メッセージ。 - diary

2005-12-06

# ソーシャルブックマークの劇場性

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://blogs.yahoo.co.jp/nonakajun/777584.html
 はてなブックマーク - Yahoo!ブログ - 発想転換,トラックバックはこんなに簡単!

「トラックバックを気軽に使おう。関係しそうな記事を検索して適当にトラバを打とう」という趣旨の記事が炎上していた。「それはスパムだ」というのがはてなブックマーク住民の意見として多く見られるんだけど、んー本当にそれでいいのかな?と思った。

少し前、「はてなブックマークのようなSBS(ソーシャルブックマーク)のコメントは、それを知らない人から見たら恐怖感を感じるものでありうる」という意見があった。自分の知らないところで自分の書いたものが評論され罵倒されているというのは不快だ(だからそういうことのないようにシステム提供者側で管理しろ)という指摘だ。ぼくはこの指摘は極論だと感じたけど、そういう面もなくはないと思っている。

端的に言って、SBSは「あちら」と「こちら」を分ける性質がある。はてなブックマークを使っている人は分かるだろうけど、あれを見ていると自分もコメントしたくなる。ほかの人のコメントに対して「そうそうそう! そうだよね」とか「それは違うんじゃないかなぁ」とか「そんなこと言うなよ」と言いたくなるのだ。

誰かはこれを劇場効果と言っていた。劇場や映画館で演じられている題目を見ていると、観客同士で妙な一体感が生まれるのだ。アクションシーンでは誰もが息を止め、おちゃらけたシーンでは笑いが起きる。そうした空気、間というものを観客は共有しており、また、共有していることをほぼ無意識的に自覚している。映画館で映画を見るというのは、自宅でビデオやDVDを見るのとはまた違った「良さ」がある。

「良さ」がある。ただ、たしかに映画館や劇場でならばこういう良さもいいだろうけど、そういう前提のないところでそういう感覚が生じるときは、少し注意したほうがいいんじゃないかとも思う。映画や劇場の催しはあくまで架空のお話であり、それをその場で楽しむという前提を、観るほうも観られるほうも共有している。だけど現実の世界ではそうじゃない。

たとえば、小学校や中学校では、誰かのことをのけものにして、影でみんなで悪口を言うというようないじめがよくある。自分のことが自分の知らない場所で話題になっているのは(悪い評価をされているのは)、一般的に言って不愉快なんだと思う。自分もその場に入って釈明させてくれればまだいいが、そういう機会がないのはつらい。

ここではいじめの構図について追求しないけど、SBSについてぼくが問題だと感じるのは、一方通行であることと、そこにいる人が一方通行性に無自覚でいることだ。何かに対して意見を言うならば、逆に意見を聞くための場を用意しておいたほうがよい。しかしSBSではそれが用意されていない。ネタにされた人が釈明しようとしたり、自分の非を認めたりしようとしても、その機会が与えられない。

そういった行為をしようとすれば、はてな(SBS)に登録しなければいけないし、そこで意見を発したところで、もうそこに人はいないかもしれない(というか、たぶんいない)。SBSは対話の場ではない。SBSはネガティブな意見を言うのに適した場所ではない。SBSを使う人には、このシステムを理解するか、直感的にでもそういったことをしてはいけないと感じていてほしい。そして、たいていの人は理解していると思うのだ。

ただ、劇場効果は人の感覚を痲痺させる可能性がある。それが心配だ。あの人がこう言っているから、みんなの意見がこうだからという理由で、人は自分の意見を肯定的に捉えたくなる。しかし、その感じを信じすぎないほうがいい。あまつさえその考えが正しいと思っても、相手に対して「あなたが間違ってる」と直接的に表現したり、ただ罵倒をするのはよすべきだ。だって自分や自分の属するコミュニティがもし間違っていたら困るし、舞台の上にいるのは架空の人物ではなく生身の人間だからだ。

相手が間違っていると思ったり、直してほしいところがあるのなら、きちんと話し合い、対話を通して解決したほうがよい。ネット上のコンテンツや人は架空のものではないのに、劇場効果は向こう側に人がいることを忘れさせる。そういった危険性があることを自覚しておきたい。劇場は対話には適さない。
2005-12-06 15:23:26 / ふじさわ / Comment: 5 / Trackback: 0

# なんの話だ?

http://www.geocities.jp/yamamotoyohei/rest/rest-to-my-wife.htm
 奥さんに REST をどう説明したかというと…
 
 僕が奥さんよりもパワーブックに夢中になっていたある日、彼女が僕の背中越しに画面を覗きにきて、何が映っているのかをいろいろ聞いてきた。これは本当に気になってるんじゃなくて、単に僕の気を引くための合図だ。僕はいつもはただ"あー、これはとっても面白いものなんだけど、君は気にしなくてもいいんだよ"って言っている。

