メッセージ。 - diary
2005-06-29
# 実利のあるソフトウェアを作るために
それと、いま必要なのはニーズを発見しそれに応える力だと思います。
小さくて簡単に作れて安いものでいいから、強く人を魅きつけるもの。そういうものからスタートして、多くの人に使ってもらうこと。それが重要です。それに成功しているから、はてなもmixiもうまくいってるんじゃないかと。
ソフトウェアをちゃんと実利のあるものとして成り立たせていくには、ニーズを発見しそれを実現していくことです。そのために必要なのは、ハイレベルな技術力じゃない。技術力はそこそこでもいいからニーズを見つけること。そしてそれをプレゼンしていくこと。
ニーズを見つけられるのもプレゼンをできるのも、人間としての力や、コミュニケーションを恐れない力だと思います。「そういうデータが出ているから」、「これが流行っているから」じゃなくて、「ぼくはこれが面白いと思うから」。それでいいし、そうでなくては、人に使ってもらうサービスなど提供できないですよね?
小さくて簡単に作れて安いものでいいから、強く人を魅きつけるもの。そういうものからスタートして、多くの人に使ってもらうこと。それが重要です。それに成功しているから、はてなもmixiもうまくいってるんじゃないかと。
ソフトウェアをちゃんと実利のあるものとして成り立たせていくには、ニーズを発見しそれを実現していくことです。そのために必要なのは、ハイレベルな技術力じゃない。技術力はそこそこでもいいからニーズを見つけること。そしてそれをプレゼンしていくこと。
ニーズを見つけられるのもプレゼンをできるのも、人間としての力や、コミュニケーションを恐れない力だと思います。「そういうデータが出ているから」、「これが流行っているから」じゃなくて、「ぼくはこれが面白いと思うから」。それでいいし、そうでなくては、人に使ってもらうサービスなど提供できないですよね?
# ソフトウェア開発の生産性を向上させる1つの方法
「ソフトウェア開発の生産性を向上させるにはどうしたらいい?」って悩んでる人がいるけど、1つの答は、使ってくれる人を増やすことですよ。これは大きい。でもみんななかなか気づかない。
あるソフトウェアを作った場合、それを5人が使うのは、10人が使う場合と比べてコストが倍。つまり生産性が倍違うということです。たくさん使ってくれればくれるほどコストが負担しやすくなって、要はペイしやすくなります。だからこそマイクロソフトのWindowsなんかは成り立っていると。
とにかくたくさんの人に使ってもらうこと。これはすごく重要です。デファクトスタンダードってやつです。マイクロソフトもLinuxも、それで成功したと言って過言ではないでしょう。使う人がたくさんいれば、それが新しい顧客を呼び込んでくる。生産性拡大のサイクルを生むわけですね。
だから「日本のIT産業はどうしてうまくいかないのか」って悩んでいないで、四の五の言わずに輸出することですよ。使ってくれる人が増えれば生産性は上がりますから。「品質を高める」とか「見積もり精度を上げる」とか、そんなのが生産性に与える影響は微々たるものです。難しい割にうまくいかない。そんなのは後で考えればいいんです。
あるソフトウェアを作った場合、それを5人が使うのは、10人が使う場合と比べてコストが倍。つまり生産性が倍違うということです。たくさん使ってくれればくれるほどコストが負担しやすくなって、要はペイしやすくなります。だからこそマイクロソフトのWindowsなんかは成り立っていると。
とにかくたくさんの人に使ってもらうこと。これはすごく重要です。デファクトスタンダードってやつです。マイクロソフトもLinuxも、それで成功したと言って過言ではないでしょう。使う人がたくさんいれば、それが新しい顧客を呼び込んでくる。生産性拡大のサイクルを生むわけですね。
だから「日本のIT産業はどうしてうまくいかないのか」って悩んでいないで、四の五の言わずに輸出することですよ。使ってくれる人が増えれば生産性は上がりますから。「品質を高める」とか「見積もり精度を上げる」とか、そんなのが生産性に与える影響は微々たるものです。難しい割にうまくいかない。そんなのは後で考えればいいんです。
2005-06-28
# 辞める会社、辞めない会社
AERAの吊り広告、「辞める会社、辞めない会社」というのが気になった。
キャッチーな見出しだけど、本質的じゃないなぁと。というのも、辞める辞めないは、会社の「良さ」とは関係ないように思うからだ。ぼくの知り合いに、NTTの研究所に行った人がいる。その人はもう会社を辞めて別の仕事をしてるのだけど、ほかの同期はほとんど辞めずに続けているということだった。
ただ、辞めないでやっているにもかかわらず、その人たちは仕事を楽しんでいる風じゃないという。「仕事が嫌だ嫌だ」と言いながら、「でも辞めたくない」。そんな人たちが良い仕事をしているとは思えないし、そういう会社が良い会社だとも思わない。じゃあ、辞める辞めないはなんの役に立つ評価基準か?
