メッセージ。 - diary
2006-01-18
# 「C MAGAZINE」休刊
プログラマのための雑誌「C MAGAZINE」が休刊するらしい。プログラミングに前のめりになっている人が読める、数少ない雑誌の1つだったのになぁ。本というものの価値が落ちたのか、コンピュータが面白くなくなったのか。
http://www.fx-it.com/kihon/top.html
http://www.fx-it.com/kihon/top.html
2006-01-17
# SIの問題点
SI(「システム・インテグレーション」の略。企業で使うコンピュータシステムを作ること)で問題が発生する最大の理由は、仕様が決まらないことだと思う。(ここでいう問題ってのは、納期に間に合わないとか、1億円で作ると言ったのに5億円かかってしまったとか。そういう話がよくあるのです。)
そして仕様が決まらないのは、システムを欲しがるお客さんが「こんなのが欲しい」と具体的に説明できないからだ。お客さんは、システムをSI屋に発注しようと思っても、プロじゃないので、どんなシステムが欲しくて、しかもそれが実現可能かよく分かっていないことが多い。
たとえば、○×商事が社内の人事システムをコンピュータで作ろうと考えたとする。すると実際には、○×商事の「情報システム部」などというところがその作業に責任を持って主体的に動き、実際のシステムは□△ソフトウェア開発会社に発注することになる。
けれども、○×商事のシステム部門はまず人事の業務をよく知らないから、どんなシステムを作ればよいか分からない。また彼らは、コンピュータシステムに関する知識がそれほど高いわけでもないので、どんなシステムを実現可能なのか分かっていない(それが分かるレベルなら自分たちで作るように思う)。
仕様が決まらないのだ。そもそも、どんなシステムがあれば業務が効率化するかというのは、すごく難しい問題だ。人事システムを作りたいなら、その業務に熟知し、どう変えればいまより良くなるか理解できる人間でなければならない(ついでにその人には現場を変えられる力も必要)。しかし、そういった人間はシステム部門におらず、本業が忙しいため仕様を決める作業にそうそう時間を割けない。また、コンピュータに詳しくないので、何が実現できるかをうまく想像できない。
システムを作るときには、忙しくて有能な人とたくさん話し、仕様を聞き出さねばならないし、何ができるかを聞いてもらわなければならない。だけど、システムを作る担当部署である情報システム部門にも開発会社にも、たいていそんな権限が与えられていない。一般に、情報システム部門は社内での立場が弱く、下働きぐらいにしか思われていない。また、SI屋に対しても出入りの業者の1つぐらいにしか考えていない。
実際、「システム開発会社の者です」といって顧客を訪問すると、工事入構者用の腕章を渡されることも多い。システム開発というのはそんなものとしてしか扱われていない。そんな環境で、「あなたはどんなシステムが欲しいですか? どんなことに困っていますか? こんなことができますよ。そこはこう改善できますよ」なんて話ができるだろうか? システムを変えるということは、現場を変えるということだ。「あなたのやり方をよくできますよ」と指摘しその考えを採用してもらうことだ。しかしそれは理解されていない。
そして仕様が決まらないのは、システムを欲しがるお客さんが「こんなのが欲しい」と具体的に説明できないからだ。お客さんは、システムをSI屋に発注しようと思っても、プロじゃないので、どんなシステムが欲しくて、しかもそれが実現可能かよく分かっていないことが多い。
たとえば、○×商事が社内の人事システムをコンピュータで作ろうと考えたとする。すると実際には、○×商事の「情報システム部」などというところがその作業に責任を持って主体的に動き、実際のシステムは□△ソフトウェア開発会社に発注することになる。
けれども、○×商事のシステム部門はまず人事の業務をよく知らないから、どんなシステムを作ればよいか分からない。また彼らは、コンピュータシステムに関する知識がそれほど高いわけでもないので、どんなシステムを実現可能なのか分かっていない(それが分かるレベルなら自分たちで作るように思う)。
仕様が決まらないのだ。そもそも、どんなシステムがあれば業務が効率化するかというのは、すごく難しい問題だ。人事システムを作りたいなら、その業務に熟知し、どう変えればいまより良くなるか理解できる人間でなければならない(ついでにその人には現場を変えられる力も必要)。しかし、そういった人間はシステム部門におらず、本業が忙しいため仕様を決める作業にそうそう時間を割けない。また、コンピュータに詳しくないので、何が実現できるかをうまく想像できない。
