メッセージ。 - 仕事をして声をかけあう

# 仕事をして声をかけあう

自分の仕事を見て、心を動かしてくれる人がいるというのはうれしいことだ。

ぼくはぼくなりに頑張っていて、前の人から受け取ったバトンを落とさぬよう走っているつもり。

ぼくはぼくの仕事をやる。それは、前の人から受け取ったバトンが、大事だと思うからだ。ぼくが全力を尽くすのは、前の人と戦ってその人を打ちのめしたいからじゃない。自分の力を誇示したいからでもない。

前の人の仕事に価値があると感じるから、それに見合うだけ、自分も力を注ぎ込みたい。前後のランナーは、それぞれ得意分野が異なる。坂道が得意な人もいれば、スパートが得意な人もいる。得意な人が得意なパートを受け持てばいい。

ただそのとき、お互いがお互いを、「すごい」と感じられるほうが楽しいじゃないか。そのほうが成長できるし、後々になってまで自分の糧とすることができる。相手の得意分野は、自分にはとうてい及びもつかないような高みに達しているけど、だからといってそれを「違う世界のこと」としたくない。

「すごいなぁ。あの人うらやましいなぁ。自分とは何が違うんだろう。どうやったら自分もああなれるんだろう。ようし、分野は違うけど自分だって」。そういう風に、相手と自分は違うけど同じだと感じていたい。

違うルートを走っているけど、求めるものは同じというか。元々同じところにいたのに、いまはそれぞれここまで来たねというか。

ただ、それを押し付けるつもりは毛頭ない。基本的には、そういうのは仕事の後ろに隠しておく。分かりたいと思う人だけ分かってくれればいいし、隠しておいても見つけて声をかけてくれる人はいるものだ。

そうやって、声をかけあうことができるというのは、とても幸せなことです。
2006-12-01 13:02:56 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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