メッセージ。 - diary

2006-03-16

# 3月18日のオープンソースカンファレンス2006に参加します

イベントの宣伝をば。Wiki好きが集まって雑談したり飲み会したりする「Wikiばな」では、この週末、3月18日に開催されるオープンソースカンファレンス2006(長いので、以下「OSC2006」と省略)に出展します。
Wikiばなプレゼンツ/OSC2006 

内容は、「Wiki記法のエトセトラ」。「Wikiってなんか敷居が高い」、「よく分からない」、「掲示板のほうがいい」、「記法とか必要ない」、世間にはそういう声があるようで、もっともだなぁと思います。Wiki屋さんもそういう問題があるのを一応認識していて、最近ではワープロのようにGUIで文面を編集できるWikiエンジンを作ったりもしているようです。

OSC2006では、より使いやすいWikiを目指して、現存するWiki記法や、GUIで文面を編集できるWikiエンジンについて説明します。話者はWalWikiの開発者である塚本 牧生さん。参加費無料ですし、気軽にお話できる時間もあると思います。ぼくも資料の展示要員として参加しますので、ご興味のある方はぜひいらしてください。
2006-03-16 10:37:27 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2006-03-15

# 株は怖いねぇという話

 500万円そこそこの蓄えのほとんどを1社の株式につぎ込ませる。しかも顧客は79歳と高齢で金融知識もなく、職業にもついていない。営業マンからいわれるままに売り買いするスタイル。これが本当なら、これはあきらかに適合性の原則違反だ。
 
 適合性の原則とは、「投資勧誘に際して、顧客の知識、経験及び財産の状況に照らして適当と認められる取引の勧誘を行わなければならないというルール」をいう。証券会社は必ず、勧誘方針の中にこれを守るという条項を入れているはず。それはこれまでの数々の被害事例をふまえて導入されたものだ。それなのに、まだこんなことをやっているのか。当然ながら、これは営業マンの使用者である証券会社の責任でもある。"

なるほど。「適合性の原則」というのがあるのか。メモメモ。でもこれ、法律じゃなくてあくまで社内のルールなんだよね。証券会社の罪を問うのは難しそうだなぁ。(証券会社のモラルなら、小一時間問い詰められそうだけどw。でも、そんなことしても面白くないのでマスコミはそういうことしないよね)。

個人的に、このおばあさんの話

 東京都内の無職女性(79)は昨年暮れ、証券会社の勧めでLD株を買い、1週間で100万円の利益が出た。さらなる値上がりを期待し、7000株を買い増した。  東京地検の家宅捜索後、眠れない日が続いた。2月に売って500万円の差損が出ると、蓄えがほとんどなくなった。同居している息子家族のために自宅をリフォームするつもりだったが、できなくなった。 パソコンは持たない。情報源はテレビと新聞だけ。証券会社から電話で言われるままに売り買いしていた。「何とか挽回(ばんかい)しましょう」。むなしい言葉を最後に営業マンの電話は途絶えた。

を読んで考えてしまうのは、「1週間で100万円利益が出て、そこからさらに7000株突っ込もうと思う」のは、どういう人なんだろうなぁということだ。1週間で100万円? 元手500万円で? そんなもん、おかしいやないか。そんなうまい話があるわけない。

そこからさらに乗ろうって時点で、ただのギャンブラーか、楽して儲けることに罪悪感や危険を感じない、危うい人だと思うよ。こういうのは本当は、お父さんやお母さんが教えなければいけないことだと思うんだよ。ひとことで言えばリテラシーなんだろうけど、それだけじゃなくてね。

自然界に暮らすものが理解しておくべき感覚ですよ。「入力と出力が不釣り合いすぎる! なんかおかしい。なんか怖い。なにもしていない自分が、こんなに受け取っていいんやろうか?」って。そういう意味で、この人に同情すべきかどうか悩む。

また、こういうギャンブラーの構図を無視して「可哀想な人」扱いする朝日新聞の人も、ちょっと変だよねぇ。(もしかしたら「ザマアミロ」扱いなのかもしれないけど。結局は興味本位、釣り目的ということか……クマー)。
2006-03-15 18:53:22 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

