メッセージ。 - diary

2006-01-10

# 「結婚しろ」って言う...

「結婚しろ」って言うけどさぁ、結婚って、目的ではなくて手段だと思うんだよね。「結婚しよう」と考えて結婚をしても、うまくいくとは思えない。結婚の先に目的がないのなら、結婚した後はどうするの? 結婚を維持することが目的になるの? そんなのはきっとつまらない。

ぼくにとっては、その先にあることのほうがもっとずっと気になる。目的だ。もしいつか結婚をすることがあるなら、目的を共有できる人としたいなって思う。面白いことってのは、そういうものだと思ってるから。や、それが難しいだろうことは分かってるけど。

それとね。正直に言うと、ぼくはオタクなんだ。こういう考え方が正しいかどうか分からないけど、ぼくは、オタクとしての自分の生産性を落としたくないと思ってる。

誰かと一緒に暮らすのもやぶさかでない。だけどそのときに、いまより自分の生産性を落としたくない。もちろん相手の人の生産性も。1+1が2以上であってほしいと思っている。チームを組む意味って、そういうことなんじゃないの? ただそれだけのことなんじゃないの?って思うけど、こういう考え方自体がダメなのかもしれない。

なんとなくだけど、結婚というのはつまらないものだと、ぼくらの前の世代の人たちは証明してしまったような気がする。あるいはそれは、もとからつまらないものだったのかもしれない。分からないけど。とにかく何か、もっと面白そうでないと、そんなのする気にならないよ。ベロベロベーだ。
2006-01-10 11:39:58 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2006-01-01

# あけましておめでとうございます

年があけましたね。新年おめでとうございます。
2005年は、また結構不義理をした年になりました。……ごめんね > いろんな人。とくにあやめさんや、人狼BBS界隈の人とうまく関係できなくなったのが心残りです。

2005年、やっぱり自分の中で大きかったのは、mixiをやめたことかなぁ。「戻ってきなよ」と言ってくれる人もいたし、自分でも「へっちゃらだ」と思っていたはずなのだけど、知らず知らずのうちにバランスを崩していたみたいで。話を聞いてくれる場というものが、自分にとってはすごく重要なんだなと、感じています。何かを書くというのはすごく難しい。

そういえば、mixiをやめた理由をちゃんと説明していなかったかもしれないですね。簡単に言うと、自分が文章を書いて公開する目的に、mixiという閉じた空間が合わないということでした。

もともとWeb上で文章を公開しはじめたときには、2つの目的を考えていました。それは、(1)たくさん文章を書くことで自分の文章力を向上させたい、(2)転職をきっかけとして自分が何を考えているかを人に理解してもらう必要があるというものです。

新しい仕事は、人の文章を預ってそれを多くの人に届けるというものだったので、それにふさわしいスキルと、「なぜそれを多くの人に届けようと考えるのか」という自分自身の動機を開示する必要があると思ったのです。また、誰かの文章に手を入れるというのは繊細な作業で、ぼくという人がどういう人間かを理解してもらわなくてはうまくいかないなと感じたことも理由の1つです。

そういうわけで、しばらく手書きHTMLで日記を書いたり、Wikiを使って考えたメモを公開したりしていたのですが、あるときmixiに誘っていただくことになりました。もちろん、mixiに誘っていただいた当初から、それが上記(2)の目的にそぐわないだろうと思っていました。しかし、ある民族の文化を理解するにはその民族の一員にならなければ本質をつかめないのと同じように、mixiというものを理解することがネットの文化やムーブメントを理解する助けになるだろうとも考えました。それでmixiをはじめたのです。

結果的にぼくは必要以上にmixiにはまり、文章を書くことやネットで文章を公開するときの、心の力学のようなものを知ることができたように思います。だけど同時に、表の世界に戻ったときに、よって立つものを見失ってしまったのかもしれません。文章を書いて誰かに見せるということが、ある種怖くなってしまいました。

mixiにドップリはまっていたころから、そうなるだろうなという予感はありました。外の世界を歩くことが、何かしんどいことであるというように感じるだろうなって。でも、だからこそ、外に出なければいけないとも思ったんです。ぼくだけでなく、mixiの中にいる、あの魅力的で楽しい人たちが、いつかきっと外の世界に出てきたくなることがあるだろうと。そのときに知り合いがいたほうが、少しでも気が楽になるはずですよね。

