メッセージ。 - diary

2023-03-18

# にゃー

「はい。ここで泣いてください」またいな作品があまり好きではない。なぜかというと、泣くのはやはり悲しいから、もしくは悲しさからの開放時のうれしさから出てくる感情だと思うから。登場人物のおかれた境遇や心境を想像し、その決断にどのような葛藤があったか、自分ならどう感じどう行動しただろうかと考える、その過程に価値があると信じるから。

逆に「ここで泣いてください」風の作品からは「泣けるでしょう?泣くと気持ちいいでしょう?」という囁きが聞こえてくる。気持ちいいということは結局のところ快楽であり、悲しみの対極にあるはずだ。なのに涙を流して気持ちがいいとはどういうことか。涙をなんだと思っているのか。

物語には緊張と弛緩がある。強い緊張からの開放によって気持ちよさが生じることは否定しない。しかし、気持ちよさだけを摂取するのでは何も学びがないし、メッセージもないではないか。もちろん現代のほとんどのフィクションは商業目的でありエンターテイメントであるからして、快楽が主たるドライバになっていることは否定できない。快楽のない作品だけを楽しめといわれてもしんどい。

だけど、快楽だけあれば良いというのではつまらない。それではまるで、作品に関わる人の尊厳を否定されているみたいだ。作品に込められているのは物語でありメッセージであるはず。「誰か」がそこにいたという信号であり証であり、「誰か」がそれを受け取ったという証である。つまり、宇宙やあなたや私の存在を示す手がかりである。この暗くて広い空間のなかで、それを見つけ、できるならつなげたい。そうでなければなにをしているのか分からない。
2023-03-18 23:54:02 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2023-01-27

# にゃー

最近はもっぱらLinuxデスクトップをプライベートの母艦として使っていて、けっこう満足している。とくにキーボードで操作できる系のプログラムを使うようになってから、かなり使い勝手が良くなった。いま使っているアプリは以下のような感じ。

- ウインドウマネージャ:i3wm
- ブラウザ:Google Chrome+Vimium拡張
- ターミナルエミュレータ:xfce4-terminal
- ターミナルマルチプレクサ:tmux
- エディタ:Emacs
- ファイルマネージャ:ranger

i3wmのいい点は、キーボードですべてが操作できることに加えて、カスタマイズ性がかなり高くて見通しもよく、日常的な操作においてコンピュータをより高いレベルで素早くコントロールできるようになったと感じている。また、rangerについては従来のファイルマネージャの何倍も操作性が良いと感じられ、いままでファイルマネージャやシェルを触っていた時間を返して欲しいぐらいだ。

でも難点もあって、キーバインドがこれらのアプリケーションごとに違うので、アプリケーションを行ったり来たりするごとに、手と頭が覚えているキーバインドをスイッチしなければならず、混乱している(過渡期をすぎればいいのかもしれないけど)。

とくに、i3wmとtmuxとEmacsとrangerでキーボード・ショートカットを多様するので、頭と手の切り替えを瞬時に行わなければならず非常に難しい。rangerを使い始めるまではi3wmとtmuxとEmacsでちょうどよかったのだけど、rangerが追加されて完全にオーバーフローしてしまった。でも、rangerがもたらしてくれるスピード感と生産性はすごくて、これを止めることは考えられない。もうちょっと頑張ってみる予定。

※ そういえば、仕事ではMacを使っていてこちらもまた微妙に異なるキーバインドを使わなければならないことが多く、混乱に拍車をかけている。
2023-01-27 22:51:02 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2023-01-24

# にゃー

↓のような話題でみんながいろいろ言っているみたいなんだけど、ピンと来ない意見が多かった。

「ここから、なんで負けた?」〜”スマホ前夜”の日本製品から、企業や技術の問題点が議論される - Togetter
https://togetter.com/li/2054851

どうして国産携帯電話がiPhoneになれなかったのか?その答えは、世界中のみんながiPhoneを夢中になって欲しがったのに対して、国際携帯電話はそうでなかったことだ。iPhoneが出た当初、世界中の人は目を輝かせて我先にとそのデバイスを手にしようとした。(それ以前からいくつものApple製品にはその予兆があったが)iPhoneは、誰もが欲しくなるような魔法のデバイスだった。

なぜ人々はそれを欲しがったのか?そこには夢があり、自由があり、フロンティアがあったからだ。ポケットの中から世界中にアクセスできる機械。しかも、ただアクセスできるだけじゃない。自分の書いたプログラムを走らせることができて、カメラやセンサーで環境データを扱うことができて、自分の好きな音楽や写真や本や誰かとのつながりを、好きなだけ持ち運ぶことのできる機械。

そんなことは、iPhone以前にはほぼ不可能だったことだ。正確にいえばPDAやZaurusはその当時すでに存在したので完全に不可能だったわけではない。だけど、iPhoneはそういった夢の機能を、オタクやギークや一部のビジネスマン以外の誰でも扱えるようにした。プログラムが書けなくても、誰か別の人が書いたプログラムを簡単にもらってくることができたし、自分の書いたプログラムを簡単に誰かにあげることができた。そういったプログラムを売買するマーケットさえあった。

それ以前の電話にはできなかった自由。誰もが手を伸ばすことさえ諦めていたあの空が、いつのまにか手の中にあった。きっと同じようなことが、自動車が発明されたときにも起こっただろうし、飛行機やテレビやコンピュータや活版印刷や農耕が発見されたときにも起こっただろう。革命だ。人々を夢中にし、大きな可能性を与え、多くの人の人生をも変えてしまうような大きな変化。社会を揺るがし時代を作るような大きな力がそこにある。

それは、単に「携帯電話にタッチパネルを付けてみました」ということでは断じてない。時代に必要とされるもの、あるいはそれ以上、時代を作り出していくような力。夢を現実にし、人々や社会を導くような意志とコンセプトと設計と実装と実行力があって初めて実現するものだ。ある意味では青臭い夢とも言えるだろう。だけど、そういった夢を追いかけてきたからこそ、AppleもGoogleも今の位置にいるのだと思う。
2023-01-25 07:11:05 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2023-01-03

# にゃー

「こんな名曲がどうして人に知られていないのだろう?」という曲が世の中にはたくさんある。ぼくにとってそんな曲の一つがピタゴラスイッチのなかで流れていた「対応の歌」なんだけど。

https://www2.nhk.or.jp/school/movie/bangumi.cgi?das_id=D0005260227_00000

とてもいい曲で、これを聞くとちょっと感動してしまう。あまり人に知られていないのが不思議だ。恋愛とか友情とかをテーマにした曲もいいけど、こういう曲をあまり世の中で見ないのも不思議。
2023-01-03 08:57:02 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2023-01-01

# にゃー

遠く離れた場所から、いつもあなたの幸せを願っている人がいる。どうかそのことを覚えていてほしい。
2023-01-01 08:51:02 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0
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