メッセージ。 - ぼくは最近、Windowsを使ってますけどね

# ぼくは最近、Windowsを使ってますけどね

ずっと長い間、PCを買ったらすぐLinuxに入れ替えて使ってたんだけど、2〜3年前からはWindowsにcoLinuxを入れて、WindowsとLinuxを適宜使い分けている。Linuxオンリー環境をやめた最も大きな理由は、「コンピュータは機会を増やすための道具だ」という風に認識しはじめたこと。

それまでは、正しい道具、美しい道具、小回りの利く道具が自分の能力を活かし高めると思って、Linuxでいろいろ頑張っていた。でもインターネットがかように普及してきて、ただコンピュータのことを学び、コンピュータを使いこなす以上に大事なことが増えてきたように感じていた。

たとえば、UNIX用のアプリケーションなんて、最近では目新しいものがほとんどないような気さえする。その一方で、GoogleデスクトップやPicasa、GyaO、Skypeのほか、多くの商用サービスなどは、まずWindowsに対応して発表される。そうした幾多のアプリケーションを、MacやLinuxだけを使っていては、すぐに十分に体験できない。それがどうにももったいなく感じたのだ。

問題は、システム系のアプリケーションだけじゃない。Googleを始めとした、WebサービスやWeb APIといったWeb系アプリケーションも充実してきてるし、ソーシャルネットワークやブログ、ネット界隈の情報など、コミュニティ/人文的な知識も重要度を増している。そういったものに触れることの価値がとても高まっているし、ユーザーのニーズも変わってきている。相対的に、綺麗なシステムの価値は下がっているんじゃないだろうか。

優れた技術や優雅な道具はたしかに大事だけれども、でもそれだけでは問題を解決できない。「水清くして魚住まず」というように、Macのように優美なコンピュータだけしか使わないのでは、Macを使うことが目的になってしまう気がする。日頃Windowsを使っていてつまらない問題にくじけているユーザーに、「Macを使えば問題は解決するよ」と言っても、きっと問題は解決しないよね。

……うーん、いまいちまとまらないけど、やっぱり決め手は、「機会を増やすのが重要」ってことかなぁ。正直Macは欲しいんだけど。実際問題、まだやっぱりちょっとね、という感じがあるあるっすよ。
2007-03-16 21:44:39 / ふじさわ / Comment: 2 / Trackback: 0

Comment

# それはどうなんだろう?

私は基本的にMacユーザです。
Macを使えば問題が解決できるとは思いませんが、回避できる(または無視できる)問題はあると感じています。
Macユーザであることは、たぶんイスラム教徒がイスラム世界で暮らすときに感じるような平穏に結びついていると思います。半ばクローズドで、統一感にあふれ、その制限下で多様・自由である。それが私にとってのMacのイメージです。
それが誰にとっても良い環境かはわかりません。
先のイメージどおり、そのように暮らしているがゆえに「反体制派」「なんか不気味」「選民意識過剰」と見られることもあります。
しかし、一度試されてはいかがかと思います。
「機会を増やす」という意味では、BootCampでWinも使えるMacは、Win以上に良いかもしれませんよ。
2007-03-18 13:28:36 / Hi-Low-Mix / Comment: 0 / Trackback: 0

#

はい。おっしゃることはよぉーく分かります。Mac欲しいです(笑)
ただ上記エントリは、Mac買え買え団のプッシュがあまりにも強いので、「Macってそんなに、誰にでもいいものなの?」、「いまMacを使っていないぼくは間違ってるの?」って、反発したくなって書いちゃったんですよね。なのでまぁ、はい。Mac欲しいです。
2007-03-19 09:37:58 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0
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