メッセージ。 - 話し合いを否定はしま...

# 話し合いを否定はしま...

話し合いを否定はしませんが、話し合いというのは、『言葉』を沢山持つことができる少数の恵まれた人達だけが取りうる行動だと思います。

業界の現場の先輩達は前から、何度も上の人達と話をしようとしてきたと思うんです。

けれども、過労で何人倒れたとか、自殺者が何人でたとか、そういう話し合いの言葉以上に重い悲しい事実を突きつけられても上の人は中々動かない。いや、上の人も動けないんだと思います。上の人達は請負・人月商売の以外の商売の方法を勉強しなきゃいけない理由が今のところ見当たらない。だって、人月商売儲かりますから。だから上の人は、業界の仕組みが悪いのではなく、あくまでもプロジェクトの管理のしかたが悪いのだと思って、自社が手におえる範囲内でプロジェクト管理の仕方を精一杯改善しようとする。

ただ、この業界、人月でバンバン人を入れたがるからか、それとも、人海戦術しか物の作り方が思い浮かばないのか、人が無駄に多すぎると思います。人が多いとそれだけ現場でコミュニケーションコストがかかりますし、社員を管理・訓練するコストもかかります。MyNewsJapanの記事に出てきた富士ソフトA氏も、NTTデータのT氏も、自分達の技術の無さとか、度重なる仕様変更によるコミュニケーションコストの大きさとかにイライラしてるだけだと思います。

故に、私は業界が嫌いだから若い人は業界に来るなと言っているわけではありません。年老いた人と反目したいわけでもありません。
人の数そろえるだけの稼ぎ方に依存しないほうが長期的には得。若い人だけの体力勝負・ごり押し勝負のものづくり、人海戦術だけのものづくりしか出来なくなると、景気と求人が回復した時には、こちらからIT業界は仕事がキツイと言わなくとも、業界の3K職場からすぐ人が辞めるようになって、その分採用コストもかかりますし、そもそも人海戦術だけだと大陸のオフショアにあっさりやられる。そのことを身をもって、出来るだけ早く、余力のあるうちに年老いた人と若い人に知ってもらいたいだけです。まぁ、今はその変化の過渡期なのでしょうけど。

なんか、業界が好きとか嫌いとかの話ではないと思います。良くも悪くも問題のあるところに仕事がある。そして、業界が好きなのではなく、業界で出会ってきた人が好き。だから、私は今この業界にいます(私は気まぐれだから今後どうなるかわからないですけど)。
うーん、あんまり投げやりにならないでくださいよぉ。
2006-10-16 22:43:50 / トダ / Comment: 0 / Trackback: 0

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