メッセージ。 - 悪とは何か

# 悪とは何か

要するに、悪というのは「敵」の言い換えにすぎない。
だが人は、「敵」と呼べばよい場面で、「悪」と呼ぶ。

「敵」では駄目だからだ。敵では大義がない。
大義が必要だから、わざわざ人はそれを「悪」と呼ぶ。
そこには根拠などない。彼らにとっては、根拠などなんでもいい。

より多くの人間を味方に付けたほうが「正義」だ。
だから彼らは、「敵」や「嫌い」といった言葉ではなく、
「正義」や「汚い」という言葉を使う。

そういうロジックでなければ、
彼らが「正義」や「悪」という言葉を使う必要はない。

彼らは、「あなたは私の敵か?」とは尋ねない。
「あなたは悪か?」と問う。

つまり、暗に「自分や、自分たが正義だ」と言っている。
そして暗に、「あなたが悪でないのなら証を示せ」
(そこにある悪を潰して正義の証を立てよ)とけしかける。
恐怖心をあおる。誰もがみな、恐怖心に駆られている。

現実に、多くのケースで、「敵」という言葉の代わりに
「悪」という言葉が使われる。
彼らは「敵」という言葉も、「嫌い」という言葉も使えない。
弱いからだ。
2007-06-19 23:50:49 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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