構造変換を求められている日本において、変化が不要な会社はそう多くない。日本が変わらなければならないのと同じだけ、会社も変わらなければならないはずだ。とくに今後伸びるべき会社では、人の入れ替わりも激しいに違いない。変わらなければならないのに変わらない、変わらなくてもよいのに変わってしまう。もし会社の価値を評価したいなら、ただ辞める辞めないでではなく、そういう価値観で評価する必要があるだろう。
キャッチーな見出しだけど、本質的じゃないなぁと。というのも、辞める辞めないは、会社の「良さ」とは関係ないように思うからだ。ぼくの知り合いに、NTTの研究所に行った人がいる。その人はもう会社を辞めて別の仕事をしてるのだけど、ほかの同期はほとんど辞めずに続けているということだった。
ただ、辞めないでやっているにもかかわらず、その人たちは仕事を楽しんでいる風じゃないという。「仕事が嫌だ嫌だ」と言いながら、「でも辞めたくない」。そんな人たちが良い仕事をしているとは思えないし、そういう会社が良い会社だとも思わない。じゃあ、辞める辞めないはなんの役に立つ評価基準か?
構造変換を求められている日本において、変化が不要な会社はそう多くない。日本が変わらなければならないのと同じだけ、会社も変わらなければならないはずだ。とくに今後伸びるべき会社では、人の入れ替わりも激しいに違いない。変わらなければならないのに変わらない、変わらなくてもよいのに変わってしまう。もし会社の価値を評価したいなら、ただ辞める辞めないでではなく、そういう価値観で評価する必要があるだろう。
2005-06-27
# 新しいPCが欲しい
http://www.google.com/custom?hl=ja&ie=shift-jis&q=s30+%83t%83%8A%81%5B%83Y&sa=Google+Search&cof=LW%3A345%3BL%3Ahttp%3A%2F%2Fwww.thinkpad-club.com%2Fwebforum%2Ficons%2Ftitle2.gif%3BLH%3A45%3BAH%3Acenter%3BS%3Ahttp%3A%2F%2Fwww.thinkpad-club.com%2F%3BAWFID%3A2f1c54505d9dcac5%3B&domains=www.thinkpad-club.com&sitesearch=www.thinkpad-club.com
ThinkPad s30が固まるんですよ。Linuxなのに。
なんでかなぁと思ってたら、やっぱりハードに問題がありそうということで。
TrackPointだし、キーボードが打ちやすいし、ちっちゃいし、バッテリーはもつし、
筐体がかっこいいので好きだったのに。固まるのはすごいストレスだよぅ。
あー新しいノートが欲しいなぁ。ううう。
ThinkPad s30が固まるんですよ。Linuxなのに。
なんでかなぁと思ってたら、やっぱりハードに問題がありそうということで。
TrackPointだし、キーボードが打ちやすいし、ちっちゃいし、バッテリーはもつし、
筐体がかっこいいので好きだったのに。固まるのはすごいストレスだよぅ。
あー新しいノートが欲しいなぁ。ううう。
# 「隠さなくていいものは隠したってしょうがない」というお話
「隠さなくていいものは隠したってしょうがない」というお話
http://d.hatena.ne.jp/naoya/20050610/1118379135
これは、ぼくもそうなんだろうなと思う。口にしてすぐ他人が理解し実践できるノウハウ、アイデアは、結局その程度のものでしかないんじゃないかと。たとえばある目的を達成するソフトウェアについて、実装がいくつかあったとしても、作った人のセンスによって使い勝手が大きく違う。WindowsとMac、Linuxがそれぞれ違うように。
それはやっぱり、そのアイデアや目的について、強くリーズナブルなイメージを持った人のほうが、よいものを作れるからじゃないかな。隠さなきゃ価値を失ってしまうようなアイデアや文化は、そもそも価値のプールが少なすぎる。
http://d.hatena.ne.jp/naoya/20050610/1118379135
僕は、真に参入障壁と呼べるものというのは、たとえその情報が開示されたとしてもそう簡単に真似できるものではなかったり、真似したからといってうまくいくものでもない、という事なんだろうと思っています。
これは、ぼくもそうなんだろうなと思う。口にしてすぐ他人が理解し実践できるノウハウ、アイデアは、結局その程度のものでしかないんじゃないかと。たとえばある目的を達成するソフトウェアについて、実装がいくつかあったとしても、作った人のセンスによって使い勝手が大きく違う。WindowsとMac、Linuxがそれぞれ違うように。
それはやっぱり、そのアイデアや目的について、強くリーズナブルなイメージを持った人のほうが、よいものを作れるからじゃないかな。隠さなきゃ価値を失ってしまうようなアイデアや文化は、そもそも価値のプールが少なすぎる。
# 不確定性に満ちる世界
http://www.hirax.net/diaryweb/2005/06/25.html#200506253
あ、そうそう。「人は、誰かと同じものを見ることはできない」という感じはとてもよく分かる。でも、ぼくはそのあと逆方向に考えた。誰かと同じものを見ることができないからこそ、いいんじゃないかと。
