メッセージ。 - 株は怖いねぇという話

# 株は怖いねぇという話

 500万円そこそこの蓄えのほとんどを1社の株式につぎ込ませる。しかも顧客は79歳と高齢で金融知識もなく、職業にもついていない。営業マンからいわれるままに売り買いするスタイル。これが本当なら、これはあきらかに適合性の原則違反だ。
 
 適合性の原則とは、「投資勧誘に際して、顧客の知識、経験及び財産の状況に照らして適当と認められる取引の勧誘を行わなければならないというルール」をいう。証券会社は必ず、勧誘方針の中にこれを守るという条項を入れているはず。それはこれまでの数々の被害事例をふまえて導入されたものだ。それなのに、まだこんなことをやっているのか。当然ながら、これは営業マンの使用者である証券会社の責任でもある。"

なるほど。「適合性の原則」というのがあるのか。メモメモ。でもこれ、法律じゃなくてあくまで社内のルールなんだよね。証券会社の罪を問うのは難しそうだなぁ。(証券会社のモラルなら、小一時間問い詰められそうだけどw。でも、そんなことしても面白くないのでマスコミはそういうことしないよね)。

個人的に、このおばあさんの話

 東京都内の無職女性(79)は昨年暮れ、証券会社の勧めでLD株を買い、1週間で100万円の利益が出た。さらなる値上がりを期待し、7000株を買い増した。  東京地検の家宅捜索後、眠れない日が続いた。2月に売って500万円の差損が出ると、蓄えがほとんどなくなった。同居している息子家族のために自宅をリフォームするつもりだったが、できなくなった。 パソコンは持たない。情報源はテレビと新聞だけ。証券会社から電話で言われるままに売り買いしていた。「何とか挽回(ばんかい)しましょう」。むなしい言葉を最後に営業マンの電話は途絶えた。

を読んで考えてしまうのは、「1週間で100万円利益が出て、そこからさらに7000株突っ込もうと思う」のは、どういう人なんだろうなぁということだ。1週間で100万円? 元手500万円で? そんなもん、おかしいやないか。そんなうまい話があるわけない。

そこからさらに乗ろうって時点で、ただのギャンブラーか、楽して儲けることに罪悪感や危険を感じない、危うい人だと思うよ。こういうのは本当は、お父さんやお母さんが教えなければいけないことだと思うんだよ。ひとことで言えばリテラシーなんだろうけど、それだけじゃなくてね。

自然界に暮らすものが理解しておくべき感覚ですよ。「入力と出力が不釣り合いすぎる! なんかおかしい。なんか怖い。なにもしていない自分が、こんなに受け取っていいんやろうか?」って。そういう意味で、この人に同情すべきかどうか悩む。

また、こういうギャンブラーの構図を無視して「可哀想な人」扱いする朝日新聞の人も、ちょっと変だよねぇ。(もしかしたら「ザマアミロ」扱いなのかもしれないけど。結局は興味本位、釣り目的ということか……クマー)。
2006-03-15 18:53:22 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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