メッセージ。 - diary
2019-04-01
# にゃー
「天」という概念がいいなとぼくが思う理由は、それが人生と社会と世界を運命論的に扱うからだ。それぞれに意味があるという考え方が根底にある。逆に、「すべてに意味なんてないんだ。現代において人間は、動物的に、意味や物語でなく唯物論的に快楽的に生きればいいんだ」という意見もあるけど。
人間は何か大きなものに仮託して生きたくなってしまう生き物だ。個人的にはあまり好きな考えではないというか、認めたくない考え方だけど。しかし、人生に意味は欲しい。生きている、生きていく、死んでいくとは何なのかと考えてしまう。究極的には、誰かに認められる必要なんかない。自分で自分を認める必要すらないのではないかと思う。ただここにある以上、なにかを願い、祈らざるを得ないような感じ。死への道筋でただ一つ何かをしていいと許されるなら、それは祈りなのではないか。
何の話だっけ。天か。まとまらないけど、「天」という言葉の感覚は、ぼくにとってはお釈迦様が空から人びとを見ているような感覚がある。人間や生き物や世界、地上の世界が幸せにあるよう見守っているような。それぞれの人生、それぞれの一瞬一瞬、それぞれの国家、それぞれのプロジェクトに、そのときどき果たすべき役割があるというような感覚。社会のなかの存在意味でなくても、個としての存在意味を与えるような。
相変わらずまとまらないけど、「天」という感覚を持つことが、ある意味で教養なのではないか。中島らもは「一人で誰にも迷惑をかけず時間を過ごせる技術が教養だ」というようなことを言った。それはまさに「天」と個との感覚を言っているように思うし、天という価値観がなければ、国家運営のような大事を成すことは難しいようにも思う。
人間は何か大きなものに仮託して生きたくなってしまう生き物だ。個人的にはあまり好きな考えではないというか、認めたくない考え方だけど。しかし、人生に意味は欲しい。生きている、生きていく、死んでいくとは何なのかと考えてしまう。究極的には、誰かに認められる必要なんかない。自分で自分を認める必要すらないのではないかと思う。ただここにある以上、なにかを願い、祈らざるを得ないような感じ。死への道筋でただ一つ何かをしていいと許されるなら、それは祈りなのではないか。
何の話だっけ。天か。まとまらないけど、「天」という言葉の感覚は、ぼくにとってはお釈迦様が空から人びとを見ているような感覚がある。人間や生き物や世界、地上の世界が幸せにあるよう見守っているような。それぞれの人生、それぞれの一瞬一瞬、それぞれの国家、それぞれのプロジェクトに、そのときどき果たすべき役割があるというような感覚。社会のなかの存在意味でなくても、個としての存在意味を与えるような。
相変わらずまとまらないけど、「天」という感覚を持つことが、ある意味で教養なのではないか。中島らもは「一人で誰にも迷惑をかけず時間を過ごせる技術が教養だ」というようなことを言った。それはまさに「天」と個との感覚を言っているように思うし、天という価値観がなければ、国家運営のような大事を成すことは難しいようにも思う。
2019-03-29
# にゃー
「神」というのは、方程式における「x」だとぼくは思ってる。理想を満たすものをさがすとき、あるいは単に何かの概念を念頭に置くとき、それに名前を付けると扱いやすい。式をこねくり回して「証明」したりできる。だからそこに誰かが名前を付けた。「神」と。「そこに何かがあるとすれば」とまどろこしく前提を付けるのではなく、「いったんあると仮定しましょう、xです。xはaを満たすはずです、bも満たします」と式を置いていった。日本語で表現するならば、それは「天」に相当するだろう。
まぁしかし、「天」なんて言葉は最近聞かないな。完全に死に絶えたわけではないだろうけど、「天」という言葉を出して何かを論じる人はほとんど見ない。かといって日本人は「神」などという言葉や概念もほぼ使わない。ただ(自分も含めて)人々が気にしているのは、身の回りの人やお金や何かの物ばかりなのではないか。でもそれでほんとにいいんだろうか。
