メッセージ。 - diary
2019-03-29
# にゃー
「神」というのは、方程式における「x」だとぼくは思ってる。理想を満たすものをさがすとき、あるいは単に何かの概念を念頭に置くとき、それに名前を付けると扱いやすい。式をこねくり回して「証明」したりできる。だからそこに誰かが名前を付けた。「神」と。「そこに何かがあるとすれば」とまどろこしく前提を付けるのではなく、「いったんあると仮定しましょう、xです。xはaを満たすはずです、bも満たします」と式を置いていった。日本語で表現するならば、それは「天」に相当するだろう。
まぁしかし、「天」なんて言葉は最近聞かないな。完全に死に絶えたわけではないだろうけど、「天」という言葉を出して何かを論じる人はほとんど見ない。かといって日本人は「神」などという言葉や概念もほぼ使わない。ただ(自分も含めて)人々が気にしているのは、身の回りの人やお金や何かの物ばかりなのではないか。でもそれでほんとにいいんだろうか。
まぁしかし、「天」なんて言葉は最近聞かないな。完全に死に絶えたわけではないだろうけど、「天」という言葉を出して何かを論じる人はほとんど見ない。かといって日本人は「神」などという言葉や概念もほぼ使わない。ただ(自分も含めて)人々が気にしているのは、身の回りの人やお金や何かの物ばかりなのではないか。でもそれでほんとにいいんだろうか。
2019-03-27
# にゃー
何が起こるか分からないからログをたくさん取っておこうとか、念のためあそこもテストをしておこうとか、そういうのは教科書に載っていない。そして、「教科書に載っていないことはやらない。ファーストクラスの要件には入れない」というエンジニアはたくさんいる。ある程度低レイヤならそれでもいいが、アプリケーションレイヤでは、そういった泥臭い仕事も非常に大事だ。要するにギャップがある。そこここにある。人と人の組み合わせの数だけある。ギャップをすべて埋める必要はない。ただ、「必要な要件」と「現実」の間のギャップだけは埋めなくてはならない。それを効率的にやるのも、ある種のハッカーの仕事だ。
2019-03-26
# にゃー
いま、来期の目標を立てようとしている。突き詰めていえば、それは理想と現実を明確な言葉にし、そのギャップを埋めていく方策を挙げるだけのことだ。けれども案外、それだけのことが難しい。理想を口にすると、身のほどを知れと言われるのではないか、達成できなかったらどうしようと怯え、現実を語るとあまりのちっぽけさに押しつぶされそうになる。結果、人は理想も現実も曖昧なままにし、それっぽく見えるハリボテをただ並べる。でも、こんなお飾りに何の意味があるだろうか。ひとつの問題は、心のうちを明かせないことだ。どんな理想も、現実もあっていい。どんな結果もあっていい。我々の仕事は、ただできるだけ、現実が理想に近づけるよう手助けし応援することだ。
2019-03-22
# にゃー
外国人と日本人、あるいは開発と営業。それらの間には溝がある。それらの間だけではない。それぞれの人間には、個性があり考え方の相違があり、要するに文化の違いがある。
そういった背景のなか、お互いがお互いを「あっちが悪い」と思い合うという状況がよく起こる。大事なのは、その間に誰かが立って軋轢を吸収するのではなく、お互いに思っていることを伝えあい、相手が何を考えているのか、心の中に何を持っているのか、交換を手助けすることだ。
なぜなら、間に立って緩衝地帯になってしまうと、あるいは自己努力で解決してしまうと、プロジェクト自体はなんとか回るかもしれないが、相互理解や相互信頼が築けなくなってしまう。そうすると、いつまで経ってもチームはバラバラなままだ。
お互いが何を考えているのか、何を大事に思い、どこに向かって走っているのか。何を得意とし、どこをサポートしてほしいと思っているのか。ちゃんと伝えたほうがいい。そうしないとパスが通らない。ラインが繋がらない。
マネージャーの仕事には、情報をまとめて決めることも含まれるかもしれないが、単にそれだけではないとぼくは思う。情報ではなく、人をまとめる。人と人とを出会わせる。そのために信頼関係を築き、チームをビルドし、ブレイクスルーを目指す。そういうものであると理解している。
そういった背景のなか、お互いがお互いを「あっちが悪い」と思い合うという状況がよく起こる。大事なのは、その間に誰かが立って軋轢を吸収するのではなく、お互いに思っていることを伝えあい、相手が何を考えているのか、心の中に何を持っているのか、交換を手助けすることだ。
なぜなら、間に立って緩衝地帯になってしまうと、あるいは自己努力で解決してしまうと、プロジェクト自体はなんとか回るかもしれないが、相互理解や相互信頼が築けなくなってしまう。そうすると、いつまで経ってもチームはバラバラなままだ。
お互いが何を考えているのか、何を大事に思い、どこに向かって走っているのか。何を得意とし、どこをサポートしてほしいと思っているのか。ちゃんと伝えたほうがいい。そうしないとパスが通らない。ラインが繋がらない。
マネージャーの仕事には、情報をまとめて決めることも含まれるかもしれないが、単にそれだけではないとぼくは思う。情報ではなく、人をまとめる。人と人とを出会わせる。そのために信頼関係を築き、チームをビルドし、ブレイクスルーを目指す。そういうものであると理解している。