# UMLじゃないものを使うという選択肢

ちょっといまさら感がありますけど、デブサミ2006に参加したとき感じたことを、1つアウトプットしてみます。
岩切さんの日記で、セッション資料ダウンロードベスト3というのが発表されてるんですけど、この中の「天使のSEと呼ばれる知恵〜現場ユーザーにも分かる業務フローはこれだ!」サントリー株式会社 片山隆というセッションに参加して、案外面白いと感じました。

片山さんというのはもともとシステム屋さん上がりの人で、サントリーへ転職して入った人なんですね。それでまぁバリバリ仕事をされているうちに実力を認められて、あるとき子会社立ち上げに際してその業務フローを定義するよう指示されたとのこと。そこで、普通ならUMLを使うのだけど、そうしないで独自フォーマットでワークフローを作ったというお話をされていました。

普通は「えー? 独自? まじですか?」と思うのだけど、なかなかこの人のお話に説得力があってね。「業務フローは、会社役員や現場の人が理解できたほうがいいと思った」とおっしゃっていました。上記URLにPDFがあって、その20ページ目に書かれてますけど、そういう業務フロー図を作るほうが、
- 開発者は業務理解に役立てられる
- ユーザーは自分の業務が全体の中でどういう役割なのかを理解できる(業務改善に使える)
- ユーザーは異動があったときスムーズに引き継ぎできる
- 開発者は、開発から保守フェーズへの引き継ぎをスムーズに行える
ということでした。

図の作成も、独自のソフトウェアを使うんじゃなくてパワーポイントを使って書く、とかね。こういうのって、結構大事じゃないかなぁと思うんですよね。「システムはナマモノ」と考えて、いろんな人が、いろんなきっかけで改善できるようにしておくというのは。一部の人がシステムを作って、そこに人員を歯車のように割り当てる。それじゃあ硬直しますよね。

要件が変わりにくいシステムを作る場合や、詳細仕様レベルならUMLもいいでしょうけど、場合によっては、積極的にUML以外を使う手もあるだろうなぁと。言うなれば(社内)バザール型の業務フロー定義かもしれない。あらためて振り返ってみると、要件定義のときにUMLは使えないですよね。現場の人間に確認してもらえないんだから。コーディングするときでも、全体を俯瞰するのは役に立ちますし、片山さんの提案されている方法って、結構いいんじゃないでしょうか。
2006-03-15 15:51:11 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

# 外で音楽を聞くこと

会社に行こうと電車に乗っていたら、目の前の席が2つ空いた。
ぼくはあと2駅で降りるので、まぁ座る気が起きないので立っていた。
そうしたら、後ろで雑談していたご婦人がたの一人が声をかけてきた。「こちら、よろしいですか?」
とっさのできごと。そのとき、僕はイヤホンをして音楽を聞きながら、しかもザウルスに集中していたのだ。

「いいですよ、どうぞ」。そう言いたいけれども声が出ない。コミュニケーションプロトコルのロードと、状況認識に少しばかり時間がかかる。イヤホンをしているので、不用意に声を出すと大きい音になりすぎるだろう。
結果としてまぁ、声を出すことはできず、なんとなく頭を下げるだけで、目を合わせることもなく意思表示をすることになった。失礼なことをしてしまったなぁ。

それで思ったのだけど、外で音楽を聞くことは、やっぱりよくない。音声が聞こえる状態というのは、コミュニケーションプロトコルを確立するために必要な最低限の条件だと思う。言葉だけでなく、いろんな媒体で人間はコミュニケーションできるけれども、音声と言葉によるものはもっとも、肌触りがよい。それを閉じるというのは、「コミュニケーションしませんよ」と言っているようなものだ。

とくに銀座線という場所では、それはよくないことだったなぁ。もうこの声は、あのお二人に届かないけど、ごめんなさい。でした。
2006-03-15 13:40:05 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2006-03-13

# なぜ、会社と社員の利害が対立するのか?

"朝日新聞の〝変〟 「メールチェック」で記者たちが大ブーイング"

朝日新聞で「ネットワーク記録・分析システム」が導入されたらしい。全社員を対象に、会社のサーバーを経由したメール送受信、ウェブサイトの閲覧記録を3年間保存、その記録をチェックできるそうな。上記の記事は、会社が社員のメールやWeb閲覧をチェックできることを批判したもの。

「報道機関がそういうことをするのはおかしい」という論調なんだけど、納得できる根拠が示されていない。別に報道機関かどうかで分けなくていいんじゃないの? 「自分だけはそういうことをされない権利がある(と思いたい)」と言っているように聞こえてしまう。「捜査機関や国家と同じですよ」だって!? 同じで何が悪いの???

