メッセージ。 - プログラミングは難しいよ?というお話 その2

# プログラミングは難しいよ?というお話 その2

プログラミングは難しいよ?というお話の続きです。

初めてプログラムを書いたのは、学校の授業のときだったと思う。たぶん実習の1つとして、そういうカリキュラムが組まれていたんだった。計算機室には、クラスの生徒全員分のワークステーションがあった。比較的予算に余裕のあった情報工学科は、他学科の人からうらやましがられていたようだ。

当時はまだパソコンも高くて、一式そろえるのに20万円以上したんじゃなかったかな。普通の人が買うものではなかった。メールもインターネットも世に知られておらず、ニュースやその方面の媒体からは、「マルチメディア」という言葉をよく聞いた。「ワークステーションはパソコンなんかよりもっとずっと高いらしい」、学校ではそういう評判だった。

さて、計算機室でのプログラミング実習だ。課題の書かれた用紙が配られ、一人ひとりそれをワークステーションに打ち込む。そういえば、たしか実習自体が「C言語入門」みたいな授業の一部として実施されたのだったなぁ。林晴比古先生の教科書を使って、「足し算を実行する」とか、「文字列を変数に代入する」とか。教本でそういった基礎を説明されたのちの実習だった。

いま思い返すと、あのころは五里霧中だった。ぼくはもう、とにかく先生の言葉も教科書の言葉も入ってこない状態で、「足し算を実行」とか「配列」とかぜんぜん興味が持てなかった。そんな基本的なところでオーバーフローして、自分はいったい何なのかと悩んだ。「みんなにはこれが分かるんだろうか?」。そうやってあたりを
ビクビク見回しながら、実習の日を迎えたのだ。

(長くてごめんなさい。たぶんもうちょっとだけ続きます)
2006-03-10 13:42:12 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

Comment

コメント投稿機能は無効化されています。

Trackback

TrackBack投稿機能は無効化されています。