メッセージ。 -

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頭のいい人なら、そこまで学んだほうがいいと思いますけど、ぼくなんかじゃそこまで行けそうにないっすね(苦笑)。

たとえばぼくのような、大学に入って(しかも三流大学に入って!)初めてコンピュータに触ったような人間の場合、なかなかコンピューティングのパラダイム自体に馴染めないです。まず、論理的思考ができないですし、「コンピュータで何ができるの?」とか、「コンピュータで何がしたいの?」とか、そういうところが見えていない。

そうすると、勉強する気自体が起きなくって。Hello Worldとか、ハッシュとかポインタとか、すごくじれったかったです。「こんなことして何の意味があるんだ?」って。そういった下積みのコストって、すごく大きいと思うんです。それを乗り越えられる頭脳をお持っていたり、やる気にさせてくれる師匠がいればなぁと思います。

「プログラミングを独習するには10年かかる」って言いますけど、まさしく自分は10年ぐらいかかりました。大学でそのコースを選んだとしても、よっぽどよい師匠に出会えなければ10年ぐらいはかかるんじゃないかな。その10年のコストを、4年とか6年でペイできる体制、たとえば良い先生であるとか、学校に入る前に基本ができた生徒が集まるとかがあればいいですが、少なくともいまはそうなっていないと考えます。

MITや東大でなら、そういった高度な教育が可能なんだと思います。でも、普通の大学で普通の学生に学ばせるのなら、Javaをメインにして、プラスアルファでSchemeを教えるぐらいでちょうどいいんじゃないかと思います(もちろん、アーキテクチャもひととおり紹介ぐらいはする感じで)。あとは、その学生次第じゃないかなぁ。幸い計算機って、大学の外に出ても学ぶことができるし(これはこれで賛否両論ありですね)。
2006-11-16 14:40:31 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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