メッセージ。 - こういうこと書くのか?

# こういうこと書くのか?

場が持つ力

人の思考は、その人が考える際使用する言語に依存するという
説があるけれども、それと同様、「場」というものが思考に与える
影響というのも、実は無視できないほど大きいんじゃないだろうか。

たとえば何かについて説明しようとしたとき、Web上で文書を公開しようと
書きはじめるのと、誰か特定の人に説明しようとメールで書きはじめるの
では、書きやすさがまったく違うし、書ける内容や質もかなり変わって
くる。想定読者がつかみやすいかどうかは、書ける文章のクオリティに
かなり大きな影響を与えるといえるだろう。

そういう意味では、場の重要性は非常に高い。あの人に読んでもらおう
とか、この人にはこういう説明の仕方をしたほうが良いだろうと
文章を作っていくうちに、できるものはかなり違ったものになり得る。

視点を変えたら新しいことが発見できた、そういうことはよくある。
そして、読み手が読みやすいかどうかを考えることは、読み手の視点で
ものを考えるということにほかならない。
結局、文書作成の過程で行われるのは、そういった視点を移動させながらの
思考と表現、大きくいえば精神作用だ。

ルネサンス期、芸術家たちの開花は、フィレンツェを必要としたという
説がある。ダンテ、ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、
ブルネレスキ、ラファエロ、ドナテッロ。偉大な芸術家の多くは、
ルネサンス期のフィレンツェから輩出されている。それはなぜか。
なぜ18世紀のロンドンやほかの都市ではなかったのか。
18世紀のロンドンで、ミケランジェロなみの才能が
生まれなかった理由って何だろうと考えてみよう。

ここでいいたいことは何か。
それは、「場」が持つポテンシャルだ。
読み手が見えること、ポジティブフィードバックが期待できること。
自由でポジティブな論調の中で生み出されていく意見や感想、議論,
およびそれらをひっくるめたものの持つ価値は、実は非常に高い可能性がある。

そして、mixiなどはそのポテンシャルを持つ可能性がある。
うん。それはblogやWikiやWeb日記でもかまわないけれどね。
2004-10-05 04:02:28 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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