メッセージ。 - にゃー

# にゃー

「考えすぎない」ことをテーマにした本があるらしい。でも、考えすぎないこと自体を問題と捉えても仕方がないと思う。

「考えすぎる」という事態がどうして発生しているかというと、原因として「不安」があると思うから。不安だから考えすぎてしまう。「大丈夫かな?」とか「もっとこうしたほうがいいんじゃないかな?」とかうじうじ考えてしまって、何もできないことが問題というパターンがほとんどだろう。

だから不安を取り除かなければ、考えすぎるという状況は変わらない。考えすぎないように、考え方を変えるとか心持ちを変えるとか見方を変えるとかは、まったく意味がないとまでは言わないけど、効果が薄いと思う。じゃあどうすれば考えすぎるのをやめられるかというと、それはもう行動しかない。

考えすぎることの原因は不安で、不安を引き起こしている原因は、現実だ。場合によっては家庭環境などに問題があって、長年のストレスによって不安障害が身体に染み付いてしまっている場合もあるだろうから、短期的にどうにかできる「現実」(外部的な要因)とそうでない「現実」(自己に内在化してしまった要因)があるだろうけど、でもどちらにせよ、そいういった現実を変えるためになんとか行動することが重要だと思う。

結局のところ、「現実」は「行動」によって変えられる。だから行動を起こすことが重要。考えすぎて行動ができないのに、行動することが重要とか言われてもどうしろというんだという話ではあるので、鶏卵の問題なんだけど。のび太の名言で、「うまくなってから練習しよう」という言葉がぼくは大好きなんだけどね。でも、それでも何か行動しないことにはそのループから抜け出せないんだよ。

「そうは言っても」という気持は分かる。だからここで、いいニュースが一つある。ここでいう「行動」というのは、大きなものでなくても大丈夫ということだ。むしろ本当に小さくて、誰の目にも見えないほどのことでいいから、とにかく何かを実行してみること。お水を飲むとかでもいいし、深呼吸してみるとかでも大丈夫。そういう小さいことができたら、次は顔を洗ってみるとか、歯を磨いてみるとか、着替えをしてみるとか、何かを買いに出かけてみるとかができれば素晴らしい。部屋の片付けなんかは最高だし、日記を付けてみるというのもこのうえない。

とにかくなんでも、やれそうな範囲のことからで良いから行動してみる。そんな小さなことでも、何かが変わるんだよ。そうやって現実が少しずつでも変わっていけば、だんだん考えすぎることが減っていくと思う。「考えすぎる」というのは字義通り「考えること」と「行動すること」のバランスが取れていない状態だからね。「考えること」の量を減らすという方法もあるけど、「行動すること」を増やして、とにかくバランスさせることが必要だろう。
2025-09-30 08:02:16 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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