メッセージ。 - 天才のエネルギー

# 天才のエネルギー

ふぅ。天才タイプの人と仕事をしているとつかれるなぁ。面白いけど。

ある種の天才は、自分の非凡さを空気のように感じてしまっていて、自分の感じ方がほかの人にも(容易に)分かると思っている。
「ほかの人にも分かるだろう」という信頼が強いと、まわりの人はびっくりしながらも、心地良くその人に接することができる。
その一方で天才は、「自分は絶対に分かってもらえない」という絶望を抱えていたりもして、周りの人をはらはらさせる。

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だから、「『技術』ではなく『うまさ』という表現にしてほしい。文法的に正しくなければそのままでもいいです」と言われても困るのです。それは、文法的には間違っていないんだけど、意味論が間違っているから。間違っているという言い方も語弊があるけど、普通じゃない表現や、普通じゃない世界の解釈を唐突に開陳しても、普通の人には理解できない。

ニュアンスを表現したいのは分かる。分かるけど、「分かる人にだけ分かる」という表現を避けるのがぼくの仕事でもある。だからねぇ、あまり肩に力を入れすぎず、間を取ってくれればなぁと思う。「まぁこんなもんだろう」と思ってほしい。「ここまで分かるはず」と欲張らずに。普通の人は、そんなに分かれないし、伝わるってもっと難しいことだと思うから。そしてぼくは、一応あなたの味方のつもりですよ。
# でもねぇ。間を取れないのが天才でもあるのだろう。
2006-03-29 18:25:20 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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