メッセージ。 - 幸せの形
# 幸せの形
子供って欲しくても案外授からない。30代になると女性は「高齢出産」が目前。30代未婚の男女が多くなってる今、「結婚しても子供ができないかも」というカップルは多いと思う。できるかどうかというのは重い問題。
現代は価値観が多様化して、「幸せの形」もいろいろあると思う。「こうでなければならない」というものは1つもなく、「これが幸せで、これは幸せではない」と区別することはできない。ぼくはそう思っている。
ただ、1つの価値観としては、子供を産み、育てるということが1つの幸せの形として存在することを、ぼくは否定するつもりがない。それを望む人たちがいることを、それなりに自然なことだと思っている。
過去の小説やドラマに目を向けたときにも、「子供を産み育てることが男や女や夫婦の喜びである」という価値観に染められている作品をいくつか見てきた。そういった人生を送ることができなかった老齢の夫婦において、夫や妻が、伴侶に対し申し訳なく感じているという場面も見た。
子供のいない人生、ともに過ごしバトンを渡す相手を持たない人生というのが、「不幸である」とはぼくは言わない。それとは違う人生が不幸であるとも言わない。ただそれは、そう軽く扱われるべきものではないんじゃないかと、ぼくは思う。
人間の気持ちや、なにが幸福であるかは、そう簡単には分からない。それらはそれぞれに重いものだ。とてもとても重いものだ。
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