メッセージ。 - にゃー

# にゃー

なんとなく思ったこと。たとえば、フランス人にとって英語を学ぶことは、日本人にとって英語を学ぶことより簡単だろうと思われるが、どの程度簡単なんだろうか。簡単だと思われる理由としては、文法構造が似ていることや、ある程度似た文化的基盤を持つことが挙げられる。これらの背景により、フランス人は英語を話すとき、母語であるフランス語から英語へと言語を「トランスパイル」することができるのではないか。

一方で日本語や日本の文化は、フランス語やフランス文化に比べると英語圏との共通点が少ない。その結果、日本人が英語を話すとき、母語である日本語を「コンパイル」しなければならない。文化的背景の差から単語やイディオムを探すだけでも難易度が高くなるが、文章の構造を変換したり、まったく異なる言い回しを見つけてくる必要がある。つまり、単語のレベル、文法のレベル、文脈のレベルで適切なものを見つけなければならない。それをリアルタイムにやるのだ。

トランスパイルであればリアルタイムに実行できることでも、コンパイルとなると技術的難易度が跳ね上がる。日本人が英語を学ぶときに得なければいけない能力は、ここにあげたような単語、文法構造、文脈に応じた言い回し、さらには音素・音感とリズム、ある程度の社会的プロトコル(常識や期待される社会的類型)の「体得」となるだろう。
2019-12-04 09:16:04 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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