メッセージ。 - Wikiで本を作る
# Wikiで本を作る
仕事関係で、「書籍を作ろう」という話があって、何人かで作業をしている。これまでもこういう作業は経験していたのだけど、書籍のようにボリュームが大きいのは初めて。
ファイル1つに収まるぐらいの原稿なら、メールベースで作業をしても問題がなかったけど、今回はちょっと大物ということで、原稿管理にWikiを使うことを提案し、実際に使ってもらった。で、1か月ぐらい運用してみて、「Wikiは編集には使いにくい」という言葉をいただいてしまった。ぎゃふん。
ここで言う「編集」とは、テキストのeditではなくて、編集作業全般を指しているものだと思われる。ちゃんとヒアリングしたわけじゃないけど多分。まぁとりあえず、そういうものとして考える。「どうして、Wikiは使いにくいと思われたんだろう?」
こういう作業でWikiを使う場合、ぼくが考えるメリットは3つある。
1つは、パーマリンクだ。Wikiを使っていれば、「どの文章のどこそこ」をURLという一意のキーで共有できる。Wiki実装によっては、バージョン番号もURLに含められるので、お互いが違うバージョンを見ていたということもない。文書が育っていくのを作業者で共有しやすい。
2つ目は、差分の表示機能。世の中には、プログラマ向けのバージョン管理システムがたくさんあるけど、普通の文章を管理するには使いにくいような気がしている。中でも一番気になるのが差分の表示機能で、行単位で差分を見せられてもぼくなんかの貧弱な脳では受け付けてくれない。もっと色付けしたり、見やすく扱いやすい形になっていてほしい。ぼくがターミナルエミュレータ+diffという貧弱な環境を使ってるからかもしれないけど。
3つ目は、くだらないことだけど文書フォーマット。たとえば表組みを含む文書をみんなで共有するにはどうすればいいか。 Excelを使うのか、Wordなのか、それともTeXか、ファイル名はどうするのか、組版用としてデザイナーさんに渡すときは、別途フォーマットが決まっている。うーんうーん。こういう問題を解決するのに、Wikiは適しているような気がする。
Wiki記法なら(TexやWordに比べれば)比較的誰でも使えるし、どの程度の作業にどの程度コストがかかるかとか、お互いにコミュニケーションしやすいように思う。CVSとかでの管理では、相手がどういうことを気にして、どういう作業をしたがっているのか分からなさすぎる。メールでのコミュニケーションはオーバーヘッドが大きすぎる。
まぁなんか、そういうことを考えていたんだけどなぁ。
ファイル1つに収まるぐらいの原稿なら、メールベースで作業をしても問題がなかったけど、今回はちょっと大物ということで、原稿管理にWikiを使うことを提案し、実際に使ってもらった。で、1か月ぐらい運用してみて、「Wikiは編集には使いにくい」という言葉をいただいてしまった。ぎゃふん。
ここで言う「編集」とは、テキストのeditではなくて、編集作業全般を指しているものだと思われる。ちゃんとヒアリングしたわけじゃないけど多分。まぁとりあえず、そういうものとして考える。「どうして、Wikiは使いにくいと思われたんだろう?」
こういう作業でWikiを使う場合、ぼくが考えるメリットは3つある。
1つは、パーマリンクだ。Wikiを使っていれば、「どの文章のどこそこ」をURLという一意のキーで共有できる。Wiki実装によっては、バージョン番号もURLに含められるので、お互いが違うバージョンを見ていたということもない。文書が育っていくのを作業者で共有しやすい。
2つ目は、差分の表示機能。世の中には、プログラマ向けのバージョン管理システムがたくさんあるけど、普通の文章を管理するには使いにくいような気がしている。中でも一番気になるのが差分の表示機能で、行単位で差分を見せられてもぼくなんかの貧弱な脳では受け付けてくれない。もっと色付けしたり、見やすく扱いやすい形になっていてほしい。ぼくがターミナルエミュレータ+diffという貧弱な環境を使ってるからかもしれないけど。
3つ目は、くだらないことだけど文書フォーマット。たとえば表組みを含む文書をみんなで共有するにはどうすればいいか。 Excelを使うのか、Wordなのか、それともTeXか、ファイル名はどうするのか、組版用としてデザイナーさんに渡すときは、別途フォーマットが決まっている。うーんうーん。こういう問題を解決するのに、Wikiは適しているような気がする。
Wiki記法なら(TexやWordに比べれば)比較的誰でも使えるし、どの程度の作業にどの程度コストがかかるかとか、お互いにコミュニケーションしやすいように思う。CVSとかでの管理では、相手がどういうことを気にして、どういう作業をしたがっているのか分からなさすぎる。メールでのコミュニケーションはオーバーヘッドが大きすぎる。
まぁなんか、そういうことを考えていたんだけどなぁ。
Comment
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# コラボレーションとツール
そうなんですよね。そもそも、「新しいツールを使おう」という提案自体に、人は抵抗を感じるような気がします。qwikWebのように、使っていることを意識しないぐらいのツール(と使い方)ならいいけど、使い方を覚えなきゃいけないものは、使ってもらいにくいなぁという感触です。
押し付けがましくなく、普通に使うぶんには、普段使う環境と同じように使えるようなものを作るべきなのかもしれません。それで、便利な機能はふと気付けばそこにあるというような。
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