システムを作るときには、忙しくて有能な人とたくさん話し、仕様を聞き出さねばならないし、何ができるかを聞いてもらわなければならない。だけど、システムを作る担当部署である情報システム部門にも開発会社にも、たいていそんな権限が与えられていない。一般に、情報システム部門は社内での立場が弱く、下働きぐらいにしか思われていない。また、SI屋に対しても出入りの業者の1つぐらいにしか考えていない。
実際、「システム開発会社の者です」といって顧客を訪問すると、工事入構者用の腕章を渡されることも多い。システム開発というのはそんなものとしてしか扱われていない。そんな環境で、「あなたはどんなシステムが欲しいですか? どんなことに困っていますか? こんなことができますよ。そこはこう改善できますよ」なんて話ができるだろうか? システムを変えるということは、現場を変えるということだ。「あなたのやり方をよくできますよ」と指摘しその考えを採用してもらうことだ。しかしそれは理解されていない。
# ケータイの型番が揃っていることについて
圏外からのひとこと(2006-01-17) -- それにしてもケータイの型番が揃っていることが気持ち悪い
http://amrita.s14.xrea.com/d/?date=20060117#p03
モデル名がそろっているのは消費者にとって分かりやすいと思う。規格みたいな技術的なものを強調しすぎると、消費者に嫌われるんじゃないかなぁ。とくに携帯やパソコンみたいなところは技術の進歩が早くて理解しにくいから。ま、それはいいとして。
型番が揃っていることの気持ち悪さって、たぶん「オレ様の言うことに従っておけ」という思想への不快感なのではないかなと思った。ドコモのやり方(ロードマップを決めて「はいこのレールの上を走りなさいよ」という方針)は、ドコモが未来を正しく予測できているならばそれでいい。だけどそうじゃない可能性もある。
ロードマップを決めてその方向に皆を走らせるのは、(少なくとも)短期的にリソースの投資効率を上げるので、naoyaさんの指摘するようによい面もあるだろう。だけど多様性を犠牲にすることでもあるので悪い面もある。たぶんessaさんの考え方は、誰が正しいかなんて分からないんだからいたずらにレールを決めないほうがよいというものだ。その背景にはインターネット的、あるいは「多様性は善」的なものがある。
ドコモの考え方は、インフラ管理者と消費者の関係を一方通行にするもので、(少し古いという意味の)近代的なもののように思う。一方多様性は善派の「誰が正しいか分からないので」という考え方は、生物の基本戦略にも通じるもので、ぼくはけっこうよいと思う。essaさんの、こういう動物的な勘の鋭さは氏の良さであり、考え方の根底をなしているもののような気がする。
http://amrita.s14.xrea.com/d/?date=20060117#p03
モデル名がそろっているのは消費者にとって分かりやすいと思う。規格みたいな技術的なものを強調しすぎると、消費者に嫌われるんじゃないかなぁ。とくに携帯やパソコンみたいなところは技術の進歩が早くて理解しにくいから。ま、それはいいとして。
型番が揃っていることの気持ち悪さって、たぶん「オレ様の言うことに従っておけ」という思想への不快感なのではないかなと思った。ドコモのやり方(ロードマップを決めて「はいこのレールの上を走りなさいよ」という方針)は、ドコモが未来を正しく予測できているならばそれでいい。だけどそうじゃない可能性もある。
ロードマップを決めてその方向に皆を走らせるのは、(少なくとも)短期的にリソースの投資効率を上げるので、naoyaさんの指摘するようによい面もあるだろう。だけど多様性を犠牲にすることでもあるので悪い面もある。たぶんessaさんの考え方は、誰が正しいかなんて分からないんだからいたずらにレールを決めないほうがよいというものだ。その背景にはインターネット的、あるいは「多様性は善」的なものがある。
ドコモの考え方は、インフラ管理者と消費者の関係を一方通行にするもので、(少し古いという意味の)近代的なもののように思う。一方多様性は善派の「誰が正しいか分からないので」という考え方は、生物の基本戦略にも通じるもので、ぼくはけっこうよいと思う。essaさんの、こういう動物的な勘の鋭さは氏の良さであり、考え方の根底をなしているもののような気がする。
# ヒューマンエラーはなぜ起こる
2006-01-14
# グルーミングといえば……
あれー? グルーミングという言葉を使ったら、うまく伝わらなかったみたい。Googleで検索しても、ペットショップ関連ばかりひっかかるし、世間ではワンちゃんのブラッシングぐらいの意味合いで理解されているのかなぁ……。
