メッセージ。 - アナログとデジタルの間の断絶

# アナログとデジタルの間の断絶

コメントありがとうございます。たしかに、おっしゃることはもっともだと思います。ただ、やっぱりそれは技術的に不可能じゃないかと思うのです。元の日記はだいぶ説明を端折ってしまっているので、分かりにくいですね。すみません。うまく説明できるか分からないですが、やってみます。

 上で引用部された部分は、Quark が賢くレンダリングするか適切なインポートフィルタを備えれば解決できるはずの問題を人間が Quark の都合に合わせて手間をかけている、というのがバッドだなーということです。 

「賢くレンダリング」というのは、やってくれるとうれしいなーと、一見思います。でもたぶん、そういう実装をすると、MS Wordを使うときのように「なんでこんな余計なことするんだよー」ってなると思うのです。「賢く」なったらいいですけど、計算機って人間が思うよりすごくバカなんです。「適切なインポート」というのも、同じ問題をはらんでいますよね。

とくに、プロの現場では人間の入力に機械が変な加工をしてほしくないと思う人が多いんじゃないでしょうか。デザインは精度を要求される仕事でもあります。そういう意味で、Quarkもファジーな加工をする機能がないのだと思います。(本当は、外国製のソフトなので、日本人の使い勝手なんてあまり考えられてないだけなのかもしれないですが。)

 後半は、直観的にはどちらがよいとも言えない二つのルールを機械が(というかプログラマが)ちょっとばかりさぼるために恣意的に一つに絞ってそれに人間の体を合わせる、というのはバッドじゃないかということです。

んー。そりゃそうなんですけど。

たとえばある人が、1つの文章中で、半角スペースを入れたり入れなかったりした場合、機械はどう処理すべきでしょうか? ある部分ではスペースを削り、ある部分ではそのまま処理すべきですよね。でもたぶん、機械はそんな賢く「ある部分」を見分けられないんじゃないかと思うのです。

そして、人間って往々にしてルール混在をやります。「半角スペースを入れる」と決めてる人でも、そんな厳密にやってるわけじゃないですよね。自分が決めたルールに「厳密に」従うなんて、機械の都合に合わせることだし、しんどい。でもそうすっと、計算機はうまく処理できなくなっちゃうのです。バカなんですよね……。でも、人間もバカなんです。自分が決めたルールすら守れないんですから……。

2つのルールを用意しておいて、切り替えられるようにしておくというのはあってもいいのかな……。でも、本当にそういうものがあったほうがいいのですかね……。「学校で教わった正しい日本語なら処理できる」という処理にしておいたほうが、正しい日本語を使う人が増えていいんじゃないかなぁ。別のルールを作っちゃうと、あれもこれも追加してほしいって要望が上がりそうだし。

たとえば、正しい日本語表現に人間の体を合わせるのはバッドなんですかね。や、正しくなくたっていいとは思いますけど。正しくない表現だからこそ面白いときもあるし、言葉って生き物だから、正しさを追求しすぎると死んでしまう。でも、ある程度はやっぱり正しい日本語表現を使うほうがいいですよね。それは結局、人間の体を合わせるということなわけで。

プログラマは確かにわがままですけどw、んー。そもそも「どっちがいいのか」ってのが、難しい問題なんっすよねぇ。この問題の本質は、アナログとデジタルの間の断絶なんだと思います。

 プログラマの立場からするとスジの悪いオプションを増やすのはプログラムを無駄に複雑にするから嫌、というのはワカるのですが、空白を柔軟に解釈するのはスジ論としても悪くない処理だと思うのです。

オプションを増やすのは、プログラマにとっても嫌ですけど、たぶんユーザーにとっても嫌なことですw。ボタンがたくさんたくさんある車は、あまり筋がよくないと思います。作り手の観点だけじゃなく、ユーザビリティの観点で。

空白を柔軟に解釈できると良いですけど、人間が考える柔軟というのを、計算機で実現するのはすごく難しいんですよ。「人工知能を実現しろ」と言うようなもので、ちょwww無理って感じ。1960年ぐらいから人工知能は大きな予算が投入されてますけど、満足いく結果は得られなかった。まだ続けますか?、お金くれますか?って話になるんですよ。

スジ論っつーのはコストパフォーマンス論だから、これはたぶん良くないスジだと思われます。や、長い目で見れば、もっと予算を投入し続けて人工知能を実現するほうが良いスジもしれないですけど。まーとにかく、人間が要求する「柔軟」や「賢さ」を機械で提供するのは、すごく大きなコストがかかりますよっていうことで。
2006-06-26 12:14:50 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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