メッセージ。 - [日記] 派遣での収入

# [日記] 派遣での収入

昨日の日記で書いたように、昨日は派遣の仕事の面談に行ってきた。派遣の面談を受けるのは初めての経験で、それはそれはひどいドナドナだったのだけど、そのあたりの状況は詳しく書けないし、まぁいいとして。

昨日の面談は、派遣先の会社さんに赴いて、ぼくのスキルが向こうさんのニーズにマッチするかどうかを見てもらうというもの。一発面接で採否が決まるという形式で(それも驚きだが)、まぁ運良くというかぼくは採用してもらえそうだという話になった。

ところが提示された金額が安くて、30万円になるとのこと。30万円かぁ、この不況下では仕方ないのかもしれないし、まぁ案件の内容自体は悪くなさそうだしということで、一応OKの方向で話を進めてもらっている。ただ、あとで冷静に考えてみると、30万円というのは厳しい数字に思えてきた。

というのも、あまり詳しい条件はまだ聞いていないのだけど、30万円から各種控除や交通費を引くと、たぶん20万円ぐらいの手取りになってしまうからだ。20万円という数字じたいは、今の生活で赤字にならない程度ではあるのだけど、一つ問題があることに気付いた。実はとある事情で近いうちに引越しをする必要があるのだ。

そして、引っ越し先の家賃がいくらになるか調べてみたところ、やっぱり7~8万円ぐらいになってくる。そうすると、20万円の手取りでは「家賃の目安は手取りの1/3程度」という不動産業界の目安にひっかかってしまうのだ。不動産屋にもよるけど、派遣で働いててこの収入だと審査に通らない可能性があるのかもしれない。

今日は一応、引越しの可能性を考えて、「この辺に住みたいな、住めるかな」と当たりを付けた妙蓮寺あたりを散歩してきた。朝の時点ではお金についてシリアスに考えていなかったので、予算を8万2千円と見つもっていたのだが、この数字はアウトかもしれない。

しかも、妙蓮寺や菊名あたりで不動産屋を覗いて見ると、8万2千円の物件はあまりないときた(木造アパートならあるが…)。そう考えると、30万円という数字はかなり厳しいように感じる。夕方帰宅後、「妙蓮寺という選択じたいが贅沢なのかもしれない」と別の地域を検索してみたが、結局どこであっても7~8万円ぐらいはしてしまうし、遠くに住めばその分交通費の負担が増える。

そんなこんなで、帰宅後も不動産屋のサイトをいろいろ検索して一日が過ぎてしまった。ということで、コーディング方面では今日の進捗はなし。いろいろ厳しい。そういえば今日、会社を辞めようとしている人の日記を読んだ。

ところで今ゲーム業界全体がヤバい。去年末ぐらいから知人などから入ってくる情報から、多くのゲーム会社があえいでいるということが解った。ここでは書けないけれど、大手さんのネガティブな情報もどんどんと入ってきている。コンシューマ業界もかなり厳しい状況だ。ここまでゲーム業界がリーマンショックの影響を受けるのか、ボクは正直懐疑的で、原因は他にあると思っているのだが、まぁとにかく今のゲーム業界は死屍累々の様相を呈しているのだ。 
 
そんな中、今の勤め先は、ボクの次の仕事というのを用意してくれている。 
でもそれでいいのだろうか。 
一番の原因は、ボク自身が今の会社にぜんぜん貢献できていないことにある。もちろん仕事はきっちりしているつもりだ。だが、残念ながらそれが売り上げにつながっていないのだ。どんなに頑張っても、結局お金にはなっていない。 
なので、このまま居続けても会社に利益をもたらしそうにない。 
 
と言うわけで、今日、とりあえず「辞める方向で考えている」というのをオーナーに伝えた。 
オーナーはまだボクに仕事をさせたがってくれているけれど、正直、その仕事も貢献できそうにないのだ。そこでまた迷惑を掛けるよりも、もうちょっと自分の力を生かせる所を探した方がいいと思ったのである。とはいえ……どういう所に行くべき何だろうか。ボクが作るものはさっぱりエロゲの市場には受け入れられない。

そうなんだよな。ぼくが会社を辞めたのも、「自分自身が会社の利益に貢献できていないから」という理由からだった。「会社のお荷物になりたくない」、そう思って会社を辞めていく人って、けっこう世の中にいるんじゃないかと思う。ただ、それでその後ぼく自身どうなったかというと、今の状況があるだけだ。2010年2月現在、再就職をするのは難しいし、一般的にお金を稼ぐのが難しい状況になっている。

だからとくに、「今いる業界や職種が厳しいから」という理由でジョブチェンジを図ろうとしても、けっこう難しいんじゃないかと思っている。ほとんどの企業は、やはり即戦力ですぐお金を稼げる人材を、できれば非正規で取りたいと思っているだろうから。だから、今は会社を辞めないほうがいいだろう。

…ただ、こんなのはつまらない大人の意見でもある。じゃあ「今」じゃなくていつならいいんだ?と問われたら、ぼくは答えられない。この不況は構造的なもので、比較的長く続くんじゃないかという気がする。だから、風が吹くのを待っていたら、ずっとずっと待ちぼうけを食らう可能性も高い。待って待ってジリ貧になりながら歳を食うのと、今無茶をして嵐の中海に漕ぎ出すのと、どちらが良いのか、ぼくに言えるはずがあるだろうか。

大人はいつも「リスクを避けろ」と言う。でも、リスクを取らないリスクだってあるじゃないかと若者は言う。リスクを避けた結果が、この右肩下がりだろうと。リスクを取らないで、何かを変えることができるのか?と。アジるわけじゃないけど、大人にとっては他人事なんじゃないのか? この右肩下がりの状況も、若者の「今」も、彼らにとっては他人事に過ぎないんじゃないだろうか。でなければ「リスクを避けろ」なんて言葉が出てくるだろうか?

何故、なんのためにリスクを避けるのか。リスクを避けてどこへ向かえばいいのか。本当に欲しいものは何なのか。自分の人生をどうしたいのか。人生は、それぞれの人のものだ。それぞれの人が、自由に人生を使っていい。そのはずだ。そんなことをふと考えている。
2010-02-21 01:59:42 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

Comment

コメント投稿機能は無効化されています。

Trackback

TrackBack投稿機能は無効化されています。