グルーミングといってぼくが思い浮かべるのは、ラッコなんだよね。ラッコって、海の上でプカプカ浮かぶあのラッコ。仰向けになって、おなかの上で貝を割ったりしてかわいいよね。たまにラッコは、自分の体をゴシゴシとこすってたりして、その仕草がまたかわいい。
でもその仕草は、実はグルーミングなんだ。海に浮かぶラッコは、そうやって一定時間おきに体毛に空気をなじませなければ、そこで生活できない。気持よさそうにゴシゴシくるくるやるラッコだけど、それなしでは生きられない大事な作業なんだね。
はじめてそれを知ったとき、けっこうびっくりして、なんだかいやに合点がいったなぁ。ごはんを食べたり、寝たりするだけでなく、生きるために必要なことってあるんだよね、動物にも。ラッコは、なんでそれをしなきゃ死んじゃうって知ってるんだろうね? 面白いなぁと思う。
ラッコのグルーミングは、見ていてけっこう気持ちよさそうだ。きっと気持ちいいんじゃないかな。すごくほほえましい。だけど、そのほほえましさの裏で、ラッコは必死に生きてる。それがかっこいいなぁと。ぼくは、人間だってきっと、知らずにグルーミングをやってると思うんだな。
なにげない普段のことや、ちょっとした嗜好、いつもの変な癖なんかは、そうだ、きっとグルーミングなんだ! そう思ったらね、まるでラッコを見るように、人間の変なところや理解しにくいところとかも、それなりにほほえましく思えてくるんだな。
グルーミングといってぼくが思い浮かべるのは、ラッコなんだよね。ラッコって、海の上でプカプカ浮かぶあのラッコ。仰向けになって、おなかの上で貝を割ったりしてかわいいよね。たまにラッコは、自分の体をゴシゴシとこすってたりして、その仕草がまたかわいい。
でもその仕草は、実はグルーミングなんだ。海に浮かぶラッコは、そうやって一定時間おきに体毛に空気をなじませなければ、そこで生活できない。気持よさそうにゴシゴシくるくるやるラッコだけど、それなしでは生きられない大事な作業なんだね。
はじめてそれを知ったとき、けっこうびっくりして、なんだかいやに合点がいったなぁ。ごはんを食べたり、寝たりするだけでなく、生きるために必要なことってあるんだよね、動物にも。ラッコは、なんでそれをしなきゃ死んじゃうって知ってるんだろうね? 面白いなぁと思う。
ラッコのグルーミングは、見ていてけっこう気持ちよさそうだ。きっと気持ちいいんじゃないかな。すごくほほえましい。だけど、そのほほえましさの裏で、ラッコは必死に生きてる。それがかっこいいなぁと。ぼくは、人間だってきっと、知らずにグルーミングをやってると思うんだな。
なにげない普段のことや、ちょっとした嗜好、いつもの変な癖なんかは、そうだ、きっとグルーミングなんだ! そう思ったらね、まるでラッコを見るように、人間の変なところや理解しにくいところとかも、それなりにほほえましく思えてくるんだな。
2006-01-13
# 田舎に住む
大学のときの友達で、岐阜の山あいに住んでいるやつがいる。同級生の2人が結婚して、男の実家であるその山あいの家に住んでるんだ。ご両親との同居ということもあって、よくもまぁ嫁いでいくよなぁと思いながら、その家に遊びに行ったことがあった。
高速道路を走って、ゴルフ場のわきを通ってそいつの家に着いてみると、不思議な静かさがあるんだよね。玄関を出た目の前に、そびえ立つ山の緑があってさ。そこからもやがあがってるんだ。「静かっていうのはこういう感じか」とでもいうような、空気の重さを感じたなぁ。
そして、その玄関を毎日くぐり、あの山と空と風の音を、体に受ける生き方がどういうものかを想像した。昔むかしの彼の先祖が、「ここにしよう」と決めただろうときのことを考えた。きっと悪くはないよなと思ったもんだ。もし自分がそこを通ったとしたら、そこにしようと思ったかもしれない。
それは、センスのよい生き方のように思えた。とりたてて絶景というわけでもないし、たしかに不便な場所ではあるだろうけど、なにか理由のようなものがそこにあるように、感じることができたんだよね。「ここは彼女を不幸にしない」と。
高速道路を走って、ゴルフ場のわきを通ってそいつの家に着いてみると、不思議な静かさがあるんだよね。玄関を出た目の前に、そびえ立つ山の緑があってさ。そこからもやがあがってるんだ。「静かっていうのはこういう感じか」とでもいうような、空気の重さを感じたなぁ。
そして、その玄関を毎日くぐり、あの山と空と風の音を、体に受ける生き方がどういうものかを想像した。昔むかしの彼の先祖が、「ここにしよう」と決めただろうときのことを考えた。きっと悪くはないよなと思ったもんだ。もし自分がそこを通ったとしたら、そこにしようと思ったかもしれない。
それは、センスのよい生き方のように思えた。とりたてて絶景というわけでもないし、たしかに不便な場所ではあるだろうけど、なにか理由のようなものがそこにあるように、感じることができたんだよね。「ここは彼女を不幸にしない」と。
