メッセージ。 - 傷付くこと、表現すること

# 傷付くこと、表現すること

あのね。こう思うんだ。
文章を書いて誰かに見せたり、何かを言ったりするというのは、
相手の人やその何かが好きだからじゃないかなって。
好きな人に読んでもらいたいとか、好きな人に教えてあげたいと思って、
人は何かを表現するものだと思うんだ。
きっと誰だって、誰かを好きだし、何かを好きだ。

でもね。世の中にはあなたのことを好きじゃない人がいる。
あるいは、あなたが伝えたいと思っている相手の人を、好きじゃないかもしれない。
そういった人にとっては、あなたの言葉は傷の元なんだよね。

それか、あなたのつづった言葉を気に入らないケースもある。
「青空がすごく綺麗だった」とか、「ごはんがおいしかった」という言葉さえ、
目の見えない人には傷付くかもしれない。今日の食べ物に飢えている人たちを傷付けるかもしれない。

どんな言葉だって誰かを傷付け得る。
でもね。だからといって、「じゃあ何も表現しないことが良いことだ」とは、ぼくは思わない。
だって、誰も何も表現しなかったら、つまらないじゃん。

誰かに「何かを表現するな」と言うと、自分にも返ってくる。
自分も何も、表現できなくなる。
それはつまらない。間違っていたとしても、何かを表現することは楽しいし善いことだ。

だって、何かを表現したくなるというのは、誰かや何かを好きってことだから。
表現が存在するのは、「好き」っていう気持ちが存在するから。
誰かや何かを好きだっていう気持ちが存在するのは、悪ではない。
それが悪だと言うならば、きっと生きていることが悪だし、この世界そのものが悪だ。

だからぼくは、少なくともぼくは、あなたに「表現をするな」とは言わない。
あなたの表現したものが間違ってたり、あるいはそれが誰かを傷付けるものであったり、
ぼくを否定するものであったとしても、あなたに表現をしてほしいと思ってる。
あなたが感じたことを聞かせてほしい。
きっとあなたの身の回りの人も、そう思ってるんじゃないかな。
2007-02-08 10:24:34 / ふじさわ / Comment: 1 / Trackback: 0

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2007-02-08 13:38:37 / guest / Comment: 0 / Trackback: 0
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