メッセージ。 - にゃー

# にゃー

近代資本主義への移行によって何が起こるか。起こったか。(風が吹けば桶屋が儲かる)

第一次産業主体の社会は、第二次産業、第三次産業の割合を拡大する。

生産された物品は、安い労働力と通貨を背景に、海外へと輸出される。

生産性(または国内における資本量)は向上し、若い世代はその前の世代より豊かな暮らしを得る

第二次産業、第三次産業のニーズにより、若い世代はより高い学歴を求められる

今までの世代であれば中卒で第一次産業に就いてていた人が、高卒で第二次産業に就くようになる

今までの世代であれば高卒で第二次産業に就いてていた人が、大卒で第三次産業に就くようになる

国内の第一次産業は廃れ、もしくは人気を失い、海外の製品が入ってくる

海外でも近代資本主義化が進展する

今までの世代であれば高卒で第二次産業に就いてていた人が、大卒で第三次産業に就くようになる

今までの世代であれば大卒で第二次産業に就いてていた人が、大学院卒で第三次産業に就くようになる

人口が減少する(因果関係不明)

国内の第二次産業は廃れ、もしくは人気を失い、海外の製品が入ってくる

労働力と通貨は高くなり、国際競争力を失う

国内の第一次産業、第二次産業は壊滅状態となり、その流通・管理マージンで成り立つ第三次産業も落ち込む

国内の産業が壊滅状態なので仕事がない。学歴の価値は相対的に低くなる。若い世代は前の世代より貧しくなる。

今までの世代であれば大学院卒で第三次産業、大卒で第二次産業に就いてていた人が、働き口を探すも、飲食、流通等の一部の第三次産業しか空きがない

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たぶん、第一次産業、第二次産業、第三次産業に求められる生産の量、就労する人間の数はピラミッド構造になっていて、本来は後ろに行くほど少なくなるのだろう。

たとえば食料は、工業製品に比べて毎日たくさん消費されるものだ(物理的には)。だから、第一次産業に就労する人の数で、第二次産業に就労する人の数は決まるし、第三次産業も同様だろう。

しかしある時点で、この国や他の近代国家は、第一次産業をアウトソースするようにしてしまった。よってピラミッドは国内完結ではなく国際的な構造になった。

誰もが第二次産業、第三次産業を目指した。なぜなら、それが人々の暮らしを豊かにしてくれるのを目の当たりにしたから。そして彼らは第一次産業を捨てた。

しかし、当たり前のように海外の国の人も同じことをした。第一次産業の受け皿となった国では、生産量増大のために産業をシステム化・高度化し、第二次産業、第三次産業へと社会構造を変化させていった。

本質的なのは、このピラミッド型の需給構造だろう。技術が発展していっても、このピラミッドはそう簡単には変わらない。しかし我々は、上へ上へと向かい、退路を絶ってしまった。
2018-06-27 09:24:05 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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