メッセージ。 - WikiばなVol.4の感想

# WikiばなVol.4の感想

寝起きでボーッとしながらWikiばな4の感想を書いてみます。個人的に、Wikiばな4で一番面白かったのはNOTAとMirrorManでした。

NOTAは、「Flashで実装されていて、ページを編集した瞬間サーバーに反映、同時刻に同じページを見ている人の画面にも即座に反映される。編集はWYSIWIGででき、図形やテキストなどのオブジェクトそれぞれが編集権を持つ(普通のWikiではせいぜいページ単位で編集権。ぼくはパラグラフに編集権を持たせたかったのでYASWiki2を作った)。また、1ページはA4ページサイズなのでそのまま印刷できる」というものらしい。これはすごいと思った。とてもリーズナブルな仕様で、本当に子供でも使える! すばらしい!

MirrorManは、とにかくJavaScript。複数ページのプリフェッチ、オートリンク、リアルタイムチャットなどなど、いろんな機能がJavaScript指向で実装されていて、クライアントのCPUを使いまくっていた。JavaScriptをオマケ的に使うのじゃなく、縦横無尽に使われているのがすごい。JavaScriptへの傾注がネタのレベル! プレゼンも時間がまったく足りなくなるほどのアイデアの数で面白かった。そして極めつけに印象的だったのが「P2Pを見越している」との言葉。

そう。P2Pなのだ。ぼくも最近そこが気になりはじめている。NOTAにしてもMirrorManにしても、既存の計算機アーキテクチャの呪縛から逃れはじめている(「誰でも機能を変更できる」というClockworksもそうだね)。「保存」っていうボタンを押してから保存する旧来のアーキテクチャは不自然だ。データを書き換えた瞬間、離れた場所にいる人にも変更が伝わるほうが自然で分かりやすい。CPU性能やメモリ容量なども同様で、いまのコンピューティングは計算機リソースの呪縛がキツすぎる。

Wiki関連のトピックとしては、ソーシャルなツール、ナレッジマネジメントのためのツールというアプローチがいままで主流で面白いところだけど、一方で既存のアーキテクチャから離れるという新しい風が吹き始めているように感じた。まだまだその道のりは始まったところだけど、ものづくりをする人間として、いよいよ面白くなってきたなと予感できるWikiばなだった。最後になったけど、shinoさん、スタッフ・発表者のみなさん、おつかれさまでした。たいへん有意義な一日でした。
2005-03-13 12:06:28 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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