メッセージ。 - 仕事と暮らしについてのまとまらないメモ

# 仕事と暮らしについてのまとまらないメモ

うーん。ぜんぜんまとまらない。まとまらないから、そのまま貼っつけちゃうぞ。


システムの開発会社に入社して3年目のことだったかな。
異動になって新しく配属された部署に、新人?というか2年目の女の子が2人いてね。

一人はちびっこくて、何も物を知らなくて、でも機転の利くタイプ。
もう一人は、お姉さんタイプかな。でも不器用でねぇ。毎日眠い眠いって言ってた。
2人とも一応プログラマということになってたけど、まぁなんだ、頭数として数えるにはまだちょっと微妙な感じ?

ちっこい子のほうはいいんだけどさぁ、お姉さんを見てるのがつらくてね。プログラミングとか仕様とかいうものに、全然興味を持てていない感じだった。
でも、これは当然だと思うんだよね。
まだ会社に入ったところで、コンピュータのこともよく知らなくて、周りの人もうまく彼女をmotivateできないんだから。
「女の子なんてそんなもんでしょ」っていうと怒られるか。まぁ「男だってそんなもんだよね」。

ちょっと前に、Rubyの会の高橋さんが、ふつうの人がふつうに9時から17時までプログラムを書いていればふつうに生活できる、という世界は困難なのだろうかという文章を書いてた。

ぼくは厳密に言えば、というか大筋では高橋さんとだいぶ主義を異にするのだけど、「ふつうの人のふつうの仕事」を肯定する気持ちは支持したい気がするんだよね。

というかさー。ぼくは、ふつうの人が、自分の仕事を好きになれるようであってほしい。
たとえば何も知らない女の子が業界に入ってきて、「案外面白いじゃん」とか「よくわからんけど、とにかく毎朝会社に行くのは嫌じゃない」と思えるぐらいではあってほしい。

だって、単純に言って、女の子がいない会社なんて嫌じゃん。
や、えーと、そんな目で見ないでというか、そうじゃなくてというか。

男にしても女にしても、この仕事は9時-17時だけじゃ厳しい。
システムを作るのって難しいし、プログラミングができるようになるだけでもすごく時間がかかる。だから9時-17時の感覚で、「時間外は勉強しません」みたい人では、実際のところ使いものにならないような気がする。

でもその代わり、この仕事をやってると手に職を持てるという色彩が強い。この仕事を好きになって、時間外に勉強をすれば、ちゃんとスキルはその人自身の持ち物になる。だからとにかく、いまこの仕事に就いてる人は、この仕事を好きになったほうが、自分のためにもみんなのためにも良いと思うんだよね。

そう。そう思う。システムって面白いものなんだよ。たとえばインターネットって面白いよね? Googleもすごいよね。Pixarの映画って楽しいよね? ほら、面白いシステムがある。でも、そう、そんなもんじゃない。もっといろんなことが、これからあなたの手でできるようになるんだ。

インターネットは、世界中を引っくり返すようなすごいシステムだった。そしてそれは、もとからそこにあったわけじゃない。勝手に空から降ってきたわけじゃない。ぼくらのすぐ上の世代が作ったものだ。そしてぼくらにだって、きっと同じぐらいすごいものが作れるはずだ。だから、これは面白い仕事だ。

……ただね。そうは言っても、この仕事にはしんどい面がある。「面白い仕事」がどこかにある一方で、くだらない目先の仕事も多いだろう。とくに責任感の強い人には、容赦なく仕事が襲ってくる。たくさんたくさんパンチを浴びる。だから、もし仕事に潰されそうになったら、逃げてほしいと思う。だって、そこまでする仕事か?

「システムを作るのは面白い」とぼくは言う。だけどこれは、嘘だ。ぼくにとっては面白いけど、あるいは、作るものによっては面白いけど、ほかの人にとってもそうだとは言えない。彼ら、彼女らには、それぞれの面白いこと、大事なことがある。あの女の子たちがそうだったように。

その大事なものすら守れないのなら、我々は良い仕事なんかできない。藤子不二雄さんが言ったように、人気漫画家になったり、良い作品を作ったりする秘訣は、普通の生活をすることだ。だからいい仕事がしたければ、組織には仕事第一の人間ばかりいてはいけない。女の子がノホホンとしてるぐらいがちょうどいい。

彼女らには、彼女らの仕事観があっていい。そしてあなたにも、きっと、あなたの大事なものがある。仕事はそれを実現するための、手段の1つにすぎない。だから、あまり一生懸命になっている人を見ると、心配になっちゃうんだな。しんどければ逃げたほうがいい。一生懸命になりすぎる必要はないからね。
2006-05-30 23:44:34 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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