メッセージ。 - 魔女狩りについて

# 魔女狩りについて

魔女狩りについて、ふじさわが得ている感触は、次のとおり。

魔女狩りは過去に存在した奇妙で特殊な事件ではない。それは現代でも(いままさにこの瞬間も)行われている。

たとえば、「ホテルルワンダ」という映画で語られた同一民族どうしの大虐殺もそうだし、毎日テレビで放送されているワイドショーもそう。不二家やライブドアを叩いて知識人でございって顔しているニュース番組もそうだし、第二次世界大戦へと走った日本人たちもそう。いじめという現象もそう。

だから別に、はてなが特殊なわけではない。テレビが特殊なわけでもない。日本人や男や女が特殊で愚かなわけでもない。ガイジンさんやアメリカ人や、帝国主義者が特殊で愚かなわけでもない。人間というのが、弱いからこうなっている。

人間というのは、どこかに悪の根源があると考えてしまう。銀の弾丸が存在すると考えてしまう。暴れん坊将軍やスーパーマンを見て快感を刺激されてしまう。自分が正義だと考えてしまう。自分の罪から目をそらしてしまう。人間は動物とは違うと考えてしまう。人殺しは悪いことだと考えてしまう(「人殺しは悪い」という価値観は、裏を返せば「人でなければ殺していい」ということだ)。正義や真理がどこかに存在すると考えてしまう。我思う故に我ありと考えてしまう。それらは、人間というものが弱いからだ。

だから、魔女狩りという概念は、もっと普通に使われていいと思う。心と同じぐらい、空気と同じぐらい、友達と同じぐらい、ごはんと同じぐらい、イノベーションと同じぐらい、貧乏父さんと同じぐらい、コロンブスの卵と同じぐらい、青い鳥と同じぐらい、普遍的な概念ではないかと思っている。
2007-10-03 23:51:42 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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