メッセージ。 - [日記] 朝の進捗

# [日記] 朝の進捗

昨日から、HTTPの勉強としてwww.studyinghttp.netを読んでいる。のんびり読んでいると時間が足りないから、もっとスピードあっぷしなきゃいけないなぁ。

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日記らしい日記。そういえば数日前、NHKの『追跡A to Z』で「新薬が生まれない?」という番組が放送されていて、これがなかなか興味深かった。なんでも製薬業界でいま「2010年問題」というのが叫ばれていて、問題になっているというのだ。

2010年問題というのは、日本で販売されている主要な薬のいくつかが、2010年で特許切れになるというもの。「いくつかが」と書くと、たいしたことないように感じるが、ある製薬会社では売上の6割を支えている薬の特許が切れるというところもあるようだ。

また、そういった特許切れの問題は、ある数社だけに起こっているのではないという。番組がいうには、日本では一般的に、1980年ごろを境に新薬の開発がパッタリと止まってしまっているらしい。その原因として、開発しやすいような薬については開発しつくしてしまったこと、規制が厳しくなり開発が難しくなったことが挙げられていた。

2つ目の原因についてはさもありなんという気もするが、1つ目についてはちょっと驚いた。これが本当だとすれば、製薬業界というのは今後かなり難しくなり、業界の形が変わっていくのではないだろうか。特許が切れた薬については、同じ成分を使った製品の販売が許可されており、つまりジェネリック医薬品が市場を支配していく可能性もある。

そういう感じで、いろいろ興味深いなぁと思いながら番組を観た。1つ目の原因はまぁ世界規模の問題だとして、2つ目の原因はなかなか難しい。結局のところ、そういうチャレンジングな仕事というのは日本のような成熟しすぎた社会では進みにくいのではないかと思ったり。そういった分野の研究開発は、今後新興国で進むことが多くなるのかもしれない、とか。

あと、その後番組の中では、マイナーな病気に苦しむ患者さんが何人か紹介され、そういった病気に対抗する薬の開発が、収益性の問題から難しいということが紹介されていた。そこまではよいのだが、番組の最後では「命の問題だから」、「可哀想だから」という理由で、「製薬会社は収益性よりも命の大切さを重視して、赤字になるからと開発・販売の道を諦めないでほしい」と結論していた。

これは個人的には噴飯ものだ。命が大事なのは分かるが、そのために無限のコストがかけられたり、ほかの誰かをひたすらタダ働きさせたり、資産を奪ったりするのは正しいことだと思えないからだ。もし「命が大事だから」と言うのなら、(収益性が低く公益性が高い(と主張する)事業にかんしては、)製薬会社に言うのではなく、国の予算で国の主導でやるのが筋というものだろう。
2010-03-17 08:39:51 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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