メッセージ。 - 働くことと暮らすこと

# 働くことと暮らすこと

 とは、居場所、なのではないだろうか。

 労働組合は「既に雇われている人たち」の組織だから、その人たちの利益になることをまず追求するのは当然といえば当然だが、春闘とやらで気勢を上げる前に、もう少し社会的公正ってやつに気を配ってはもらえないか。「弱者の見方」を自称するなら、賃上げよりもまず雇用機会の拡大をめざすべきではないか。

  新規採用者は現在の組合員ではないので、新規採用ストップに反対する組合員はだれもいないのではないか。正規社員を採用するために賃金カットを受け入れ てくれと組合員を説得することはなかなか難しいことだろう。結局、どの企業でも(B案)の採用抑制とパートへの置き換えによる人件費カットを選ぶことになる。
 
  しかし、企業にとって望ましいのは、賃金カットをして正社員の新規採用を続けることである。

 今週のエコノミスト誌には、「娘、息子の悲惨な職場」というタイトルが出ています。このシリーズも4回目ですから、反響が大きいのでしょう。30歳前後の厳しい雇用の現実が描かれている。いまは、正社員として働こうと思えば、長いサービス残業などに耐えなくてはならず、かといって働いた時間どおりの賃金を受けたいと思えば、フリーターやアルバイターという立場に甘んじなければならない人が多いんですね。この厳しさの原因は、何か?

こういう意見を言ってくれる人がいるのはうれしい。
ぼくなんかが付け加えて言えることはないけど、個人的には、いまよりもっとお年寄にインセンティブがあればいいなぁと考えている。お金じゃなくて、小飼さんの言う居場所みたいなものが。

彼らにだってできることがあるし、彼らにしかできないことがある。いまの日本の社会は、お年寄の価値を単に捨ててしまっている。それはとても非合理的なことだし、悲しいことだと思う。お年寄だって、働きたいはず。なにかの役に立っていると実感したいはずだ。
2006-03-22 08:17:25 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

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