メッセージ。 - にゃー

# にゃー

シン・ゴジラであらためて思うのは、映画の楽しみは映画館だけで完結しないということ。あの映画を観た多くの人が、ネット上での批評や議論、感想をやりとりして楽しんでいる。映画自体の面白さと、事後の楽しさと、その両方があるからこそあの映画はこれだけ面白く楽しい。

昔ある人が言っていたけれど、車の雑誌を買っているのは車のオタクだと。一般の車のユーザーは、車の雑誌を買っていない。コンピュータも同じで、コンピュータの雑誌を買うのはコンピュータのオタクだと。映画についても同じことが言えるんじゃないか?一般の市民は映画など観ていない。映画を観ているのは映画のオタクだ。

だから、コンピューターの雑誌や映画やなんかを、もっとヒットさせたいなら、もっと面白くしたいなら、それそのものを面白くするだけじゃダメってこと。面白いか面白くないかじゃなくて、もちろん面白さは当たり前に必要なんだけども、それ以上に他の人に語りたくさせる、オタクでない人でも語りたくなる要素があるっていう、社会性が必要なんだよ。

もっといえば物語性。雑誌でも映画でもその他の商品でも、その商品の内部で完結する機能性じゃなくてその外部との接続性、物語性が、このインターネットの時代においてはヒットの要因になっているってこと強く思わされた。まぁもう当たり前の話なんだけども、邦画でもそういう手法がこの規模で使われたんだなぁと感じた。
2016-09-06 23:51:07 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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