2006-01-11
# 少し前に、あやめさん...
少し前に、あやめさんから言葉バトンというのをもらいました。ありがと。答えてみるね。
【1】好きな言葉は?
うーん、いろいろあるけど……、とりあえず「罪を憎んで人を憎まず」を。
ヤットデタマンの大巨神さんから教えてもらった言葉です。
子供のころに知ってから、ずっと意味が分からなかったんだけど、分かってみると、とても深みのあるよい言葉でした。
【2】あなたの口癖は?
うーん。「分からん」かなぁ。
【3】あなたにとって最大の褒め言葉は?
そういうのはないなぁ。言葉って、それそのものが意味を持たないと思ってるから。悲しい「ありがとう」もあれば、楽しい「ばかやろう!」もあるでしょ? あれ? そういうことでなく?
【4】普段、出来るだけ使わないようにしている言葉は?
うーん。とくにないかも。使わないよう意識するということは、その言葉を身近に置くことだ。「使わないように、使わないように」とまっすぐ向きすぎると、その言葉に支配されてしまうような気がする。使わないようにしたい言葉は、隠すのではなく、うまく使ってしまったほうがいいように思うんだな。えーと、えっちな言葉とかは、使わないというか、使いにくいです……。
【5】最近、言われて一番腹の立った言葉は?
なんだろ。「つまらんぞ」かなぁ。だって、つまるかつまらないかは、その人次第なんだもの。箸がころがっただけで笑う人がいる一方で、何があっても笑わない人もいる。つまるかつまらないかは、その人の心的状態に最も大きく左右される。
もし、きみがぼくとの関係においてつまった状態にありたいなら、きみがつまった心的状態にあり、ぼくがつまった心的状態になければならないとぼくは思う。両方がつまらなければならないだろうと。そして、そういう状態を作ろうとするならば、双方向的に漸近的に、つまっていかなくてはならないはずだ。
なのに、きみは、「つまらんぞ」(俺をつまらせろ)という一方的な言葉を口にした。そんな言葉を投げかけられて、ぼくがどう感じると思う? つまると思う? つまらんよ。そしてぼくがつまらなくなれば、きみとの関係も、もっとつまらなくなるじゃないか。それこそ、つまり、つまらんのだよ。
【6】一度言ってみたいが、きっかけが無かったり、何らかの理由でまだ言ったことのない言葉は?
そんなの、すぐ思い付くぐらいならもう言ってるよ……。
【7】普段何気なく使ったりするけど、実は意味を理解していない言葉は?
いっぱいあって挙げられないです。
【8】普段の生活において、思ったことの何%くらいを実際に言葉に出してる?
えー? 40%くらい? 思い付いたことは、日記に書いたりメモ帳に残したり、
人に話したりしてるつもりだけど……。難しい質問だなぁ。
【9】面と向かっては言えないけど、メールでなら書けることってどんなこと?
「好きです」
【10】プロポーズとして、言いたいor言われたい言葉は?
