メッセージ。 - 不確定性に満ちる世界
# 不確定性に満ちる世界
http://www.hirax.net/diaryweb/2005/06/25.html#200506253
あ、そうそう。「人は、誰かと同じものを見ることはできない」という感じはとてもよく分かる。でも、ぼくはそのあと逆方向に考えた。誰かと同じものを見ることができないからこそ、いいんじゃないかと。
たとえばあるニュースや作品を受けて感じたことを、みんながblogに書いたり酒場でしゃべったりする。そういうのが無意味かというと、そうじゃないんだと思う。人それぞれ感じ方や立場が違うからこそいい。くだらないことでも、素朴な疑問でも、感じたことを言っていいんだって。
誰かがどれだけ当たり前のことを言っても、それは自明ではない。予測できない。その言葉には理由がある。誰一人として同じ場所には立っていないし、誰かの気持ちを完全に理解することはできない。ぼくらは量子論的不確定性の中に生きている。それは、切ない。それは、孤独だ。だけど、それもまたよい。
仮に、同じ流星を遠く離れた恋人同士が見ることができたとしても、悲しいことに、たいていは違うところを見ているのである。それは、同じ場所で同じ映画を見ても、必ず違う部分を見ているのと似ている。われわれは他人とまったく同じものを見ることができない。残念だが。
あ、そうそう。「人は、誰かと同じものを見ることはできない」という感じはとてもよく分かる。でも、ぼくはそのあと逆方向に考えた。誰かと同じものを見ることができないからこそ、いいんじゃないかと。
たとえばあるニュースや作品を受けて感じたことを、みんながblogに書いたり酒場でしゃべったりする。そういうのが無意味かというと、そうじゃないんだと思う。人それぞれ感じ方や立場が違うからこそいい。くだらないことでも、素朴な疑問でも、感じたことを言っていいんだって。
誰かがどれだけ当たり前のことを言っても、それは自明ではない。予測できない。その言葉には理由がある。誰一人として同じ場所には立っていないし、誰かの気持ちを完全に理解することはできない。ぼくらは量子論的不確定性の中に生きている。それは、切ない。それは、孤独だ。だけど、それもまたよい。
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