たとえばあるニュースや作品を受けて感じたことを、みんながblogに書いたり酒場でしゃべったりする。そういうのが無意味かというと、そうじゃないんだと思う。人それぞれ感じ方や立場が違うからこそいい。くだらないことでも、素朴な疑問でも、感じたことを言っていいんだって。
誰かがどれだけ当たり前のことを言っても、それは自明ではない。予測できない。その言葉には理由がある。誰一人として同じ場所には立っていないし、誰かの気持ちを完全に理解することはできない。ぼくらは量子論的不確定性の中に生きている。それは、切ない。それは、孤独だ。だけど、それもまたよい。
仮に、同じ流星を遠く離れた恋人同士が見ることができたとしても、悲しいことに、たいていは違うところを見ているのである。それは、同じ場所で同じ映画を見ても、必ず違う部分を見ているのと似ている。われわれは他人とまったく同じものを見ることができない。残念だが。
あ、そうそう。「人は、誰かと同じものを見ることはできない」という感じはとてもよく分かる。でも、ぼくはそのあと逆方向に考えた。誰かと同じものを見ることができないからこそ、いいんじゃないかと。
たとえばあるニュースや作品を受けて感じたことを、みんながblogに書いたり酒場でしゃべったりする。そういうのが無意味かというと、そうじゃないんだと思う。人それぞれ感じ方や立場が違うからこそいい。くだらないことでも、素朴な疑問でも、感じたことを言っていいんだって。
誰かがどれだけ当たり前のことを言っても、それは自明ではない。予測できない。その言葉には理由がある。誰一人として同じ場所には立っていないし、誰かの気持ちを完全に理解することはできない。ぼくらは量子論的不確定性の中に生きている。それは、切ない。それは、孤独だ。だけど、それもまたよい。
# メディアの特性とリアリティ
http://blogs.itmedia.co.jp/kaza/2005/06/22_966f.html
2005年6月22日(水)、23日(木)に開かれていた「VA Business Forum 2005」。その中でまつもとゆきひろさんや八田真行さん、小飼弾さんらが討論するという話題のセッション「OSS Roundup」がちょっとつまらなかったというお話。行ってないけど、うん、まぁ、そうなるだろうなとゴニョゴニョ。
揶揄したいんじゃなくてね。たしかにそういう温度感とかリアリティって大事ですよねというお話。オープンソースやインターネットはユーザーと開発者のあいだの垣根が低いのだから、とくにそういうの大事だと思うんです。
2005年6月22日(水)、23日(木)に開かれていた「VA Business Forum 2005」。その中でまつもとゆきひろさんや八田真行さん、小飼弾さんらが討論するという話題のセッション「OSS Roundup」がちょっとつまらなかったというお話。行ってないけど、うん、まぁ、そうなるだろうなとゴニョゴニョ。
揶揄したいんじゃなくてね。たしかにそういう温度感とかリアリティって大事ですよねというお話。オープンソースやインターネットはユーザーと開発者のあいだの垣根が低いのだから、とくにそういうの大事だと思うんです。
2005-06-26
# しのび足
2005-06-24
# いやな気分になったお話
会社に「家を買いませんか?」っていうセールスの電話があった。まぁ少し話をしただけで切ったんだけど。すごく嫌な気分になっちゃった。
こういうのはタチが悪いし、切るタイミングがつかめないので、セールスと分かった時点で「忙しいので30秒だけあげます。30秒したら切りますね」と宣言した。そして30秒たった時点で「30秒たったので切ります」と言った。そしたら「まだたってない。たってない! たってない!」って大声で言うんだもの。
…はぁ。どういうセールスだ。すぐそういう口調になる人から、ものを買おうとする人がいるか? あんた結局、人を騙そうとしてるんじゃん。なんでそんなすぐバレるお粗末さ加減なんだろう。電話を切ったあとも、気持ちがザワついてなかなか普段の感覚に戻れない。
ああこうやって日記を書いたり、誰かの文章を読んだりしているときはなんて穏かな気持ちでいたんだろう。なのにいまは、親しい人の文章を読んでも、あの口調が頭のどこかで反響しているみたいで、神経がピリピリしてちょっと耳のまわりが熱くて。我ながら心が弱いな。
こういうのはタチが悪いし、切るタイミングがつかめないので、セールスと分かった時点で「忙しいので30秒だけあげます。30秒したら切りますね」と宣言した。そして30秒たった時点で「30秒たったので切ります」と言った。そしたら「まだたってない。たってない! たってない!」って大声で言うんだもの。
…はぁ。どういうセールスだ。すぐそういう口調になる人から、ものを買おうとする人がいるか? あんた結局、人を騙そうとしてるんじゃん。なんでそんなすぐバレるお粗末さ加減なんだろう。電話を切ったあとも、気持ちがザワついてなかなか普段の感覚に戻れない。
ああこうやって日記を書いたり、誰かの文章を読んだりしているときはなんて穏かな気持ちでいたんだろう。なのにいまは、親しい人の文章を読んでも、あの口調が頭のどこかで反響しているみたいで、神経がピリピリしてちょっと耳のまわりが熱くて。我ながら心が弱いな。