メッセージ。 - diary

2007-05-10

# 手段が目的になる話、媒体主義

たとえば10年前の雑誌を開いてみる。「なんて簡単なことが書いてあるんだろう」とびっくりする。
雑誌が古くなると、どんどんどんどん難しいことばかり書くようになる。
読者も古くなると、もっともっとと難しいことを要求するようになる。

それが雑誌の、一般的な老化だ。
毎日、毎月、雑誌を読んでいる人は、その老化に気付かないし、雑誌を作っているほうも気付かない。
「この話題は以前扱った」という理由で、どんどんどんどん、マニアックな方向へ進む。

ある意味これは、「熱心な読者の期待に応えよう」という誠意なんだと思う。
編集者が老化に気付いたとしても、もう遅い。
「記事の質を保つ」という命題があるので彼らは方向転換できないし、
もし方向転換できたとしても、読者は彼らを見捨ててまっすぐ進み続ける。

雑誌だけでなく、いろんなメディア、いろんな文化で同じ現象が見られる。媒体主義だ。
人間というのは、昨日を重く見すぎる。「昨日は西から東へ向かって歩いた。今日も東へ向かおう」。
そうやって人間は、砂漠を東へ東へ横切っていく。当初行きたかったオアシスのことを忘れて。
人間は、「東へ向かう」という媒体を愛してしまう。それを止めるのは、不可能に近い。

ネズミの群れがこぞって川へ飛び込むのを「馬鹿なやつらだ」と吐き捨てるのは簡単で、
「どうやったら止められるだろう?」と考えるのは難しい。チャレンジングな問題だ。
媒体から目をそらすというのは、真に難しい。生き物であり、主体であるがゆえの問題。
それはすばらしくもあり、愚かしくもある。
2007-05-10 22:09:34 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

# あのとき

たくさん理屈をこね回したけど、結局ぼくは間違っていて、
最後に真実に辿り着いたのはあなただった。

それは認めたくない現実で、いまでもあのとき、
世界に何が起こっていたのかぼくは理解できないけれども。
でも、あれが真実だった。あなたが辿り着いたんだ。
2007-05-10 10:17:42 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2007-04-23

# メモ

表現は媒体を生かす方向に働く。
媒体の機能が貧弱であっても、表現は媒体をそれなりに使いこなす。
また、媒体機能の貧弱さは、文化を生み出す。

媒体は、よっぽど機能差があるときにミッションクリティカルになるのであって、
重要なのは、どちらかといえば媒体の機能よりも全体としての使い勝手だ。

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SI屋にかんして思うのは、確固たる商材を持っているところが強いってこと。
持っている商材の強さがSI屋の強さ。
だから、電話やネットワークという強い商材を持っているNTT系は、
まだまともな仕事にありついているように見える。
逆に、いまどきメインフレームが商材というのでは、商売にならないし、
かといって別の新しい商材を持てているところは圧倒的に少ない。

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それと、抽象的なものは商材になりにくいのかなぁ、と思う。
啓発系と情報系では、情報系のほうが圧倒的に規模が大きい。
2007-04-23 09:41:09 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2007-04-21

# Zaurus用のGauche 0.8.10パッケージを作りました

Gauche 0.8.10がリリースされたので、Zaurus用のパッケージを作りました。
もしよければご利用ください。

http://pikapika.to/~yf/download/gauche_0.8.10-1_arm.ipk
2007-04-21 21:48:48 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2007-04-20

# 自己矛盾か……

やりきれなさ、怒り、敗北、現実、未来、変化、非変化。うずまくところ。
2007-04-20 09:27:14 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

# メモ

「○○にはしたくないよね」って言うだけの人は、はっきり言って要らないのよ。
2007-04-20 09:17:15 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0

2007-04-19

# 価値観

要するに、価値観に縛られるのは、つまらないってこと。
価値観がぼくらを縛るのじゃなくて、ぼくらが価値観を縛るんだ。
2007-04-19 10:17:52 / ふじさわ / Comment: 0 / Trackback: 0
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