メッセージ。 - RSSは本当に死んだのか?
# RSSは本当に死んだのか?
ここ数日、「RSSは本当に死んだのか?」を考えている。そして気付いた。それは、「たしかに死んでいるRSSもある」、「RSSはブログとセットで考えるべきではないか?」ということだ。まず1つ目の「たしかに死んでいるRSSもある」。たとえば、asahi.comが出力しているRSSは次のようになる。
見出しだけ羅列されていて、ちょっと読む気が起こらない。東洋経済のRSSは次のようになっているが、こちらは見出し以外にも記事の冒頭が200文字抜粋されている。これはasahi.comに比べてだいぶ良い。けれどもちょっと、「続きを読む気にさせる」にはまだ少し足りないように思った。
なにが足りないのかというと、キャッチーさが足りないのだ。「続きを読みたい」と思わせるに足る面白い要素があれば、きっと続きを読みたくなるだろう。スポーツ新聞が1面トップ記事の見出しで客を釣るように、ブログやニュースサイトは、記事のリード文でユーザーの気を引かねばらならない[1]。RSS記事のdescriptionは、記事でいうとリード部分だ。その部分は、面白い記事を予感させる要約であることが(売れるためには)理想的な姿だ。
だからdescriptionがないのは良いことではないし、descriptionが「冒頭200文字を切り出したもの」といった風に味気ないのも良いことではない。要するにRSSというのは、ブログが編み出した「続きを読む」機能をばら撒くことを念頭に置いて開発されたのではないか。「続きを読む」の発見と実装は、ブログというものが従来のWeb日記と一線を画すにいたった発明である。そう考えると、しっくりくる。
…と、書いてみて思ったのだけど、これって当たり前のような気もするな。どうして自分は、「発見した」気になってるのだろう。しかし、この感覚は確かに「発見」のそれだった。 TumblrやはてなブックマークやTwitterが面白いのは、「続きを読みたくなる」記事のピックアップにあるように思う。Tumblrは「面白い箇所がクオート・引用されることで」、はてなブックマークやTwitterは「誰かの感想が一緒に読め、その話題で会話できることで」、記事の続きを読む気にさせている。
その意味で、TwitterがRSSと同じ文脈で比較されるのも不思議ではなくなる。そしてまた、メディア企業がTwitterやRSSに対してどう付き合うべきかのヒントにもなるかな。
神奈川歯科大の元理事ら3人逮捕 詐欺などの疑い
(2009-09-10T13:03:29+09:00)
二審も無期判決「矯正の可能性」 江東・女性殺害事件
(2009-09-10T12:57:05+09:00)
差し押さえたお宝ワイン、オークションに 大阪国税局
(2009-09-10T12:22:55+09:00)
被告に無期を求刑 八王子駅ビルの無差別殺傷事件
(2009-09-10T11:40:31+09:00)
酒井法子被告を追送検 奄美大島での覚せい剤使用容疑
(2009-09-10T11:20:42+09:00)
見出しだけ羅列されていて、ちょっと読む気が起こらない。東洋経済のRSSは次のようになっているが、こちらは見出し以外にも記事の冒頭が200文字抜粋されている。これはasahi.comに比べてだいぶ良い。けれどもちょっと、「続きを読む気にさせる」にはまだ少し足りないように思った。
アマゾンの市場内部に競争環境をつくりたい――ジャスパー・チャン アマゾンジャパン社長
投稿日:2009-09-10 12:30
日本でのビジネス開始直後にアマゾンジャパン社長に就任。売り上げ拡大、カテゴリーの強化を牽引してきたチャン社長に、これまでの歩みと今後の展望を聞いた。――日本上陸から9年。アマゾンジャパンは今、どういうステージにありますか。 まだ、ほんのデイワン(第1日目)。始まったばかりだと思いますよ。当社はミッションステートメントとして「地球上で最も豊富な品ぞろえをする」と「地球上で最も顧客を大切にする会社に...
世界の自動車メーカーは転換期に、各国の政府支援もかえってアダに《S&Pの業界展望》
投稿日:2009-09-09 17:30
GMとクライスラーの米国大手2社の経営破綻を経て、業界再編の波が起こりつつある世界の自動車業界は、転換期を迎えている。昨年来、大きく落ち込んでいる自動車需要は、政府による購入者向けの補助金制度や減税措置のおかげで...
なにが足りないのかというと、キャッチーさが足りないのだ。「続きを読みたい」と思わせるに足る面白い要素があれば、きっと続きを読みたくなるだろう。スポーツ新聞が1面トップ記事の見出しで客を釣るように、ブログやニュースサイトは、記事のリード文でユーザーの気を引かねばらならない[1]。RSS記事のdescriptionは、記事でいうとリード部分だ。その部分は、面白い記事を予感させる要約であることが(売れるためには)理想的な姿だ。
だからdescriptionがないのは良いことではないし、descriptionが「冒頭200文字を切り出したもの」といった風に味気ないのも良いことではない。要するにRSSというのは、ブログが編み出した「続きを読む」機能をばら撒くことを念頭に置いて開発されたのではないか。「続きを読む」の発見と実装は、ブログというものが従来のWeb日記と一線を画すにいたった発明である。そう考えると、しっくりくる。
…と、書いてみて思ったのだけど、これって当たり前のような気もするな。どうして自分は、「発見した」気になってるのだろう。しかし、この感覚は確かに「発見」のそれだった。 TumblrやはてなブックマークやTwitterが面白いのは、「続きを読みたくなる」記事のピックアップにあるように思う。Tumblrは「面白い箇所がクオート・引用されることで」、はてなブックマークやTwitterは「誰かの感想が一緒に読め、その話題で会話できることで」、記事の続きを読む気にさせている。
その意味で、TwitterがRSSと同じ文脈で比較されるのも不思議ではなくなる。そしてまた、メディア企業がTwitterやRSSに対してどう付き合うべきかのヒントにもなるかな。
[1] | 「ならない」ということはないけど、レゾンデートルの話に踏み込むと話がややこしくなるので省略する |
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