つらいなぁ。こんなことを言って(心の中で思ってて)許される男がいるんだろうか……。
とはいえ気持ちは分からないでもないんだけど。男と女の間には、深くて広い川があるというけど、こんな風になってしまうのは不幸なことだ。
(趣旨を取り違えているかもしれないけど、ここだけ読んだ感想です……)
2005-12-06 10:32:30 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2005-12-05

# 『Write Great Code Vol.1』

http://book.mycom.co.jp/book/4-8399-1820-1/4-8399-1820-1.shtml
 MYCOM BOOKS - Write Great Code Vol.1〜ハードウェアを知り、ソフトウェアを書く
 
 効率の良いコードを書くためにはコンピュータシステムがプログラムをどのように実行するか、またプログラミング言語の抽象概念がマシンの低レベルハードウェア機能にどのようにマッピングされるかを理解しておく必要があります。現在のコンピュータの仕組みをできるだけ効率的に利用する方法を学ぶために、ハードウェア構成を含むコンピュータアーキテクチャの中でプログラマーから見える部分、つまり「システム設計者が特定のシステム設計を選んだ理由」がよく理解できる部分を解説し、ハードウェアリソースをうまく利用するソフトウェアをどのようにして書けばよいのかを示します。

とのこと。萌え〜ではあるけど、このへんってうまく文章にできるのかなぁ? でもとにかく、期待してます!
2005-12-05 18:45:24 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

# 言葉とメディア、コミュニティをつなぐもの

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/Parallels2/20051129/p2
 はてなブックマーク - 自分にとっては常識でない世間の常識
 
 # 2005年12月04日 yose 『*[ウェブ]比較的せまい範囲の人々に「あるある」と言わしめるのみの情報に「常識」と銘打つから、こういうことになるのだな。』

あーそうだなぁと思った。メディアというものは、言葉で人間をせんどうする。Web 2.0とかプチ○○とかセレブとか「もう戦後ではない」とか。存在しないものを、さもそこに在るかのように表現し、周辺にいる人々を誘導する。

そこにいる人もまた、そういう言葉を求めているんだろう。自分たちを他者から区別する力、求めるべき方向性、プロパガンダの持つ経済的優位性というものを比較的素直に受け入れる。どこかでそれに「嘘が含まれる」と知りながら。

嘘が含まれることを知りながらそれに乗るという自覚。これはアウフヘーベンだと留保する力。そういったものがメディアリテラシーなんだよな。一方で嘘を嘘と見抜けず、現実と虚像を見分け制御する力が足りないから、バブルが起こったりするんだけど。
2005-12-05 10:57:59 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

# 言葉とメディア、コミュニティをつなぐもの

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/Parallels2/20051129/p2
 はてなブックマーク - 自分にとっては常識でない世間の常識
 
 # 2005年12月04日 yose 『*[ウェブ]比較的せまい範囲の人々に「あるある」と言わしめるのみの情報に「常識」と銘打つから、こういうことになるのだな。』

あーそうだなぁと思った。メディアというものは、言葉で人間をせんどうする。Web 2.0とかプチ○○とかセレブとか「もう戦後ではない」とか。存在しないものを、さもそこに在るかのように表現し、周辺にいる人々を誘導する。

そこにいる人もまた、そういう言葉を求めているんだろう。自分たちを他者から区別する力、求めるべき方向性、プロパガンダの持つ経済的優位性というものを比較的素直に受け入れる。どこかでそれが「嘘が含まれる」と知りながら。

嘘が含まれることを知りながらそれに乗るという自覚。アウフヘーベンであることをきちんと留保する力。そういったものがメディアリテラシーなんだよな。一方で嘘を嘘と見抜けず、アウフヘーベンを制御する力が足りないから、バブルが起こったりするんだけど。
2005-12-05 10:56:57 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2005-12-03

# Firefox 1.5対応のmozex

http://www.cas.cmc.osaka-u.ac.jp/~paoon/OriginalDoc/
 Original Documents $Revision: 1.6 $

Firefox 1.5対応のmozex(Firefoxのtextareaを編集するのに、好きなテキストエディタを使えるようにするエクステンション)。こういうの必要だと思うけど、あまり話題にならないというかいまいち存在感が薄いよね? なんでだろ? 使いにくいのかなぁ。メンテがちゃんとされていない(ような気がする)のがいけないのかなぁ。とりあえず試してみようっと。
2005-12-03 15:17:57 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

# cybozu.nite 2.0

http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2005/12/cybozunite_20_16a6.html
 [R30]: cybozu.nite 2.0に逝ってきた

