メッセージ。 - 日記

# 日記

んー。悩んでいることがあるなら、一応ぼくに言ってみて。
力になれるかどうかは、自信がないけど。
でもどんな変な悩みだとしても、笑ったりはしないから。

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このところカメラ遊びをしていていて、だんだん分かってきたこと:カメラというのは、けっこうコンピュータに似ている。というのも、カメラもコンピュータも融通がきかない。

ぼくは最初、「もっと簡単にいい写真が撮れたらいいのに」と思っていた。目に見える景色が綺麗なら、その綺麗さがシャッターを押すだけで残ってほしい。もっと言うなら、シャッターなんて押さなくてもいい写真が撮れたらいいのにと思う。

でもカメラは、ぜんぜん期待に応えてくれない。暗いところではブレるし、動くものが止まって写る。電線やら看板やら余計なものが写るし、広い世界を、こーんなに小さな四角の中に閉じ込めてしまう。ぼくがいいなと感じるものを、カメラはだいなしにしてしまう。

でもそれでもカメラと付き合っているうちに、だんだん分かってきた。カメラはコンピュータと同じなんだって。悪く言えば、それらは融通がきかない。コンピュータは、ぼくが考えているようには考えないし、カメラは、ぼくが世界を感じるようには見ない。それらは単に、論理回路とかレンズとかの物理特性を、単純に利用しただけの装置なんだ。

だからそれらは、ぼくらが思っているようにはまったく動かない。使いこなすためには懸命な練習が必要で、うまくいけば、ぼくらの目や頭ではできないことをやってのける。でも一方で、ぼくらが簡単にできる仕事さえろくすっぽこなせないことも多い。

それらは奥が深く、勉強すべきことがたくさんある。でも、勉強して知識をたくさん身に着けたとしても、必ずしもいい結果につながらない。どれだけ知識があってもシャッターチャンスにその場所にいなければなんの役にも立たないし、なんのためにそれを使いたいか本人が分かっていないならたいした仕事をしない。

運も必要だし気持ちも必要。バランス感覚や視点も必要。たぶん人との出会いも必要なんだろう。難しいなぁ。まるで人生がうまくいかないのと同じように、それらはうまくいかない……。でもまぁ不思議なことに、カメラの世界にもコンピュータの世界にもたまに素敵な人たちがいたりして、もうちょっと頑張ってみようかと思ったりする。
2008-03-18 09:29:54 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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