あらゆる企業は、経済活動をするうえで自分の行動に責任を持つ必要がある。その意味で、自分への入力と自分からの出力を把握しようとするのは自然なことだ。人間だって同じように考えるでしょう? 人間も企業も、同じように1つの主体だからだ。

人間は、自分のやりとりするメールやWeb閲覧を自分でコントロールしたいと考える。それと同じだけ、企業も、自分のやりとりするメールやWeb閲覧を自分でコントロールしたいと考える。どちらかを制限して、どちらかから制限を外すなら、うまくいかない。

個人的には、別にいいじゃないか、メールを見られたってと思う。あるいは、別にいいじゃないか、メールなんか見なくたってとも思う。信頼関係さえあればいいんだ。「会社がチェックするから報道できない」と社員が言うなら、その会社はもはや報道機関ではない。

もし社員が健全な報道人なら、会社が報道を捻じ曲げているのだろうし、もし会社が健全な報道機関なら、社員がなにか悪いことをしようとしているだろうからだ。こういう意見が出るということは、社員と会社の利害が対立してしまっている。その時点でもう、うまくいっていないんだ。

「相手が何か悪いことをしようとしている」。そんなことを考えていて、一緒に仕事ができるんだろうか? 一人でやるより仕事を効率化できるから、会社というものがあるんじゃないの? ならば、会社と社員のやりたいことは同じだ。会社と社員は車の両輪だ。健全な会社なら、会社と社員の利害は対立しない。朝日に限らず、利害対立が見えてしまう記者のいる毎日も、健全ではないのだろうと考えざるを得ない。

# 当然のことながら、上記議論は報道機関にかぎらず適用される。また、同じ議論からぼくは組合というものの必要性にも懐疑的だ。
2006-03-13 10:31:35 / ふじさわ / Comment: 4 / Trackback: 0

2006-03-12

# ファイルを新しい順に……の続き その3 原因が分かりました!

yaktyさんのコメントが正解でした。すごいです!

ふじさわは、「alias ls='ls --color'」としていて、lsを実行すると表示がカラフルになるのです。だけど、カラフルになるというのは、表示するときに制御文字が出力されているということでもあり、そのためファイル名にマッチしなかったということですね。長年この設定を使ってるけど、結構ひっかることがあってよくないです……。orz

コメントくださったり、原因を考えてくださったみなさん、ありがとうございマウス! 
2006-03-12 03:22:26 / ふじさわ / Comment: 3 / Trackback: 0

2006-03-10

# ファイルを新しい順に……の続き その2

hirofummyさんにもコメントをいただきました。ありがとうございマウス!
http://hirofummy.net/2006/03.html#MAR10.22:22

しかも新しいスクリプト付き。
 pushd ディレクトリ >/dev/null && (ls -t | head -100 | xargs grep 検索したい文字列 /dev/null; popd >/dev/null)

おお。すばらしい。なんかいっぱい/dev/nullに送ってますな。ということで、動作をよく理解せずにとりあえずコピペ&実行してみたんだど、これもダメ。同じようなエラーメッセージ。なんでー(T△T?

……というか、ご助言いただいているので、いいかげん真面目にやらねば。とりあえず、(bashの設定を変えていない)rootユーザーで一連のスクリプトを実行してみました。その結果……

for i(ふじさわの方式): ◯
while(バカ征くさんの方式): ◯
pushd(hirofummyさんの方式): ◯

あれーうまくいく? ということは、やっぱり設定ファイルが悪さしているのか……。うううごめんなさい。原因が分かったらまた報告します。
2006-03-10 23:42:11 / ふじさわ / Comment: 1 / Trackback: 0

# asahi.com: 経産省部長ブログ「炎上」 PSE法巡り書き込み殺到

ちょっと古い記事。昨日ぐらいのかな? Firefoxのテキストエリアに書きかけのまま置いてあって、邪魔なのでアップロードしてしまいます。書きかけのままですが。

 
  「わかりやすい言葉で政策を伝えたい」と経済産業省の現役部長が、役職と氏名を明示して開設したインターネットのブログが、3週間ほどで閉鎖に追い込まれた。反対の声もある電気用品安全法(PSE法)に触れたところ、書き込みが殺到したためだ。その上、ブログの更新が執務中だったことが問題視され、部長は大臣官房から注意を受けた。

