メッセージ。 - 熟語の能力
# 熟語の能力
熟語というのは、話し言葉であまり使わないので、好きじゃない面がある。
たとえば「先日」という言葉は、普段しゃべるときには使わない。それはしゃちほこばった言葉であって、心の中にあるものをストレートに表現したいときには、適切な感じがしないから。
心の中にあるものをストレートに表現したいときには、できれば普段使っている言葉をそのまま使いたい。普段は使いもしない言葉や、自分自身が読めないような漢字、横文字、俗語、構文。そういったものを使うとうまく表現できないような気がする(人にもよると思われる)。
ところが、文章を書いていると、普段使いの言葉ではどうも表現能力が足りていないと感じるようなことがある。
たとえば「先日」という言葉は、ぼくの普段使いの言葉でいうと「このあいだ(こないだ)」ということになるのだけど。でも「このあいだ」というのは、活字になっているのを読むと、どうも心にすっと入ってこないようなところがある。
理由を考えてみると、1つには、「このあいだ」という言葉は、「この」という言葉と「あいだ(間)」という言葉の組み合わせのような気がしてしまうというのがあげられる。「この」ってどれを指すんだ?とか「あいだ(間)」ってどれくらいだろう?とか、ニュアンスを解釈する余地が大きくなってしまっているというか。
「この」という文字を読むと、以前に出てきた何かとのかかりうけが一瞬頭に浮かんでしまって、余計に「あいだ(間)」とのあいだで意味が分断されやすいのかもしれない。しかし、かといって「こないだ」という言葉(音)で代用すると、うまく目に入らないように感じられる。「こないだ」という日本語はないような気がするというか、字面として見慣れないので瞬時に頭に入ってこないというか。音や意味としては好きなんだけどねぇ。
そういう問題を考えていると、逆に「先日」という言葉は書き言葉としては能力が高いなぁという風に感じる。「先日」というのはよく見る文字ですっと頭に入ってくるし、単体で使って意味がはっきりしている。「このあいだ」に感じるような後に尾を引く感じがないというか。
話が飛ぶかもしれないけど、普段文章を書くとき、ぼくは普段使いの言葉を使いたい。そのほうが、自分の表現したいものをうまく表現できる気がするし、読み手が知らない単語や受け容れにくい言葉を使わないほうが、うまく伝わるような気がするから。
だから、たとえば熟語や横文字の単語はできるだけ使わないで表現したいと思っている。でも、上に書いたようにひとことで表現できる単語を、「普段使いじゃないからとか、知らない人がいるかもしれないから」という理由で平易な書き方に開くことで、逆に意味があいまいになったりニュアンスが伝わらなかったりすることもあるように思う。
その意味では、横文字の言葉というのはまさに熟語と同じ使い勝手と表現能力がある。横文字の言葉や、まだ生まれて間もないような言葉もあまり使いたくないけど、でも場合によっては使うほうが適切なケースもあるのだなぁなどと考えた。
たとえば「先日」という言葉は、普段しゃべるときには使わない。それはしゃちほこばった言葉であって、心の中にあるものをストレートに表現したいときには、適切な感じがしないから。
心の中にあるものをストレートに表現したいときには、できれば普段使っている言葉をそのまま使いたい。普段は使いもしない言葉や、自分自身が読めないような漢字、横文字、俗語、構文。そういったものを使うとうまく表現できないような気がする(人にもよると思われる)。
ところが、文章を書いていると、普段使いの言葉ではどうも表現能力が足りていないと感じるようなことがある。
たとえば「先日」という言葉は、ぼくの普段使いの言葉でいうと「このあいだ(こないだ)」ということになるのだけど。でも「このあいだ」というのは、活字になっているのを読むと、どうも心にすっと入ってこないようなところがある。
理由を考えてみると、1つには、「このあいだ」という言葉は、「この」という言葉と「あいだ(間)」という言葉の組み合わせのような気がしてしまうというのがあげられる。「この」ってどれを指すんだ?とか「あいだ(間)」ってどれくらいだろう?とか、ニュアンスを解釈する余地が大きくなってしまっているというか。
「この」という文字を読むと、以前に出てきた何かとのかかりうけが一瞬頭に浮かんでしまって、余計に「あいだ(間)」とのあいだで意味が分断されやすいのかもしれない。しかし、かといって「こないだ」という言葉(音)で代用すると、うまく目に入らないように感じられる。「こないだ」という日本語はないような気がするというか、字面として見慣れないので瞬時に頭に入ってこないというか。音や意味としては好きなんだけどねぇ。
そういう問題を考えていると、逆に「先日」という言葉は書き言葉としては能力が高いなぁという風に感じる。「先日」というのはよく見る文字ですっと頭に入ってくるし、単体で使って意味がはっきりしている。「このあいだ」に感じるような後に尾を引く感じがないというか。
話が飛ぶかもしれないけど、普段文章を書くとき、ぼくは普段使いの言葉を使いたい。そのほうが、自分の表現したいものをうまく表現できる気がするし、読み手が知らない単語や受け容れにくい言葉を使わないほうが、うまく伝わるような気がするから。
だから、たとえば熟語や横文字の単語はできるだけ使わないで表現したいと思っている。でも、上に書いたようにひとことで表現できる単語を、「普段使いじゃないからとか、知らない人がいるかもしれないから」という理由で平易な書き方に開くことで、逆に意味があいまいになったりニュアンスが伝わらなかったりすることもあるように思う。
その意味では、横文字の言葉というのはまさに熟語と同じ使い勝手と表現能力がある。横文字の言葉や、まだ生まれて間もないような言葉もあまり使いたくないけど、でも場合によっては使うほうが適切なケースもあるのだなぁなどと考えた。
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