メッセージ。 - 日本人にとっての美しさ

# 日本人にとっての美しさ

「はてなダイアリー - かげきな奥さん」(http://d.hatena.ne.jp/maki_26/20041011#p1

 みんなが履いてるから紺のハイソックス、みんなが履いてるから短いスカート、みんながやってるから制服のリボンをゆるゆるに締める、みんながやってるからズボンをずりさげる…結局みんなと同じにしないと怖いのだろう。
 
 しかし、やはり「見苦しい」ものは見せるべきではない。制服はきちんと着てこそ美しいし、体育すわりをするときは足をぴたっとくっつけていれば見苦しくない。みんなと違ったっていいじゃない。そうすれば「美しくなれる」のだから。
 
まぁ同意。でも詰めが甘いっすね。この国では、美しくなることより場になじむことのほうが尊重される。それはこの国の文化基盤からしてそう。行儀良くふるまうより、みなと同じようにワルぶる。健康であることを誇るよりも、あそこが病んでいるここも悪いと不健康を自慢する。そういう方法で和を保っている側面がある。でしゃばらないことに「美」を見出す文化。普通であること、他者より優れていない(ように少なくとも見せる)ことが(少なくとも見かけ上)大事だと、ぼくもあなたも思ってるよね?

絶対的評価軸を持ち出して「美しくなれ」なんて教育を、普段から首尾一貫してしているならいいけど、あるときだけ手の平を返したように(絶対的評価軸に対して)「美しくなれ」というのは無茶なんじゃないかな。あるいは「美しさ」というものについての掘り下げを、もっとしたほうがいいんじゃないのかな。ほかの日記とかは読んでないので、この方の哲学をまだよく理解しておりませんが。
cf. http://nnri.dip.jp/~yf/cgi-bin/yaswiki2.cgi?id=1016&op=idaccess

この方に対してでなく、そういった思想に対する老婆心からの言葉です。
2004-10-12 12:43:24 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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