メッセージ。 - 「ほんとの問題はそういうことじゃないのに」
# 「ほんとの問題はそういうことじゃないのに」
こういう、ホントは互いに言いたいことがあるんだけど片方の不満だけしか表明を許されないようになってしまってる事柄ってなんかあるよなあ… そしてそれが表明された場合、それまで溜まっていた分、具体的な誰か以上に、そのカテゴリー一般に敵意が向けられてしまう(そしてそういう風にとられもする)というのがやりきれない。そしてそれを表明した人に非難が集中する。ほんとの問題はそういうことじゃないのに。
ああ、そう。そういうことってありますね。「ほんとの問題はそういうことじゃないのに」、インターネットを見ているとそう思うことが本当に多い。いや、インターネットだけじゃないか……。
「ある人に非難が集中する」ことってよくあるけど、本質的には、その人が(その人だけが)悪いわけじゃないんだと思う。ただ、皆苦しさを抱えていて、出口を探している。スキを見せる人がいると、そこに一斉に恨みの言葉が投げ込まれる。
みんなその人を嫌いなわけじゃない。その人が悪いわけじゃない。ただ、何かに恨みの言葉をぶつけないと、もうどうしようもないのだろう。そういうストレスが、多くの人をおおっている。
まるで、ネズミの群れが川へ飛び込むように。それで問題が解決するわけじゃなくて、それで救われるわけでもなくて、むしろそれをすれば自分が惨めになるだけなのに、そうせざるを得ない人たちがいる。
だからたぶん、炎上みたいなのは、単なる現象でしかない。誰が悪いわけでもないのに、言説は炎上する。空気が乾燥しているとよく山火事が起こるけど、そんなようなもんだ。気にしすぎないほうがいい。
空気が乾燥するのは誰のせいでもない。そこに山があるのも、誰のせいでもない。山火事が起こるのは、悪いこととは限らない。世の中には、そういうこともあるのだと思う。
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