まぁしかし、「天」なんて言葉は最近聞かないな。完全に死に絶えたわけではないだろうけど、「天」という言葉を出して何かを論じる人はほとんど見ない。かといって日本人は「神」などという言葉や概念もほぼ使わない。ただ(自分も含めて)人々が気にしているのは、身の回りの人やお金や何かの物ばかりなのではないか。でもそれでほんとにいいんだろうか。
2019-03-27
# にゃー
何が起こるか分からないからログをたくさん取っておこうとか、念のためあそこもテストをしておこうとか、そういうのは教科書に載っていない。そして、「教科書に載っていないことはやらない。ファーストクラスの要件には入れない」というエンジニアはたくさんいる。ある程度低レイヤならそれでもいいが、アプリケーションレイヤでは、そういった泥臭い仕事も非常に大事だ。要するにギャップがある。そこここにある。人と人の組み合わせの数だけある。ギャップをすべて埋める必要はない。ただ、「必要な要件」と「現実」の間のギャップだけは埋めなくてはならない。それを効率的にやるのも、ある種のハッカーの仕事だ。
2019-03-26
# にゃー
いま、来期の目標を立てようとしている。突き詰めていえば、それは理想と現実を明確な言葉にし、そのギャップを埋めていく方策を挙げるだけのことだ。けれども案外、それだけのことが難しい。理想を口にすると、身のほどを知れと言われるのではないか、達成できなかったらどうしようと怯え、現実を語るとあまりのちっぽけさに押しつぶされそうになる。結果、人は理想も現実も曖昧なままにし、それっぽく見えるハリボテをただ並べる。でも、こんなお飾りに何の意味があるだろうか。ひとつの問題は、心のうちを明かせないことだ。どんな理想も、現実もあっていい。どんな結果もあっていい。我々の仕事は、ただできるだけ、現実が理想に近づけるよう手助けし応援することだ。
2019-03-22
# にゃー
外国人と日本人、あるいは開発と営業。それらの間には溝がある。それらの間だけではない。それぞれの人間には、個性があり考え方の相違があり、要するに文化の違いがある。
そういった背景のなか、お互いがお互いを「あっちが悪い」と思い合うという状況がよく起こる。大事なのは、その間に誰かが立って軋轢を吸収するのではなく、お互いに思っていることを伝えあい、相手が何を考えているのか、心の中に何を持っているのか、交換を手助けすることだ。
なぜなら、間に立って緩衝地帯になってしまうと、あるいは自己努力で解決してしまうと、プロジェクト自体はなんとか回るかもしれないが、相互理解や相互信頼が築けなくなってしまう。そうすると、いつまで経ってもチームはバラバラなままだ。
お互いが何を考えているのか、何を大事に思い、どこに向かって走っているのか。何を得意とし、どこをサポートしてほしいと思っているのか。ちゃんと伝えたほうがいい。そうしないとパスが通らない。ラインが繋がらない。
マネージャーの仕事には、情報をまとめて決めることも含まれるかもしれないが、単にそれだけではないとぼくは思う。情報ではなく、人をまとめる。人と人とを出会わせる。そのために信頼関係を築き、チームをビルドし、ブレイクスルーを目指す。そういうものであると理解している。
そういった背景のなか、お互いがお互いを「あっちが悪い」と思い合うという状況がよく起こる。大事なのは、その間に誰かが立って軋轢を吸収するのではなく、お互いに思っていることを伝えあい、相手が何を考えているのか、心の中に何を持っているのか、交換を手助けすることだ。
なぜなら、間に立って緩衝地帯になってしまうと、あるいは自己努力で解決してしまうと、プロジェクト自体はなんとか回るかもしれないが、相互理解や相互信頼が築けなくなってしまう。そうすると、いつまで経ってもチームはバラバラなままだ。
お互いが何を考えているのか、何を大事に思い、どこに向かって走っているのか。何を得意とし、どこをサポートしてほしいと思っているのか。ちゃんと伝えたほうがいい。そうしないとパスが通らない。ラインが繋がらない。
マネージャーの仕事には、情報をまとめて決めることも含まれるかもしれないが、単にそれだけではないとぼくは思う。情報ではなく、人をまとめる。人と人とを出会わせる。そのために信頼関係を築き、チームをビルドし、ブレイクスルーを目指す。そういうものであると理解している。