あーあ。ついに言っちゃったか。っていうか、「こんなこと書いていいの!?」って感じ(笑) ぼくは書けなかったなぁ。R30さんはなかなかすごい人だ。
2005-12-03 14:59:19 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

# Binary 2.0カンファレンス2005に行ってきました

昨日実は、Binary 2.0カンファレンス2005に行ってました。「仕事が忙しいから行かない」って日記には書いたんですけど……。
http://namazu.org/~satoru/blog/archives/000078.html

それにしても、いやぁすごかったっす。動いているプログラムにパッチを当てる人続出(笑) なんかしらんけど、みんな知識の量が半端じゃないんですよね。JavaのJITコンパイラを作成された首藤さんとか、ほとんどぼくと歳が変わらないのに、20年とかのレベルで知識に差があるんだもん。8KBのメモリ領域でプログラムを戦わせるCoreWarsとか「10歳のときに知った」って言われてもなぁ(ガクブル)。

ほかの人もみんな突き抜けてました。本当によく知ってるし、知ってるだけじゃなくて面白い。バックグラウンドが相当違うんだなぁと感じることしきりでした。本当、ため息が出るほどすごかったっす。みんな人間業じゃないよ〜w

ぼくは自分のコアコンピタンスを見直さなきゃいけないと思いました。あれに相当する価値を自分は提供できているのかと。
2005-12-03 07:44:23 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2005-12-02

# 落ちがわざとらしすぎ...

落ちがわざとらしすぎた。
2005-12-02 05:45:18 / ふじさわ / Comment: 2 / Trackback: 0

# 神さまに。

それにしても、ぼくの書く文章は分かりにくいなぁ。ロジックが飛躍してて、根拠に乏しく、あいまいで、気紛れで、しかも工夫がない。まるで子供が書く文章か、女の人の井戸端会議のようだ。
行間にこそ意味があると信じてて、行間を広めに開けて悦に入っているのがまた良くない。毎日まいにち、何かの意味を見つけたつもりで、自分の馬鹿さ加減を披露する。
また行間は、読み手との距離でもある。広く距離を置くことで、人が近づくことを防いでいるのだ。そのくせ本当は、その距離を飛び越えて分かってほしいと思っている。心のどこかで待っている。
呪われている。呪われているのだ。
2005-12-02 05:32:58 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2005-12-01

# 「紀伊國屋書店:::書評空間」

http://booklog.kinokuniya.co.jp/
 紀伊國屋書店:::書評空間

専門家・プロの読み手によるにる書評ブログだって。なかなか迫力があるなぁ。お。増井さんの名前もあるw。この試みは、メディアの使い方として真っ直ぐで新しいように感じる。なんとなく。
2005-12-01 16:20:15 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

# Firefox 1.5とSVG

http://mojix.org/2005/11/30/120211
 Zopeジャンキー日記 :Firefox 1.5 リリース!SVGネイティブサポートの衝撃!!

む。Webブラウザ上の画像をそのまま編集できるのか。これはすごくいいカモ。つまり、Wikiみたいなもんだよね? 見ているページをそのまま編集できるという。いままで画像はあくまで「誰かのもの」だった。でもそうじゃない扱いもできるようになると。だとしたらすごいと思うべ。
2005-12-01 16:11:34 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

# ここ二三日、雲が低い...

ここ二三日、雲が低いなぁ。……少し青みがかった、おだやかでのびやかな空の黒。それを背にした灰色の雲が、意外なほど明るくて陰影に富んで。風が吹くたび、サラサラと木々が黄色い葉を揺らす。まるで高原にいるような、木々と空とが会話をしているような、おだやかな時間が流れる。
2005-12-01 01:32:13 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

# ここ二三日、雲が低い...

ここ二三日、雲が低いなぁ。……少し青みがかった、おだやかでのびやかな空の黒。それを背にした灰色の雲が、意外なほど明るくて陰影に富んで。風が吹くたび、サラサラと木々が黄色い葉を揺らす。まるで高原にいるような静寂の世界。
2005-12-01 01:29:53 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

# 眠れないとき

http://tabesugi.net/memo/2005/b3.html#300346
 新山はいつも寝るときに考えるべき厄介なプログラムのロジックや数式を覚えておくことにしている。そういうのを布団の中で「うーん、わかんねーわかんねー」と考えていると数回アクビが出て、いつのまにかスッポリ眠りに落ちているということが何度もあったので。しかし最悪なのは今日のように「考えているうちに答えが出てしまう」というケースだ。

……笑っちゃった。そりゃあそうなるよ! ふじさわはそういうことがないよう、すやすや眠るポメラニアンのイメージを頭に浮かべるようにしてるぜ!
2005-12-01 00:15:11 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0
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