メッセージ。 - 仕事をしていて密かに思っていること
# 仕事をしていて密かに思っていること
あー。
紙メディアには紙メディアなりの流儀があって、それを知っていて損はないのになぁと思うのですが……。
たとえば、紙のメディアってのはああ見えて、結構日本語表現に気を使っています。文法的におかしな表現をしていないかとか、新語を濫造していないかとか。見えないところで気を使っている部分が多いのですよね。
日本語表現を間違えていると、それを読んだ人が「こんな書き方していいんだ」と考えたりしますし、新語を濫用していると、ついていけない人がでてきます(ご老人とかとくに)。
そういうことがないように、紙メディアの編集者などは普段とても気を使っているのです。たとえば、新聞社や出版社には校正セクションというのがありまして、一日中ゲラを読んで表現の間違いがないか、意味不明瞭なところがないかをチェックしている人たちがいます。
彼らは本当に、一般紙から専門書レベルの文章まで、ありとあらゆるものを「読むプロ」です。「こんな専門家向けの文章、読んでたら絶対寝ちゃうよ」という文章を読んで、間違いを正確に指摘できる彼らを、ぼくは本当にすごいと思います。
紙のメディアに載るということは、いただいた原稿や素材に、メディア側で手を入れてしまうという負の側面も当然あります。ただそれは、間違った表現を直したり、いたずらに読者や作者を傷付けることがないよう手直ししたりするという正の側面もあるのですよね。
そういった側面は、メディアとしてあながち間違っていないように、ぼくは思います。紙のメディアは、ある程度読者の模範となるべき役割を担っている部分がありますし、たくさんの人に理解してもらえるものを作る必要がありますから(それは、日本語表現という意味と、内容面の両方においてです)。
メディアの仕事のクオリティは、各媒体やそこで働いている人の能力による部分も大きいですけど、メディアの裏側には、上でご紹介した校正セクションの人たちのようなプロがいることを、心の片隅に置いていてもらえればなぁと思うのです。
これから既存のメディアは衰退して、インターネットに取ってかわられる部分が少なからずあるでしょう。いまネットで活躍している人たちは、間違いなくその最前線を走り、既存メディアを叩き壊す人たちです。だからこそ、最前線を走る人たちには、既存のメディアの負の側面と、正の側面を知ってもらいたい。
既存メディアには悪いところもあるけど、良いところもある。それらを知って、新しいネットメディアを作るうえでの踏み台としてほしいなぁと思います。
紙メディアには紙メディアなりの流儀があって、それを知っていて損はないのになぁと思うのですが……。
たとえば、紙のメディアってのはああ見えて、結構日本語表現に気を使っています。文法的におかしな表現をしていないかとか、新語を濫造していないかとか。見えないところで気を使っている部分が多いのですよね。
日本語表現を間違えていると、それを読んだ人が「こんな書き方していいんだ」と考えたりしますし、新語を濫用していると、ついていけない人がでてきます(ご老人とかとくに)。
そういうことがないように、紙メディアの編集者などは普段とても気を使っているのです。たとえば、新聞社や出版社には校正セクションというのがありまして、一日中ゲラを読んで表現の間違いがないか、意味不明瞭なところがないかをチェックしている人たちがいます。
彼らは本当に、一般紙から専門書レベルの文章まで、ありとあらゆるものを「読むプロ」です。「こんな専門家向けの文章、読んでたら絶対寝ちゃうよ」という文章を読んで、間違いを正確に指摘できる彼らを、ぼくは本当にすごいと思います。
紙のメディアに載るということは、いただいた原稿や素材に、メディア側で手を入れてしまうという負の側面も当然あります。ただそれは、間違った表現を直したり、いたずらに読者や作者を傷付けることがないよう手直ししたりするという正の側面もあるのですよね。
そういった側面は、メディアとしてあながち間違っていないように、ぼくは思います。紙のメディアは、ある程度読者の模範となるべき役割を担っている部分がありますし、たくさんの人に理解してもらえるものを作る必要がありますから(それは、日本語表現という意味と、内容面の両方においてです)。
メディアの仕事のクオリティは、各媒体やそこで働いている人の能力による部分も大きいですけど、メディアの裏側には、上でご紹介した校正セクションの人たちのようなプロがいることを、心の片隅に置いていてもらえればなぁと思うのです。
これから既存のメディアは衰退して、インターネットに取ってかわられる部分が少なからずあるでしょう。いまネットで活躍している人たちは、間違いなくその最前線を走り、既存メディアを叩き壊す人たちです。だからこそ、最前線を走る人たちには、既存のメディアの負の側面と、正の側面を知ってもらいたい。
既存メディアには悪いところもあるけど、良いところもある。それらを知って、新しいネットメディアを作るうえでの踏み台としてほしいなぁと思います。
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