メッセージ。 - 本当のこと

# 本当のこと

たとえばお肉屋さんで牛肉を買ってくる、魚屋さんで魚を買ってくる。こういうのは、間接的に牛や魚を殺しているということですよね。それはやっぱり、嫌なことのようにぼくは思います。「お前が自分で殺してみろ」と刃物を渡されたら、すごく悩み苦しむと思う。でも本質的には、ぼくは手を汚していないだけで、やっているわけです。嫌なことを見ずに、悩み苦しむことなく、牛や魚を殺している。毎日まいにち、誰かの生死を左右している。というか誰かを殺している。

ぼくはどちらかと言えば、このことに悩み苦しむのが義務だと思う。いや、義務というか、悩み苦しまなくてどうするの?というか。牛や魚や、植物や、いろんなものを自分が毎日殺している。それは、そのうち自分にも順番が回ってくるということだ。ぼくは、もらったものを、きっちり彼らに返さなければならない。自分に順番が回ってきたその日を受け容れるために、彼らのその日を受け容れなければいけない。彼らのその日を受け容れられなければ、ぼくは自分のその日を受け容れられないだろう。

その意味で、彼らの存在は、ぼくにとって救いだ。本当に、彼らがいなければ、ぼくは救われることがない。ぼくは彼らに感謝しているし、彼らを尊敬している。
2007-04-17 07:59:28 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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