メッセージ。 - ぼんやり天井を見上げながら

# ぼんやり天井を見上げながら

子供のころ、母親に尋いてみた。
「どうしてこの部屋は蛍光灯に変えないの?」
母親は、ちょっと困ったような顔をして答えた。「お父さんが、蛍光灯、嫌いなのよ」
「でも、蛍光灯のほうが電気代も安いし、白い光で綺麗なのに」
そんな風にぼくは思い、訳の分からない父親の好みを疎ましく思ったものだった。
でも、あれから何年も何年も時間がすぎて、少しだけぼくは変わったようだ。
悔やしいけれど、白熱灯にもたしかに良さがある。あのころのぼくには、見えなかったものがある。
2006-12-05 11:48:04 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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