メッセージ。 - プログラミングは難しいよ? というお話

# プログラミングは難しいよ? というお話

プログラミングは難しいよ?というお話。友達が「プログラミングを勉強してみようかなぁ」と言っていたので。

初めてぼくが、「プログラミング」というものに手を出したのは、春になって大学生というものになったことがきっかけだった。コウガクブ(工学部)のジョウホウコウガッカ(情報工学科)に席を持つぼくにとって、それは興味の対象であり、習得必須技術のようだったからだ。

それまでぼくは、プログラミングはおろか、コンピュータにろくすっぽ触ったことすらなかったのだけど、それはジョウホウコウガッカではあまり褒められたことではないようだった。同級生には、パソコンマニアのような人が何人もいたし、授業もなにがしかその方面のスキルを期待して編成されていた。

とはいえ、情報工学科にもコンピュータのことを知らない生徒はたくさんいた。コウガクブにしては女性も多かったし、「パソコンのスキルとガクモンとしての情報工学はチガウ」ということで、スキルのバラつきは許容される雰囲気があったと思う。

そんななか、ぼくもいざ、コンピュータのことを学ぶことにした。とくにプログラミングというのは、ゲームを作るのにもロボットを動かすのにも必要なギジュツだ。ダイガクというからには、うちの親父が持ってるPC-9800などというようなパソコンとは、全然違う高度なことができるのだろう。ぼくは喜び勇んだ。最初は。

でも、やってみると、それは目も覆いたくなるような惨憺たるものだった。ぼくが使えることになった「わーくすてーしょん」というこんぴゅーたは、親父のPC-9800より「高度」だとはとても感じられず、しかもその「わーくすてーしょん」の中で、何が起こっているのかさっぱり、まるっきり、一向に、かけらさえ、とにかく分からなかった。

システムにログインすると、大きな画面に無愛想な白い箱が描かれ、そこに豆つぶほどの文字を打ち込んで、なにがしかの作業をするのだ。実習と銘打たれた授業の最初のほうで、「どこそこのシステムにログインし、『ls -lR』というコマンドを打ち込んで 『ls-lR』というファイルに保存、それを先生に(電子メールなどで)提出しろ」というものがあった。

「ナンダコレハ?」。さっぱり分からなかった。すべてが! これの何が面白くて、何が学ぶべきことがらなのか。まるで見知らぬ外国で、いきなり一人ぼっちにされたみたいだった。見るものすべてが意味不明で、周りの誰もが、違う国の人のようだった。同級生は誰も助けにならなかったし、先生は外見も内面も宇宙人かなにかにしか見えなかった。

なんてこった。悪い夢だと言ってくれ! こんなところでぼくは4年間を過ごすのか? しかももっとひどいことに、その4年の後にも、ぼくの人生はずっと、この場所から続いていく!

(つづく(と思う))
2006-03-09 13:48:10 / ふじさわ / Comment: 1 / Trackback: 0

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期待アゲ
2006-03-09 15:30:07 / guest / Comment: 0 / Trackback: 0
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