単純すぎる考え方かもしれないですが、mixiの中を楽しくするか、それとも外を楽しくするかと考えて、ぼくは後者を選びました。つながりを閉ざしコントロールする世界と、つながりを開き身をまかせる世界。どちらも良いところがあるでしょうけど、いまぼくは、よりネットの面白さに近付ける場所、フラットに世界を見渡せる場所にいたい。

そういうわけで、2006年もこけつまろびつやっていきたいと思っています。相変わらずご心配をおかけしたりもすると思いますが、どうぞよろしくお願いします。
2006-01-01 02:47:46 / ふじさわ / Comment: 2 / Trackback: 0

2005-12-25

# 今月読んでいる本。オ...

今月読んでいる本。オーム社さんが出された『Joel on Software』を読んでいるのだけど、面白いなぁ。これは買って損のない本です。『ハッカーと画家』に近いテーマを扱ってて、あれよりはちょっと浮世ばなれしてない感じ、かな?
http://ssl.ohmsha.co.jp/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-274-06630-4

1つ目のトピックでは、「コンピュータサイエンスの初年度の学生は、基本から始めてC言語を使い、CPUから積み上げていくことが必要だ」と書かれていて気になった。この言葉の正確な<意味>は文脈に依存するので、詳しくは本書を読んで欲しいのだけどどうなんだろうなぁ。

以前、企業内で教育にたずさわっているという方から、「最近は若いプログラマ候補にJavaを教えるけど、それでは何か本当の力が身に着かないというか学習に時間がかかっているような気がして……。やっぱり昔のようにC言語で教えようかと思うのですがどう思いますか?」と意見をうかがったことがあるのを思い出した。

そのときぼくはこう答えたのだけど、これは思っていたより難しい問題なのかもしれないなぁ。「若い人はC言語のスキルと経歴が(彼らの希望する分野やこれからのキャリアで直接的に)あまり役に立たないことを知っているので、Javaを学ばせないとモチベーションが下がるのではないでしょうか?」。また、そのときは時間がなくて議論できなかったけど、こう考えていた。「20年前なら人はこう言ったんじゃないでしょうか? 『C言語ではまどろっこしくて計算機の本質が理解できないような気がする。アセンブラを学ばせよう』と。こう考えることは良いアイデアでしょうか?」。

でもねぇ。そういう単純な問題でもないのかもしれないな。あのとき質問をしてくださった方の表情や仕草が、なぜかぼんやりとぼくの中に残っている。
2005-12-25 01:26:33 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2005-12-22

# 結局のところ、やりた...

結局のところ、やりたいのはうまくメタデータを扱うことなんだよなぁ。たとえば住所録を作るのに、S式で書くのは面倒くさい。改行コードとか予約文字のエスケープなんかを気にしないといけなくって、普通のテキストエディタでそれをやるのは骨が折れる。また、後で読んだときの可読性が悪くなるし再利用性も問題だ。

そういうわけでメタ情報を文書に付加し、再利用を支援できるツールを作って使う。Emacsはたぶんそういう目的を果たすための道具だ。あるいはWikiも同様で、メモにメタ情報を簡単に付与できて簡単にそれを修正/再利用できるところが受けている。また、たぶんもっと普通の人にとってのEmacsやWikiがExcelだ。

メモしたい内容は人によって、あるいは場合によってバラバラだし、何を「メタ」だとして扱うかは明らかではない。あるメモが「出納」ページに書かれるべきものか、「日記」に書かれるべきか、あるいは誰かにだけ見せるべきものなのか、記録なのか揮発してかまわないワーキングエリアなのか。

そういったことを人間はいつも明確に区別できるわけではないし、メタ情報を生かすための区別(あるいはルール)が重荷になっては、メモを取るのがおっくうになってしまう(いや、目的はメモに限らず入力(もしくは出力)全般だ。

何も考えずに(つまりは後で使うことや誰に見られるかを考えずに)メモを書くのが一番気楽だ。しかし、それをしないと再利用性が悪くなる。読者のことを意識しない文章などあるだろうか?すべての文章は1人以上の読者を意識して書かれる。読者の一人目は「自分」だ。だから誰かのことを考えてメモを書く。考えすぎると書けなくなる。

じゃあどこでバランスを取ればいいのか? バランスを最適化するためには、その文書を書く目的を明確にしなければならない。では文書を書く目的とは何か?
2005-12-22 16:46:46 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2005-12-21

# あーうー。急激な過負...

あーうー。急激な過負荷でメールの返信がとどこおっております。申し訳ございません。
2005-12-21 15:03:40 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0
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