昔テレビで加藤潤さん(髪が長くて学者風で「フォッフォッフォ」って
笑うキモい人)が、「あの北極星のように、きみはぼくのそば、いつも
変わらぬ場所にいてほしい」って言っててチョーかっこよかった。
【11】今日で死ぬとしたら、最後に誰に何を言いたい?
ええー? 恥ずかしくて言えないよ……。
【12】人生において「ありがとう」と言った数と言われた数はどっちが多かったと思う?
ええー? ……。
【13】現時点で最後に発した言葉は?
「にゃー」かな……。
【14】あなたにとって言葉とは?
言葉とは、……言葉です。
【15】このバトンを誰に渡す?
うーん。困ったこまった。じゃあ、ぬんざさんにでも渡してみようかなーと思いつつ、また余計なことをして嫌われたらいやだしなぁ。
【1】好きな言葉は?
うーん、いろいろあるけど……、とりあえず「罪を憎んで人を憎まず」を。
ヤットデタマンの大巨神さんから教えてもらった言葉です。
子供のころに知ってから、ずっと意味が分からなかったんだけど、分かってみると、とても深みのあるよい言葉でした。
【2】あなたの口癖は?
うーん。「分からん」かなぁ。
【3】あなたにとって最大の褒め言葉は?
そういうのはないなぁ。言葉って、それそのものが意味を持たないと思ってるから。悲しい「ありがとう」もあれば、楽しい「ばかやろう!」もあるでしょ? あれ? そういうことでなく?
【4】普段、出来るだけ使わないようにしている言葉は?
うーん。とくにないかも。使わないよう意識するということは、その言葉を身近に置くことだ。「使わないように、使わないように」とまっすぐ向きすぎると、その言葉に支配されてしまうような気がする。使わないようにしたい言葉は、隠すのではなく、うまく使ってしまったほうがいいように思うんだな。えーと、えっちな言葉とかは、使わないというか、使いにくいです……。
【5】最近、言われて一番腹の立った言葉は?
なんだろ。「つまらんぞ」かなぁ。だって、つまるかつまらないかは、その人次第なんだもの。箸がころがっただけで笑う人がいる一方で、何があっても笑わない人もいる。つまるかつまらないかは、その人の心的状態に最も大きく左右される。
もし、きみがぼくとの関係においてつまった状態にありたいなら、きみがつまった心的状態にあり、ぼくがつまった心的状態になければならないとぼくは思う。両方がつまらなければならないだろうと。そして、そういう状態を作ろうとするならば、双方向的に漸近的に、つまっていかなくてはならないはずだ。
なのに、きみは、「つまらんぞ」(俺をつまらせろ)という一方的な言葉を口にした。そんな言葉を投げかけられて、ぼくがどう感じると思う? つまると思う? つまらんよ。そしてぼくがつまらなくなれば、きみとの関係も、もっとつまらなくなるじゃないか。それこそ、つまり、つまらんのだよ。
【6】一度言ってみたいが、きっかけが無かったり、何らかの理由でまだ言ったことのない言葉は?
そんなの、すぐ思い付くぐらいならもう言ってるよ……。
【7】普段何気なく使ったりするけど、実は意味を理解していない言葉は?
いっぱいあって挙げられないです。
【8】普段の生活において、思ったことの何%くらいを実際に言葉に出してる?
えー? 40%くらい? 思い付いたことは、日記に書いたりメモ帳に残したり、
人に話したりしてるつもりだけど……。難しい質問だなぁ。
【9】面と向かっては言えないけど、メールでなら書けることってどんなこと?
「好きです」
【10】プロポーズとして、言いたいor言われたい言葉は?
昔テレビで加藤潤さん(髪が長くて学者風で「フォッフォッフォ」って
笑うキモい人)が、「あの北極星のように、きみはぼくのそば、いつも
変わらぬ場所にいてほしい」って言っててチョーかっこよかった。
【11】今日で死ぬとしたら、最後に誰に何を言いたい?
ええー? 恥ずかしくて言えないよ……。
【12】人生において「ありがとう」と言った数と言われた数はどっちが多かったと思う?
ええー? ……。
【13】現時点で最後に発した言葉は?
「にゃー」かな……。
【14】あなたにとって言葉とは?
言葉とは、……言葉です。
【15】このバトンを誰に渡す?
うーん。困ったこまった。じゃあ、ぬんざさんにでも渡してみようかなーと思いつつ、また余計なことをして嫌われたらいやだしなぁ。