メッセージ。 - あのときやっていれば症候群

# あのときやっていれば症候群

むかしドラえもんで読んだんだったかな。たとえばのび太が未来に行って、大人になったのび太自身と会ったとする。大人ののび太はやっぱりのび太で、駄目なことに変わりがない。そして彼は、子供ののび太を指してこんなことを言うのだ。「やい! 子供ののび太! いまのうちに勉強しておいてよ。子供のぼくがしっかり勉強しなかったから、いまぼくが困ってるんだから。ああ、もしいま子供に戻れたら、一生懸命勉強するのに」って。

「もし子供に戻れたら、もっと勉強したのに」って人はよく言うけど、それは明らかに間違いだ。彼が本当に子供に戻れたとしても、きっと勉強などしない。ダラダラと遊んで暮らすしかないのだ。だって、現在の彼を見れば分かる。勉強する必要があるのなら、いまやればいいのだ。なのにいまやらず、「あのときやっていれば」とボヤいてばかりいる。では、いま何をやっているのか? 少しでも良くなるよう努力しているのか?

「あのときやっていれば」などとボヤいている人は、現在努力していない。いまというものを活用していない。だからこそ、子供時代を無駄にしたのだ。変わっていない。……逆に言えば、いまやるしかないのだ。「あのときやっていれば」と思うような良いアイデアがあるなら、いまからやっても遅くはない。いまやって遅いようなアイデアは、そもそもやる価値がない。ならば、そんなことボヤいている時間自体がもったいない。とにかくやるのです。変わるということはそういうことじゃないかな。
2006-09-09 13:15:35 / ふじさわ / Comment: 2 / Trackback: 0

Comment

# 基本的にはおっしゃるとおりかと思われますが

世の中には「時機を失する」ということもありますよね。ですので、簡単に普遍化はできないんじゃないかと思われます。
ああ、「『もしも』と言う回数はその人物のダメさに比例する」なんて言葉もありましたね。
架空戦記大好きっ子(中年)の私が言うと痛々しいなー。
2006-09-09 13:56:12 / Hi-Low-Mix / Comment: 0 / Trackback: 0

#

「もしも」という言葉自体は、ぼくも好きです。なので、上の文章と齟齬があるような気がして、自分でもうまくけじめを付けられないのですよねー。
ただ、なんていうのかな。「はじめ良ければすべてよし」と「おわり良ければすべてよし」というように、しばしば格言は矛盾してあります。そのように、寓話的な感じで、まとまらないけど何か書いてみたかったという感じですかね。
もうちょっとうまい説明などありましたら、また何か書きたいと思います。コメントありがとうございます!
2006-09-09 20:46:54 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0
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