メッセージ。 - プロ指向は冷えつつあるのかなぁと
# プロ指向は冷えつつあるのかなぁと
最近、メディアについていろんな人と話をしていて、どうも根本的なところで温度感が違うなぁと思ったことがあるのでメモ。
ぼくの最近の感覚では、時代を覆う雰囲気として、いまはプロ指向みたいなものが非常に薄れているように感じる。たとえば漫画は、コミックマーケットが非常に大きくなっていて、わざわざプロの漫画家にならなくても描く楽しみが得られる。
プロの漫画家でさえ、コミケに出品したほうが儲かるとか楽しいとかいう話を何年も前から聞いている。アマチュアならなおさら、そこに出品するモチベーションも上がるだろう。なにも全員が全員、プロになりたいわけじゃないのだ。
コミケに行けば、気の合う仲間と遊ぶことができる。そこには、ものづくりにのめり込む人や、作品と真剣に付き合う人たちがいる。商売として作品を作るようになったら、妥協をしなければいけないし、ものづくりが単なる孤独な作業になってしまう部分も多い。
音楽についてもそうだろう。プロでなくても、仲間とバンドを楽しむことができるし、自分のやりたい音楽を追究できる。商業メディアに乗れば、お金は儲かるかもしれないけど、いいことばっかりじゃないのは皆薄々感じている。プロとして音楽をやることに、こだわる必要性が感じられない。
プログラマについても同じことが言える。1つの会社にずっといて、名もない職業エンジニアをやっているなら、オープンソースのソフトウェアを公開して、仲間と切磋琢磨しながらものづくりをしたいと多くの人が思うだろう。もし仮に、わき目もふらずに職業エンジニアの道を突き進んだとして、いったい何が待っているというのか。
自分としては、こういう感覚が普通なのかなぁと思っているのだけれど。たまに人と話していると、メディアの求心力とか、昔ながらのプロ指向ヒエラルキーがまだ有効だと思っている人と出会って違和感を感じる。
そういうのが完全になくなったとは思わないけど、どうなんだろうねぇ……。
ぼくの最近の感覚では、時代を覆う雰囲気として、いまはプロ指向みたいなものが非常に薄れているように感じる。たとえば漫画は、コミックマーケットが非常に大きくなっていて、わざわざプロの漫画家にならなくても描く楽しみが得られる。
プロの漫画家でさえ、コミケに出品したほうが儲かるとか楽しいとかいう話を何年も前から聞いている。アマチュアならなおさら、そこに出品するモチベーションも上がるだろう。なにも全員が全員、プロになりたいわけじゃないのだ。
コミケに行けば、気の合う仲間と遊ぶことができる。そこには、ものづくりにのめり込む人や、作品と真剣に付き合う人たちがいる。商売として作品を作るようになったら、妥協をしなければいけないし、ものづくりが単なる孤独な作業になってしまう部分も多い。
音楽についてもそうだろう。プロでなくても、仲間とバンドを楽しむことができるし、自分のやりたい音楽を追究できる。商業メディアに乗れば、お金は儲かるかもしれないけど、いいことばっかりじゃないのは皆薄々感じている。プロとして音楽をやることに、こだわる必要性が感じられない。
プログラマについても同じことが言える。1つの会社にずっといて、名もない職業エンジニアをやっているなら、オープンソースのソフトウェアを公開して、仲間と切磋琢磨しながらものづくりをしたいと多くの人が思うだろう。もし仮に、わき目もふらずに職業エンジニアの道を突き進んだとして、いったい何が待っているというのか。
自分としては、こういう感覚が普通なのかなぁと思っているのだけれど。たまに人と話していると、メディアの求心力とか、昔ながらのプロ指向ヒエラルキーがまだ有効だと思っている人と出会って違和感を感じる。
そういうのが完全になくなったとは思わないけど、どうなんだろうねぇ……。
Comment
# とりあえず別の意見
組織なり、場におけるポジションなりに自らを固定し、そこでスキルを磨き、発揮するというあり方が困難になった(or価値が低下した)のではないかと考えます。
終身雇用の崩壊とか、グローバル化による熟練労働の低価格化とか、流通チャンネルの多様化とか、それっぽい要因はいくつかあげられそうですが。
#
上記の文章は、漫画と音楽、プログラミングという創作系の仕事に偏っちゃっていたのですが、Hi-Low-Mixさんの見方はもう一歩範囲を広げて一般的な仕事を包含する立場から見ているような気がします。
Trackback