メッセージ。 - Titchy Linuxの感想

# Titchy Linuxの感想

ここしばらく、Titchy Linuxを使ってみてその感触などちょっと書いてみる。これから書く内容は、Titchyではなく、LinuxカーネルやZaurus SL-C3000のハードウェア、およびおいらのスキルが主要ファクターとなったであろう悪印象が多分に含まれている。

・重い。シャープ純正ROMに比べると、たぶん重い。ふじさわは基本的に、X上でターミナルを1つ起ち上げたら、あとはGUIアプリを一切使わないのだけど、そういう使い方をしている分には十分軽いし実用的だ。ただ、Xを起動したりXアプリを起動したりしようとすると(つまりGUIアプリはすべて)けっこう待たされる。一度Firefoxを起動してみたが、もう二度とやろうとは思わない。

・純正の4GBマイクロドライブをと16GBのCFカードに換装して使うのはあんがい難しい。カーネルを再コンパイルすれば16GBのCF自体は使えるようになるのだけど、いろいろチューニングでつまづく。具体的に、おいらの環境では(1)USBで母艦とつなぐことができなくなった。(2)音を鳴らすことができなくなった。まぁ些細なこととも言える。実際ぼくは、これらに目をつむることでそのほかの大きな恩恵を受けてこの数か月便利に使った。

・カーネルの再コンパイルでつまづいたのは、USBで母艦とつなぐためのパッチが、うまく見つけられなかったことが一因だ。Titchy LinuxではOpenZaurusやAngstromからカーネルをひっぱっているらしく、ぼくもそこからソースコードをダウンロードしてコンパイルを試してみたりした。しかし、USBと母艦をつなぐ部分はなぜかうまく動かなかった。また、コンパイルしてできたカーネルのサイズが、Zaurusの制限(1264KBだったか)ギリギリになり、調整は不可能ではないものの難しそうだと思えた。

・ここで深追いすれば勉強になるし、挑戦するにはちょうどよい大きさとテーマの課題なのだけど、Zaurusはいまぼくのメインマシンなので長い間使えないのはつらいのだよなぁ。ということで、カーネルのコンパイルについては、保留したまま現在に至っている。現状、主に使っているアプリケーションは、Emacsとscreenとw3mとGauche。これらについては、使っていてほとんど不満がない。速度は十分だし、メモリ負荷も許容範囲内。落ちることもない(w3mだけはたまに落ちるけど)。

・それと、当たり前のことながらDebian GNU/Linux(etch)と互換というのはものすごく大きな恩恵だ。毎日apt-get upgradeしているだけでセキュリティは保たれるし、使いたいアプリはたいていなんでもそろってる。基本的にZaurusは、CPU/メモリ/ディスク性能が低いので、頻繁にコンパイルをしたくない。そういう意味でもDebianを使うことでコンパイルの頻度が抑えられ、環境構築のコストは大きく削減できている。
2008-03-25 11:11:15 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

Comment

コメント投稿機能は無効化されています。

Trackback

TrackBack投稿機能は無効化されています。