メッセージ。 - 「裏切り」という言葉、ぼくは好きじゃないな

# 「裏切り」という言葉、ぼくは好きじゃないな

「裏切り」という言葉、ぼくは好きじゃないな。

だって、裏とか表とか、そんなものは自分の心の中にしか存在しないものだから。
何かを裏切りだと指摘する背景には、「○○はこういうものだ」という先入観がある。
相手がその先入観に反したときに、それを「裏」だと指摘してしまうということは、
「自分が見える範囲が表であり、それ以外は裏である。
そして、○○はその表以外の面を持ってはいけない」という世界認識にほかならない。

だけど、○○にとっての表がどこであるかは、
○○が決めることであって他人が決めることじゃない。

「裏切り」という言葉を吐く主体は、
「○○は××であってほしい」という個人的な願望を相手に押し付けていながら、
その願望が個人的なものであるということに、気付いていない。あまりにも無自覚だ。
その世界認識は非常に危険で、悲しいものだとぼくは思う。

この世の中に、裏切りなどというものは存在しない。
裏切りが存在するのは、「表という自分」を完全肯定してしまったときだけだ。
そして、「表という自分」を完全肯定するということは、
自分以外の者に裏を持つことを許さないことであり、
自分以外を完全否定するという世界観である。
2006-04-10 03:16:56 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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