メッセージ。 - ロングテール時代の探検家
# ロングテール時代の探検家
ロングテール時代のSI
すごく面白くて夢のある話だけど、ぼくも現実的じゃないと思うなぁ(笑)。
なんだろ。ビジネスには、ITってそんなに必要ないように思うんだよね。や、ITが人間の活動を活性化するケースは確かにあるけど。でも、ビジネスを成功させるのはITじゃない。ITは道具の1つに過ぎなくて、本当はもっと大事なものがある。
ぼくは考えでは、ビジネスで重要なのは需給の見極めだ。市場はいま何を求めていて、自社は何を供給したいのか。それを見極めて、適切な形とタイミングで商売にすること。自社の人材をいかにネットワークさせるかということ。ITが使えるなら使えばいいけど、それは必須じゃない。ぜんぜん必須じゃない。
ビジネスを実現するうえで、ITが有効だと思えるならそれを使うほうがいい。でも、目的と手段を混同してはいけない。これが注意すべき1つ目の点。それともう1つ。ITの導入コストは高くて、なかなかペイしないことも知っておいたほうがいい。損益分岐点を超えるのはけっこう限られた条件になると思うんだな。
SI業界で失敗の話ばかり聞く理由の1つは、ITシステム自体が本質的に高コストだからだというのがぼくの考えだ。たとえばビルゲイツはWindowsで儲けたけど、それは市場が十分に大きかったから。ユーザーが十分に多かったから。市場にいる見込みユーザーが数億というオーダーで存在したし、みんなWindowsに価値を見出してくれた。あれだけの規模があったからこそ成功したと思うんだよね。
Windowsを使いこなすために、たくさんの人がたくさんのコストを費した。システムとしては不完全極まりないWindows 95シリーズを、「不便だ、ここが嫌だ」と言いながらみんな使ってくれた。そしてWindowsは期待に応え、それなりの価値をユーザーにもたらした。ユーザーたちはみなWindowsに文句を言ったけれど、「元は取った」とも思ってたんじゃないかな。だけどSIでは、この「元は取った」というのが難しい。
SIではたとえば、1つシステムを作ったとして、それを使う人がせいぜい多くて数万人。たいていのシステムは、ユーザーが数十人という規模なんじゃないだろうか。数十人が使うものとして、一人10万円ずつコストをかけてもらえば数百万。数百万円の予算でシステムを作って、「元は取った」と思えるものになる? みんな満足してくれる? たぶん残念ながら、答は「NO」なんだよね。数百万が数千万になったとしても、なかなかしんどいのが実情で、街の零細企業が使えるシステムとなると、もっともっとペイしなくなる。
もちろん、街の零細企業が使えるような安いITツールって、あればいいなと思う。だけどツールがどれだけ高機能でも、それ自体がお金を稼いできてくれるわけじゃない。道具は道具でしかないわけで、人間がそれをどう使うかによって、道具の価値は1にも1000にもなる。ITツールというのは、結局梃子や地図のようなものだ。梃子も地図も、あったほうがそりゃいいけど、だけどそれを手に入れたとしても、使いこなしてお金に変えられる人はほんの一握りだ。
まぁ。でも。これは「今」の話か……。将来はどうか分からない。その昔、入手困難だった梃子や地図が、現代なら誰でも手に入れられるように、システムだって将来は安価で使いやすいものになるのかもしれない。それはそれで、すごいことだ。梃子や地図が、いま人間たちに力を与えているように、将来システムは、もっと人間を活性化するのかもしれない。
そういう意味で、はぶさんがおっしゃるような安価なシステムというのは、夢といえるのかもね。いつかその道具を使いこなす人のために、道筋をつけていくというのは価値のある仕事なのかもしれない。
すごく面白くて夢のある話だけど、ぼくも現実的じゃないと思うなぁ(笑)。
なんだろ。ビジネスには、ITってそんなに必要ないように思うんだよね。や、ITが人間の活動を活性化するケースは確かにあるけど。でも、ビジネスを成功させるのはITじゃない。ITは道具の1つに過ぎなくて、本当はもっと大事なものがある。
ぼくは考えでは、ビジネスで重要なのは需給の見極めだ。市場はいま何を求めていて、自社は何を供給したいのか。それを見極めて、適切な形とタイミングで商売にすること。自社の人材をいかにネットワークさせるかということ。ITが使えるなら使えばいいけど、それは必須じゃない。ぜんぜん必須じゃない。
ビジネスを実現するうえで、ITが有効だと思えるならそれを使うほうがいい。でも、目的と手段を混同してはいけない。これが注意すべき1つ目の点。それともう1つ。ITの導入コストは高くて、なかなかペイしないことも知っておいたほうがいい。損益分岐点を超えるのはけっこう限られた条件になると思うんだな。
SI業界で失敗の話ばかり聞く理由の1つは、ITシステム自体が本質的に高コストだからだというのがぼくの考えだ。たとえばビルゲイツはWindowsで儲けたけど、それは市場が十分に大きかったから。ユーザーが十分に多かったから。市場にいる見込みユーザーが数億というオーダーで存在したし、みんなWindowsに価値を見出してくれた。あれだけの規模があったからこそ成功したと思うんだよね。
Windowsを使いこなすために、たくさんの人がたくさんのコストを費した。システムとしては不完全極まりないWindows 95シリーズを、「不便だ、ここが嫌だ」と言いながらみんな使ってくれた。そしてWindowsは期待に応え、それなりの価値をユーザーにもたらした。ユーザーたちはみなWindowsに文句を言ったけれど、「元は取った」とも思ってたんじゃないかな。だけどSIでは、この「元は取った」というのが難しい。
SIではたとえば、1つシステムを作ったとして、それを使う人がせいぜい多くて数万人。たいていのシステムは、ユーザーが数十人という規模なんじゃないだろうか。数十人が使うものとして、一人10万円ずつコストをかけてもらえば数百万。数百万円の予算でシステムを作って、「元は取った」と思えるものになる? みんな満足してくれる? たぶん残念ながら、答は「NO」なんだよね。数百万が数千万になったとしても、なかなかしんどいのが実情で、街の零細企業が使えるシステムとなると、もっともっとペイしなくなる。
もちろん、街の零細企業が使えるような安いITツールって、あればいいなと思う。だけどツールがどれだけ高機能でも、それ自体がお金を稼いできてくれるわけじゃない。道具は道具でしかないわけで、人間がそれをどう使うかによって、道具の価値は1にも1000にもなる。ITツールというのは、結局梃子や地図のようなものだ。梃子も地図も、あったほうがそりゃいいけど、だけどそれを手に入れたとしても、使いこなしてお金に変えられる人はほんの一握りだ。
まぁ。でも。これは「今」の話か……。将来はどうか分からない。その昔、入手困難だった梃子や地図が、現代なら誰でも手に入れられるように、システムだって将来は安価で使いやすいものになるのかもしれない。それはそれで、すごいことだ。梃子や地図が、いま人間たちに力を与えているように、将来システムは、もっと人間を活性化するのかもしれない。
そういう意味で、はぶさんがおっしゃるような安価なシステムというのは、夢といえるのかもね。いつかその道具を使いこなす人のために、道筋をつけていくというのは価値のある仕事なのかもしれない。
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