「ブログの更新が執務中だったことが問題視され、部長は大臣官房から注意を受けた」ってことだけど、何がいかんのかのぅ。……いや、いかんのかもしれん。公私は分けなければいけなのかもしれん。でも、公私ってそんなにきちんと分けられるものなのかしら。

仕事にやりがいを感じ身を入れて頑張ると、公が私にはみ出すことはよくあるように思う。もっと言えば、「やりがい」というものは私的なものなんじゃないかな? もし「仕事にやりがいなんて持つな!」ということなら、公私は分けられるのかもしれない。でもそれじゃあ、生産性って上がらないよね。

「わかりやすい言葉で政策を伝えたい」なんて、基本的にはよいことのように思う。ブログで政策を

リンク追加:はてなブックマーク - asahi.com: 経産省部長ブログ「炎上」 PSE法巡り書き込み殺到 - 社会
2006-03-10 20:02:38 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

# ファイルを新しい順に……の続き

バカ征くさんにコメントいただけた! ありがとうございマウス。

  ls -t ~/dir | head -100 | while read f
  do
    grep test ~/dir/$f
  done

ってのは面白いですね。whileとreadはあまり使ったことがなかったけど、たしかにこれは使えそうなテクニックです。ただ、うちの環境ではやっぱり動きませんでした。
 $ ls -t /tmp | head -100 | while read f; do grep test /tmp/$f; done
 grep: /tmp/mozex.source.7606ecdb83d9cfeacec30271363017af.1141983865641.html: そのようなファイルやディレクトリはありません
 grep: /tmp/mozex.textarea.9c26be467d256fc4967d27f188d3e56a.txt: そのようなファイルやディレクトリはありません

なんでだろう。普通にbashを使ってるだけなのに。設定の問題かなぁ。
 $ bash --version
 GNU bash, version 3.00.16(2)-release (i486-slackware-linux-gnu)
 Copyright (C) 2004 Free Software Foundation, Inc.
2006-03-10 19:51:19 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

# プログラミングは難しいよ?というお話 その2

プログラミングは難しいよ?というお話の続きです。

初めてプログラムを書いたのは、学校の授業のときだったと思う。たぶん実習の1つとして、そういうカリキュラムが組まれていたんだった。計算機室には、クラスの生徒全員分のワークステーションがあった。比較的予算に余裕のあった情報工学科は、他学科の人からうらやましがられていたようだ。

当時はまだパソコンも高くて、一式そろえるのに20万円以上したんじゃなかったかな。普通の人が買うものではなかった。メールもインターネットも世に知られておらず、ニュースやその方面の媒体からは、「マルチメディア」という言葉をよく聞いた。「ワークステーションはパソコンなんかよりもっとずっと高いらしい」、学校ではそういう評判だった。

さて、計算機室でのプログラミング実習だ。課題の書かれた用紙が配られ、一人ひとりそれをワークステーションに打ち込む。そういえば、たしか実習自体が「C言語入門」みたいな授業の一部として実施されたのだったなぁ。林晴比古先生の教科書を使って、「足し算を実行する」とか、「文字列を変数に代入する」とか。教本でそういった基礎を説明されたのちの実習だった。

いま思い返すと、あのころは五里霧中だった。ぼくはもう、とにかく先生の言葉も教科書の言葉も入ってこない状態で、「足し算を実行」とか「配列」とかぜんぜん興味が持てなかった。そんな基本的なところでオーバーフローして、自分はいったい何なのかと悩んだ。「みんなにはこれが分かるんだろうか?」。そうやってあたりを
ビクビク見回しながら、実習の日を迎えたのだ。

(長くてごめんなさい。たぶんもうちょっとだけ続きます)
2006-03-10 13:42:12 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

# いつもと違うルートで

うわ〜。初めて女性専用車両を見た。(ネガティブな方向へ)大興奮。
それにしても、東横線は客層が違うねぇ。可愛らしい女の子が多い。『cutie』とか買う人はこういうところにいるんだ。(おばちゃん、おばあちゃんも多いが、それはそれでまたよい。)気分転換になるなぁ。
2006-03-10 13:06:56 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0
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