メッセージ。 - 誰かを理解する

# 誰かを理解する

Ladder to the Moon - 文章は書き手をあらわす。でも文章すべて集めても書き手自身にはならない
 人間というのは多様な面を持っている。
 
 同じ人間の中に善も悪も、優しさも残酷さも、清濁ごちゃまぜに存在する、と自分は信じている。
 
 そして、人間は時間の経過とともに変化を続ける生き物だと思っている。
 
 だから、書き手が書いた言葉、言った言葉をすべてより合わせてもそれでも、書き手自身にはならない。
 
 それらは無数のかけらであって、そのかけらはその瞬間には真でも次の瞬間には嘘になってしまうこともあるのだから。

あ。これは鋭い、というかすごく好きな感じ方だな……。

なんていうかなぁ。相手の人を決めつけないことって、大事だと思うんだよね。一人の人間の中には、よい面も悪い面もある。自分と相性の良いところもあれば、許せないところもきっとある。そして相手も自分も、時間とともに変わっていく。

そういった世界で、誰かを好きになるっていうことはさ。変わりゆくということや、自分の知らないところまで含めて、好きでいるということでもあると思うんだ。ある人を指して、理解したつもりになることは、ある意味で正しいしある意味で間違っている。

何かを、誰かを、本当の意味で理解することはできないし、理解してもらうこともできないかもしれない。いや、本当は分かってるんだ。そんなの不可能だって。ただ、それでも。それでも。……ぼくはあなたのことを理解したいと思っている。
2007-01-20 23:41:00 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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