メッセージ。 - 『ウェブ進化論』についての無責任な感想
# 『ウェブ進化論』についての無責任な感想
ワールドビジネスサテライトはぼくも見ましたけど、あんまり良くなかったですね。梅田さんが、「不特定多数無限大の人間と、ゼロコストをかけあわせるとですね……」とか、はにかみながら言っているのは可愛かったですけど。「可愛い」という印象を与えたのは良くなかったのじゃないかと感じました。
あの番組やビジネスという側面で見れば、「可愛い」というのはネガティブな要素だと思います。「なにこの人は青臭いことを言ってるんだ。それは金になるのか? ならない気がする」という感想を持ってしまいますから。このへんは、番組に限らず『ウェブ進化論』に通底するイメージかもしれません。
「不特定多数無限大とゼロコストをかけて、イコールsomethingになるというのは分かりますよ。そりゃあそうだろう。で、somethingて結局なに?」というのが自然な反応ですよね。「somethingをポジティブに考えていいの? ネガティブに考えていいの?」と。
『ウェブ進化論』ではその根拠をあまり示せていない気がしました。本のあとがきにはこうあります。
「だからsomethingはポジティブな結果を生み出しますよ」と言っているように聞こえてしまうんですよね。「オプティミズムを貫いてみたかった。だからsomethingをポジティブなものとして扱った」と。そういう青臭さは、ビジネス界に受け入れられにくいような気がします。いろんな意味で青臭いなぁと。まぁ青臭さについては、ぼくが言うなという感じですけど(笑)
ここからは蛇足ですけど(というかここまでも蛇足でしたけど)、青臭さを消すためにはやっぱり実例をもっと挙げたほうがよいのかもしれません。Amazonとかロングテールはよい例ですが、それだけでは少なく感じました。かといって、Googleやはてなでは実感が湧きにくい。なかなか難しいところです。
それと本当に蛇足、しかも梅田さんには責任がない話題です。「チープ革命」というフレーズって、どうなんでしょうか? ぼくは、「うーん」と唸りたくなります。なんかそれこそチープな響きで……。意味深な感じがしないですよね……。意味深が良いことだとは言いませんが、それがどう革命なのか、どこに向かわせる力なのかを想像しにくい気がするんです。「チープ、安い、チープ、安い……」。そうつぶやいたときに、なにか頭に思い浮かぶような、あるいは信じてもよいと思えるような、そんな言葉を使ってほしかったなぁというのが個人的な感覚です。
あの番組やビジネスという側面で見れば、「可愛い」というのはネガティブな要素だと思います。「なにこの人は青臭いことを言ってるんだ。それは金になるのか? ならない気がする」という感想を持ってしまいますから。このへんは、番組に限らず『ウェブ進化論』に通底するイメージかもしれません。
「不特定多数無限大とゼロコストをかけて、イコールsomethingになるというのは分かりますよ。そりゃあそうだろう。で、somethingて結局なに?」というのが自然な反応ですよね。「somethingをポジティブに考えていいの? ネガティブに考えていいの?」と。
『ウェブ進化論』ではその根拠をあまり示せていない気がしました。本のあとがきにはこうあります。
ウェブ進化についての語り口はいろいろあるだろう。でも私は、そこにオプティミズムを貫いてみたかった。これから直面する難題を創造的に解決する力は、オプティミズムを前提とした試行錯誤以外からは生まれ得ないと信ずるからである。
「だからsomethingはポジティブな結果を生み出しますよ」と言っているように聞こえてしまうんですよね。「オプティミズムを貫いてみたかった。だからsomethingをポジティブなものとして扱った」と。そういう青臭さは、ビジネス界に受け入れられにくいような気がします。いろんな意味で青臭いなぁと。まぁ青臭さについては、ぼくが言うなという感じですけど(笑)
ここからは蛇足ですけど(というかここまでも蛇足でしたけど)、青臭さを消すためにはやっぱり実例をもっと挙げたほうがよいのかもしれません。Amazonとかロングテールはよい例ですが、それだけでは少なく感じました。かといって、Googleやはてなでは実感が湧きにくい。なかなか難しいところです。
それと本当に蛇足、しかも梅田さんには責任がない話題です。「チープ革命」というフレーズって、どうなんでしょうか? ぼくは、「うーん」と唸りたくなります。なんかそれこそチープな響きで……。意味深な感じがしないですよね……。意味深が良いことだとは言いませんが、それがどう革命なのか、どこに向かわせる力なのかを想像しにくい気がするんです。「チープ、安い、チープ、安い……」。そうつぶやいたときに、なにか頭に思い浮かぶような、あるいは信じてもよいと思えるような、そんな言葉を使ってほしかったなぁというのが個人的な感覚です。
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