メッセージ。 - UIMock

# UIMock

以前に公開していたUIMockというツール。いつのまにか動かなくなってしまっていたので書き直した。
前回はHaskellでコードを書いていたけれども、今回はPurescriptで書いている。

https://pikapika.to/~yf/uimock-web/

Purescriptにする(個人的な)1つの利点は、プログラムがクライアントシステム上で(ブラウザ上で)動くということだ。
CGIやWebサービスのようなサーバーサイドプログラムの場合、サービスを継続するためにはサーバーシステム上でインスタンスを動かし続けないといけない。
ただ単にApacheやnginxを動かすだけなら問題ないけど、経年のOSバージョンアップやセキュリティ対策、不具合対応などをしたうえで、
各アプリケーションの稼働を継続するのは大変だ。

とくに、ここのような零細なサイトでは、そのようなアプリケーションの稼働を何年にもわたって監視したりメンテナンスしたり
するのは厳しくて、どうしても「いつの間にか動かなくなっていた」ということが起こりがちだ(もちろん、OSのバージョンアップなどは
自動化しているのだけど、アプリのメンテナンスがそれに追いつかない)。

でも、実際のところは、動かなくなっていても誰も気づいていないフシがある。
「ユーザーがいないのだからどうせ動いていなくても問題ないでしょ」という意識が働くことは否めないし、
実際にユーザーはいないと思われる。ここはそのような閑古鳥が鳴くサイトであり、自他ともに認める限界サイトなのだ。

そういう意味では、どうせプログラムや記事を公開したところで誰にも気づかれることはない。
意味のないことであるし、自己満足ですらないというのが実態だろう。
ならばなぜ、公開するのか?まぁ、たいした意味などない。もしかしたら誰かの役に立てばいいな、というぐらいのものだ。

それにまぁ、一応うまく動いているんだよ。作っている最中は「これは面白い、役に立つぞ」と思って作っているし
作ったあとでも「悪くないんじゃない?」と思う。ただ、どういうわけか作り終えたあとでは、ぼくにはその価値が分からなくなってしまうのだ。

たとえば陶芸家が、焼き上がった作品を見て「こんなんじゃない、ガシャーン」とやるようなものかもしれない。
できあがったものは、やけにちっぽけに見える。動いていて当たり前だし、「もっとあそこが良くできるはず」「なにかピンとこない」といった
感覚がどうしても残る。端的にいえば面白くない。

でも、本当はどうなんだろう。作り始める前や、作っている最中の自分は、間違いなくそれを面白がっていたんだよ。
そしてある程度は思い描いた形のものが作り上がっている。ならば、誰かの役に立つこともあるかもしれない。

作ったもの自体の価値や面白さは、作り始める前も作り終えたあとも本来は変わらないはずだ。
けれども作り終えると面白くなく感じてしまう。それは作品が変わったのではなく、自分が変わったのだと考えるほうが妥当だ。
であるならばなおさら、作られたもの自体は作り手のもとを離れたほうがいい。

関連記事: https://pikapika.to/~yf/momoka.cgi?op=readmsg&id=3213
2021-06-10 00:32:00 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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